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おはなし

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おはなしです。私抜きで創作はできないと、グザヴィエドランさんが言っていました。じゃあこれは、私です。
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#創作

便利と窮屈に押されて

便利と窮屈に押されて

 私はいつも、丁寧に首を動かす。自由に気のまま動かすわけにはいかない、そういう「時代」であるからだ。
 新しい機種のスマホが生まれる度、「またたいそうなものができたなぁ。」と何度も感心してきたが、このネッコンなんて技術は、どの時の感動も遥かに超えてきた。右に首を動かせば、様々なアプリを表示したあの「スマホ」の画面がそのまま目の前に出てくる。人はやはり変化を嫌う生物だ。使い慣れたあの画面をということ

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冬と蜂蜜

冬と蜂蜜

アキの部屋。ひとり暮らしにちょうどいい部屋。1K、6.4畳。窓は空いている。
アキとマナが、無造作にひかれた布団の上に横たわっている。長辺に垂直に寝転んでいる。布団の短辺に平行な位置にある窓のほうを見ている。窓側から、アキ、マナの順。アキは毛布を丸めて枕のように使っている。アキは仰向けで、首だけを窓に向け、マナは体ごと窓に向いている。

アキ「青いね、空。」
マナ「あー青いかも。」
アキ「なんかさ

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こんにちは

こんにちは

夕方。部屋は暗いので、薄明るい空が窓の外に見える。シングルベッドの上、窓側から亜希、春子の順で寝転がっている。亜希の右腕に春子が頭を乗せている。二人とも左を向いて、窓の方を向いている。

亜希「イングロリアスバスターズでさ。」
春子「この前見たやつ?」
亜希「そう。ブラピのやつ。」
春子「うん。」
亜希「あの悪い奴のさ、おでこのところに、ブラピが、ナイフでハーケンクロイツ彫るでしょ?」
春子「うん

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