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lee・g・chang
2024年7月8日 08:05
恋は美しき誤解に始まり、悲しき理解に終わる。惨憺な状況に置かれても理解できないままに取り残されるヘジュン。目を覚ませ! 緑は緑、青は青だろ。直観で始まった恋は、言葉に輪郭を与えられると、砂でつくった山のように儚く、波にさらわれて跡形もなくなってしまう。言葉には、いつも複数の意味が隠れていることを知っていたはずなのに…。真実はひとつしかない、目を凝らせば、自分はその真実を掴める人間な
2024年7月2日 21:57
meronagiさんの記事を読んだら、思いだした『ジョーカー』の続編が10月公開らしい。meronagiさんは、eponaさんの記事から刺激を受けて書いてる。インスパイアの連鎖でマトリョーシカのようにしてしまったけれど、駄目なら言ってね。『ジョーカー』2019年公開映画ジョーカーの舞台は1981年のゴッサムシティ。つまり過去の出来事。『バットマン』製作者の意図としては、ゴッサムシティは
2024年4月6日 12:32
ブラッドピット主演の『ファイト・クラブ』の原作を読み始めた。デビット・フィンチャーの映画が、原作の面白さを損なうことなく、ある種忠実にしかも複雑な構造を映像に閉じ込めた作品だったことがわかってきた。焼き鳥を食べたくなって、赤提灯をくぐり、レモンサワー飲みながら頁をめくってたら、くらくらしてきたので家に帰ることにした。死に近い者たちの話を聞いたり、人間の素手で殴られて痛みを感じることで生きる
2024年3月27日 22:52
先日、昭和の名残がある極楽寺街道(勝手に命名)を通り、気儘に稲村ヶ崎までの散歩を堪能した。気に入った場所では、シャッターを押し記録を残した。潮風が吹いてくる細い路地のような道をくぐると眼前に現れたのは抜けるような青空と輝く海。すばらしき世界があった。『すばらしき世界』と云えば、三上正男。未来の翼さんの書いたレビューを読んだ。ヘッダーの写真の光景がまぶたに蘇った。これ三上と一緒の気持ちかも知
2024年2月12日 19:57
公開された当時に丁度、司馬遼󠄁太郎の原作「峠」を読んでいたので気になっていた映画。アマプラで観た。司馬遼太郎は「あとがき」で作品の意図を次のように書いていた。タイトルからもわかるように、本作品のテーマもここにおいたのだろう。この河合継之助という人物は、一筋縄ではいかない。映画の中では、家老に成ったあとの話から描かれているが、そこに至るまでの河井継之助の辿る道が面白い。ここを切り取って