行動できないのには理由が?根本的な原因と対策
「よし!やろう!!」そう意気込んだのはいいものの、すぐに頓挫。こんなことありませんか。
やる気が起こって、意識が変わったとしても、行動に移せるとは限りません。行動に変わらないのには、明確な理由あります。
森岡毅氏の著書『USJを劇的に変えたたった1つの考え方』の中にあった内容を、私見を交えて、お話ししていきます。
行動に至るには段階がある
行動が起こるまでには、以下の段階があります。
行動を変えるには、意識から。意識を変えるには、価値観から変える必要があるということです。
なぜ行動できない?
では、なぜ簡単に行動に変わらないのでしょうか。意識が整えば、必然的に行動が起こるようにも思えます。
何かに感化されれば、意識はすぐ変わります。例えば、ライザップのCMを見て、「俺も気合い入れて痩せよ!明日から早速筋トレするで!」といった具合ですね。
すでに、この段階で、価値観(①)と意識(②)はクリアしてるわけです。残すは行動(③)ですが、ここが難しい。
実は、ここで頓挫する理由は、「意識変化から行動変化までのライムラグに耐えられないから」なんです。
つまり、「癖」です。
脳は、「癖」をもとに行動しようとします。ですので、無意識の場合、従来のやり方をナチュラルに踏襲してしまいます。
多くは、その変化のタイムラグに打ち勝つことができずに、周囲や自分の期待値割れを起こし、自信が低下していく。行動ができなくなっていくわけです。負のスパイラルです。
行動を変えるには、上記の(癖の)状態を、最新の状態(筋トレすることが自然な状態)へと、何らかの工夫をして、アップデートする必要があります。
対策の前に、タイムラグに耐えられない理由を、もう少し深掘りしましょう。
脳自体が変化を嫌がっている
脳は、無意識に、「行動(変化)」を嫌がっているんじゃないかと思うわけです。
ホルモンが邪魔をする?
人間には「恒常性ホルモン」があります。現状維持大好きホルモンです。
何かしようとすれば、現状維持するために、わざと異常を起こし、行動を起こさせない。
例えば、人前に立つ時の「緊張や腹痛」や体温上がった時の「汗」、体温が下がった時の「身震い」です。全部、このホルモンが「その行動やめて!早く元に戻して!」って言ってるわけです。防衛本能です。
機会損失を考えてる?
何かを「行動する」ってことは、別の何かをトレードオフしてるということです。つまり、機会損失が発生しているわけです。
例えば、「筋トレ時間」と引き換えに「漫画を読む時間」を損失している。みたいなこと。
無意識に、機会損失のことを考え、「自分の欲に直結する大事な何か」の機会を損なっていると感じてしまう。
この2つ脳の抵抗に打ち勝つ必要があるわけです。
対策
対策はシンプルに意識しながら、泥臭くやっていくことです。
時間がかかることを織り込む
「癖」がデフォルトなわけですから、強烈に、意識する必要があります。やることは、自覚です。
長期を見込んで、簡単には変われないと、知っておくことが重要なんですね。
すぐに変われると「過信」するから、何か期待値割れすると、行動をやめてしまう。完璧主義に多いです。
だから、そもそも、簡単なものではなく、長期的に"コツコツ"変えていくことを前提に据えるわけです。
環境を変える
環境を使って、強制力をつくりましよう。
彼氏彼女ができた時、相手に好かれるために、普段やらないような行動をすることないですか。これと一緒です。彼女が料理を希望するから、料理を作る。普段早起きしないけど、彼氏が朝早いから、それに合わせて起きる。とかですね。パートナーがいる環境の強制力です。
他にも、例えば、筋トレができない場合、月額制のジムに通うとかですね。お金を払っているわけですから、「続けなきゃ」という力学が働きますね。それも厳しければ、高いですが、パーソナルトレーナーをつける。全部メニューを決めてくれますから、より続けないといけなくなります
自分一人で完結しようとすると、どこかで怠けます。環境を活用しましょう。
ハードルを下げる
コツコツ続けていくには、ハードルを極力下げておくことが重要です。
腕立て伏せを30回とか考えているから、二の足を踏む。5回できたら、自分を褒める気概でやりましょう。フットワークが軽くなります。
ハードルを下げても、結局やり出したら、エンジンがかかるものです。結局20回30回とやっちゃうんですね。
これは、期待値と成果の落差によって、自信の向上につながります。だから、ハードルを下げておくに越したことはないんですね。
これらを一つひとつクリアして、新しい行動に「癖」をつけていきましょう。
まとめ
まとめると、
やることは、シンプルですね。何が理由で行動できないのか。それを具体的な部分まで、知ることで、理屈が理解できますから、行動に移しやすくなります。
ぜひ、意識してみてください。
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