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『パンとイースト菌』~おいしいふくらみ~リテラ探究学習研究レポート

パン作りを通して、「どうして焼きあがったパンがふくらむのか」疑問を持ったR・Cさんは、さらにパン作りの実験を重ねて、イースト菌の役割について迫っていきました。

この研究をしたのは、新小学3年生のR・Cさんです。


■プレゼンテーション動画


■リテラの先生からのコメント

ロールパン、美味しそうにできましたね! 
イースト菌の役割について、パン作りの実験をしながら迫っていったこと、とても素晴らしかったです。
目に見えない小さな生き物のおかげで、いつも美味しい食べ物が食べられる、発酵という現象は、魔法のようで、おもしろいですね。

■テキスト資料

今年の冬休み、私は、パン作りをしました。
まず、強力粉をボウルに300g入れます。
つぎに、砂糖大さじ3、ドライイースト小さじ2を合わせて入れます。
そして、スキムミルクおおさじ2、塩小さじ1は、分けて入れます。


そして、かきまぜた たまごと、また まぜあわせます。


最初は、なかなか まざらなかったけれど、だんだん1つになってきました。
それから、できた きじを手でこねます。


まとまってきたら、無塩バターを10分の1入れます。
また こねてまとまったら、ボウルにいれ、ラップをかけて日の当たる所に置き、1時間ほどねかせます。


すると、生地が3倍にふくらみました。 ※ポインタでさす
そして、生地を12等分にします。


分けた生地を丸め、ラップをかけて、40分寝かせます。


それを、めん棒でうすくのばして、まきます。
さわってみると、冷たくて、少しペタペタしていました。


それに、かきまぜた 卵をぬって、ひようめんを つるつるにします。
そして、オーブンで、20分焼きます。


すると、こんがりと茶色く焼きあがりました。
オーブンをあけると、バターの いいにおいが しました。


持ってみると、温かくて、焼く前よりつるつるしていました。
食べてみると、ほかほかしていて、少し甘かったです。
いつも食べている食パンよりも、ふわふわしていて おいしかったです。


私は、パンつくりをしてみて、どうして焼きあがったパンはこんなにふくらむのだろうとおもいました。
私は、ドライイーストを入れたからパンが膨らんだのではないか、と考えました。。
なぜなら、強力粉は、食べるところの中心になる部分だからです。
砂糖は、甘くするための物だからです。
塩は、しょっぱくするためのものだからです。
スキムミルクは、ミルクの かおりを つけるためのものだから、
のこったドライイーストが、パンをふくらませる物だと考えられます。


そこで私は、ドライイーストでパンはふくらむかをしらべるために、ドライイーストありのパンと、ドライイーストなしのパンと、ドライイーストなしで かわりにヨーグルトを入れたパンを作って実験してみました。


小麦粉をこねて丸めて


寝かせました。
すると、3つともふくらみました。


それをオーブンに並べました。
すると、「ドライイーストあり」が いちばん ふくらんでいました。


焼きあがったパンは、きつね色になっていて、ドライイーストなしのパンと、ドライイーストなしでヨーグルトを入れたパンは、とくに みためは かわりませんでした。


食べてみると、ドライイーストありのパンは、いつも食べているパンと変わりませんでした。
ドライイーストなしのパンと、ドライイーストなしでヨーグルト入れたパンは、すこしかたくて、味があまりしませんでした。
私は、この実験を通して、ドライイーストでパンがふくらむ事と、ふくらんだパンのほうが味がして おいしいことを知りました。


そこで、私は、ドライイーストについて調べてみました。
ドライイーストは、イースト菌ともいい、目に見えないほど小さな生き物です。
こちらは、けんびきょうで見た、イースト菌の写真です。1mmを、200個に分けたうちの一つの大きさです。


イースト菌は、砂糖を使って、発酵して、二酸化炭素とアルコールを作ります。
パンを焼くと、二酸化炭素とアルコールは、ガスになって外へ出ていきます。
こうして、パンは、ふくらむのです。


私は、いつも食べているパンの中に生き物がいたことを知って、ちょっと不思議に思いました。
私も、実際に、けんびきょうでイースト菌を見てみたいと思いました。
これで発表を終わります。
聞いて下さってありがとうございました。

■参考文献

・中西敏夫(1997)『たくさんのふしぎ 小麦 ふくらんでパン』 福音館書店
・益田一亜輝(指導)(2019)『しぜん ケーキ』 フレーベル館


この記事を書いた生徒さん

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