いつか
おはなしです。私抜きで創作はできないと、グザヴィエドランさんが言っていました。じゃあこれは、私です。
あれこれです。暗すぎたり、明るかったりします。
都内ラジオブース。中年の男性タレント、中年の男性作家が向かい合わせで座っている。作家は相槌も担っているから、2人ともマイクが入っている。男性タレントが口を開く。 タ「ほら僕、前別れたでしょ?あー、知らない方に一応言うと、先月にね、離婚をしまして。これが見事なね、不和離婚。」 作「wwww」 タ「おい、笑いすぎだって笑笑」 タ「まあそれで、妻はもう家を出てるので1人でこう、広い部屋に住んでまして。子供とかもいなかったので、だいぶすんなりといったんだよね。」 作「すんな
最近は凪の時で、そういえば凪の時に書いたことがなかったなと思い、書きます。 凪の時っていうのは、症状が落ち着いているという意味ではない。全然発作は起きるし、怯みます。でも、変に悲観的になりすぎたり、過剰に自分を否定したり、泣きすぎたりすることはないです。なんだか不思議。 今まではパニック発作が私の隣に座って、ガミガミと言ってきて、私も反発してガミガミガミガミ。気づけば疲弊して、ダメージを喰らう感じだった。今は隣で、お互いがお互い、好きなことしている。隣にはいるし、私に
11.5 今日は自転車で上野公園に行った。 美術館でトイレだけ借りて、動物園に行って、また美術館のトイレを借りて帰ってきた。奥さんは、「サイが1番、本能で怖いと思えた。魂が震えた、よかった。」といっていた。私は同じ意味で、ハシビロコウが1番だと思った。あと、木はてっぺんが見えていないと、大きさがわからなくてこわいと思った。 家に帰ったら、私はソファで寝てしまって、奥さんがその間に、洗濯物を干し、夜ご飯を作り、私のために痛み止めを買いに行ってくれていた。他人事みたいな表現で怒ら
彼女と同棲を始めたし、婚約をした。日本ではまだ同性婚はできないので、しばらく婚約者のままである。一応パートナーシップ宣誓制度はあるけれど、ネットで申請するだけでできちゃうし、法的な拘束力はないし、なんだかおままごとをさせられているみたいだ。同性カップルが結婚できないのは憲法違反だっていう判決が何回も出ていて。まだできないのは、やっぱり宗教なのかしら。くだらなすぎるな。信じる心がくだらないのではなくて、一部の人の信仰で、周りに大きく迷惑がかかっているこの状況が、怒る気も起きな
言われたくないことって、なんかあまりにもその辺に転がっているなーーー!
学生時代に使っていたパソコンのキーボードの配置に戸惑うほど、社会人になった。無理しないとどうしようもないことって、やっぱりたくさんある。良い悪いでいえば、今はとても悪い時期だと思う。良い時ばかり書いたって、それは偽物のような気がするので、久しぶりに書くことにした。闘病のあれこれ、パート4です。 会社に勤め始めて、もうみんなが聞き飽きたような悪意とか、別に想像に難くない疲れとか、そういうありふれたものに、馬鹿みたいに真正面からあてられて、ダメになってしまった。なんていうか
私の右腕が一本と、彼女の頭がひとつあって、その重さで沈む布団がある。控えめにすーすーいってた呼吸が、ゆっくりと大胆なものに変わる。 安心に音があるなら、こんな感じだろうな、と思う。 彼女が自分の二酸化炭素で溺れないように、少しだけ体を逸らせて、空間を作る。左の首筋と肩甲骨が、複雑に、そして小さく、キシッとする。 幸せに痛みが伴うなら、このくらいがいいな、と思う。 体勢を変えた彼女がいて、それを見ている私がいる。彼女の右足が私の腿に置かれて、彼女の右足一本分、やっぱり布団が
彼女の元彼の痕跡があるのは、ベランダの室外機の上にある灰皿の中だけだった。 捨てよう、とも言わない、思わない。 私が「次の人」であるうちは、もう少しだけこのままでいいと思った。 気づいていないふりをして、私の吸い殻も、上に重ねるように置いた。 彼女は、あまりにもあっさりと元彼の歯ブラシを捨てた。私の旅行用の歯ブラシ入れに入っていた透明な柄のそれが、彼女の歯ブラシの隣に白々しく刺さっていた。 元彼のことは深く知らないけど、1年以上も一緒にいた人の痕跡を、そんなにあっさり消
この前、所属してたバンドサークルの追いコンがあって、2日に分けて4バンド出て、全部ボーカルやらせてもらって、なんかでしゃばりすぎた感じがしていてちょっとだけ反省してるけど、楽しかったー。きてくれた人やプレゼントくれた人、ありがとうございました。おかげで1週間くらい、花に囲まれて生活ができて、なんかとても心が豊かでした。花瓶がなくて、ビールの空き缶とか百均のコップだったけど。幸せだったなーほんと。 満たされ、が、やっと落ち着いてきたので書きます。 高校から軽音部入って
小山田壮平の新譜が出た、TETORAの新しいMVもでた。 何かが毎日アップデートされている。 母が55歳になった、ラランドの毎日投稿が昨日で終わった。 何かが毎日アップデートされている。 敏感に待機していないと、かなり簡単に置いていかれる。 シュレディンガーもびっくり、情報が波であり、粒でもある。苦しい。 波のような情報に溺れて、息ができなくなる時がある。何かに捕まっていないと流されてしまいそうで、必死にしがみついたり何かを道連れにしたりしている。 粒のような情報に身体を通過
咳をしても1人だし、狂えども1Kですよ
言えないことばかりが溜まっていく。これは言えて、これは言えないを、人と会うたびに選別している、そういう日々に飽きている。洗濯物は溜まっても干せばいいし、埃は溜まっても掃けばいいんだけど、言えないことが溜まったら、どうすればいいんだろう。日々を重ねれば重ねるほど、言えないこととか、言えない人が容赦なく増えていくので、それが、夜が来ることが怖い理由の一つであるのかもしれない。 善くあることは、ある意味で強迫観念です。だからこそ、一回崩れたら雪崩のようにどこまでも崩れていく。この
好きな人ができると暇になる気がする エアコンの埃、コンタクトの乾き きたかぜで 鼻先が 赤く 言うなよ、年末とか この回り道は あったまるためだったりする シーシャ吸いのお節介 ロスタイムを許さない時 無駄な時間を楽しむ時 どっちも死んだ目をしてて良い 未納未払い未提出、未来
こんなことを書きながら絶望していたのが今年の3月、下書きのまま忘れてた。 そして今日、久しぶりに、書こうと思った。 書くことが、今、同じ病気でつらい人の希望になったらいいなと思う。烏滸がましいけど。 最近は、病状が本当に落ち着いている。薬もほとんど服用していない。通院も、なんか一旦気分でやめている。発症した日から考えると、今が一番体調がいいと思う。少しくらいなら、無理もできるようになってきた。無理していいのか、という話は置いておいて。「無理はいけない。」とお医者さ
大きなリュックにプレステだけを詰めて、端っこの校舎の裏の階段に座り、喫煙所の煙を身にまといながら、空(くう)をみていたでかい後輩。 タバコを1本もらって、一緒に吸わせてもらった。ハイライトのメンソールだった。 「俺最近、ダメなんすよね」 と言ったので、 「そっか、自律神経かね。」 と返した。 最近あった共通の友達の話をすると、大きな口で笑ってくれた。タバコのお返しのつもりで買ったじゃがりこを、半ば無理やり食べさせて、別れた。分かれ道、私は横断歩道を渡った先へ、後輩は渡らず
〈女がベンチで寝ている。一人の駅員がツカツカと音を立てて女に近づく。〉 駅員「お客さん、お客さん」 〈女、全く起きない。〉 駅員「お客さん!お客さん!」 〈女それでも起きない。〉 駅員「お客さん、もう終電終わってますよ!」 女 「うるせえ〜!」 駅員「うるせえって、ちょっと困りますって、おきてください」 女 「きしょいんだよハゲ!!」 〈女、立ち上がって駅員に絡む。〉 女 「あ?ほら、おい、ハゲ!」 〈女、悪口30秒くらい〉 駅員「落ち着いてください、やめてください。」 女