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【短歌】炎群(ほむら)征く人間界隈地獄絵図 厚氷なき世界になった 一日一首 2025.1.29


例年、年の始めにひとつくらい新しいことをやってみようと考える。そして、できれば続けてみる。10年も経てば10やることが増えている勘定なので退屈することがないだろうという林住期の企みである。今年は短歌投稿にチャレンジと思い立った。まずは『NHK短歌』などを購入して読むことにした。短歌はまず沢山の実作を読むことが大事だとお名前は失念したがある先生が言っていた。読みはじめると出来はともかく詠んでみたくなるものだ。というわけで、日頃のもやもやを吐き出すことにした。

ここのところ、オールドメディアが炎上している。長年テレビに君臨してきた芸能人も引退した。ネットでは当事者しか分からないようなことが、したり顔で書かれていたり、それぞれが自分の言いたいことを言ったり言わなかったりしている。そんな情報になど触れなきゃそれまでなのだが、ついつい目に入ってくる。そのさまに人間の業が現れているようで、ちょっと薄気味悪く感じている。炎の群れは、どうも人間の中にある怨み、怨嗟、鬱憤など人間の中で最もネガティブで強烈な心の動きのように思える。その炎が厚氷を溶かし、今や足下は薄氷になっている。厚氷の中で身動きの取れなくなった人たちを思うがままに踏みつけてきた御仁たちも恐る恐るしか渡れぬ世界になったのだろう。これからますます人間の層が分かれ分断が加速する予感がする。歴史を見ればネガティブな感情はネガティブな感情を引き起こすしか無いのだから。

ちょっと霧が晴れたので続けてみよう。世界が曇り空であっても。


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