『男と女 人生最良の日々』
『男と女 人生最良の日々』2019年公開
「最良の日々は、この先の人生に訪れる」というビクトル・ユーゴーの名言からとったタイトルが素敵。
あの「男と女」から53年後。しかも主演のお二人の体調を考えて撮影が10日間だったとは驚き。
ルイ曰く「死は納めなければならない税金だ」
アンヌは「ひとりでいると死ぬのが怖くなる。二人でいると相手が死ぬのが怖くなる」と語る。
自然な流れで、洒落ていて味わい深い言葉が交わされ、胸がざわざわした。
映像はホントにきれい。
老人ホームの庭、思い出のドーヴィルの海岸、立ち寄ったカフェ、ドライブで通り過ぎる風景。
早朝の巴里の街中を制限速度も信号も無視して疾走するシーンが秀逸。
なんと、監督監自らハンドルを握った短編映画の挿入。
人生の終盤に至っても未来に希望を持ち続けるおおらかなポジティブさが万人を癒やす。
映画を最後まで見てくれた人には緑色の太陽(グリーンフラッシュ)がルルーシュからプレゼントされる。