一本の木から絵馬ができるまで④
夏のお祭り、秋の奉納相撲、神社での書道パフォーマンスなど何かある度にお世話になっている佐藤鳳凰水先生。今回の絵付けのご相談も快く引き受けて下さいました。
書家にイラスト?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、絵師としても個展を開催されるなど幅広くご活躍されています。先生の作品はお人柄の通り、どこか品がありながらも堅苦しくなく、親しみやすさがあります。
お願いしてから一週間ほどの早業で、イラストを仕上げて頂きました。
描いて頂いた龍はキトラ古墳の石室壁画からモチーフを起こして頂いたそう。
やはり品がありながらもどこか人懐っこそうな龍となりました。
この原画をもとにシルクスクリーンの版を作成して、絵馬にプリントしたらいよいよ完成です。
多くの方の手を借りながらようやく祈りを繋ぐ「絵馬」完成することができました。
槙の木の伐採神事から約6ヶ月、そのままであれば廃材として処分されるはずだった一本の木から、ここまで手間と想いが詰まった素晴らしい絵馬になったのではないかと思います。
急なお願い、無茶なご相談にも快くご協力をして頂いた皆さん、本当にありがとうございました。
どのような形で皆さんにお届けするか様々に思案しましたが、まずは100枚限定で頒布をして、その初穂料は全額、この度の能登半島地震で被害に合われた神社に寄付をすることとしました。
一枚、千円にて頒布を致しますので、ご希望の方は神社窓口、お電話(0957-52-2217)またホームページお問い合わせよりお申し込みください。
※受付は終了しました。多くの方のご協力ありがとうございました。
「神様に願いを聞いてもらえるように」と祈念した、この耳付きの絵馬。多くの方の手に届いて、さらには遠く離れた被災地への支援となるような、想いを繋ぐ絵馬となれば幸いです。