富松神社(とみまつじんじゃ)

長崎県大村市にある富松神社のnoteです。古くより「とんまつさん」の名で親しまれ、現在…

富松神社(とみまつじんじゃ)

長崎県大村市にある富松神社のnoteです。古くより「とんまつさん」の名で親しまれ、現在でも鎮守の氏神様として、篤い信仰を集めています。 https://tomimatsu.or.jp/

最近の記事

駐車場を舗装

 当神社には駐車場が2ヵ所あります。社務所横の小駐車場と第一鳥居横の大駐車場です。大駐車場は平成25年に、民有地の約730坪(2,409㎡)を購入し、その半分ほどの350坪(1,155㎡)を駐車場としてきました。  それ以来、10年間、砂利敷きであったために、天候の悪い日などは、参拝にご不便をかけてきました。この大駐車場、6月10日に舗装工事が完了しました。写真でご覧のように、綠に囲まれた広々とした約40台の駐車スペース、社務所横の分を含めると55台程が駐車可能です。  こ

    • 夏越祭 小屋入り

      6月9日、夏越際の小屋入りが行われました。暑い夏を元気に乗り切るため、各地で夏越際が行われます。当社でも永年、7月30日に行ってきましたが、多くの方々に参拝いただけるよう、本年より7月の最終日曜日、7月28日(日)に変更いたします。 そのお祭りの準備を始めることを、「小屋入り」といいます。長崎・諏訪神社おくんちの小屋入り(6月1日)が有名ですが、神社行事の事始めをこう呼んできました。 当日、氏子青年会の若衆が40名ほど集い、慎重な準備会議の後は、神社にはお酒は付きもの、早

      • 鯉幟(こいのぼり)リメイクの御朱印帳

         五月晴れの空に鯉幟が舞う風景は、春から初夏に向かう時期の風物詩です。  5月5日、男の子の端午の節句を祝って、親戚縁者から贈られた鯉幟を屋敷内に高く掲げ、天高く泳ぐ鯉の姿は、それはそれは勇壮です。  全国各地からも鯉幟のニュースが流れていました。しかし、近頃、町中にはその風景がめっきり少なくなりました。先ず住宅事情の変化によって、鯉幟を立てる場所がない、それ以前に初男子の誕生祝いに、鯉幟を贈るという習慣が稀薄になってきた、子供の数も減ってきた、こういう事情によるのでしょう。

        • 春の境内

          ホームページ宮司のコラム「琴湖の日月」より 森に囲まれた境内は、四季折々に変化していきます。  今年の桜はあっという間に咲いて、あっという間に散っていきました。人々にこよなく愛される桜は、この散り際の良さからでしょうか。  それにしても、今年の桜は、もう少し咲いていて欲しいと、思ったことでした。  桜が過ぎた後、境内は新緑の香りが、プンプンしています。特に夜に境内を廻ると、香は一段と強く感じます。  その新緑の王様は何と言っても、楠木でしょう。3月の下旬から、一気に古い葉

          一本の木から絵馬ができるまで④

          夏のお祭り、秋の奉納相撲、神社での書道パフォーマンスなど何かある度にお世話になっている佐藤鳳凰水先生。今回の絵付けのご相談も快く引き受けて下さいました。 書家にイラスト?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、絵師としても個展を開催されるなど幅広くご活躍されています。先生の作品はお人柄の通り、どこか品がありながらも堅苦しくなく、親しみやすさがあります。 お願いしてから一週間ほどの早業で、イラストを仕上げて頂きました。 描いて頂いた龍はキトラ古墳の石室壁画からモチーフを

          一本の木から絵馬ができるまで④

          一本の木から絵馬ができるまで③

          ざっくりと製材した木材を次は仕上げていきます。 お願いするのは「中嶋木工所」さん。神社で木の加工品が必要な際は必ずお世話になる大村の職人さんです。とびきり器用で、どんなお願いも簡単なイメージをお伝えするだけで、こちらの想像以上の製品に仕上げてきて下さいます。そんな中嶋木工さんにお仕事をお願いするのは密かな楽しみでもあります。 何度かの打ち合わせの後、いよいよ型取り、仕上げの作業を経て完成品を納品して頂きました。 最初にイメージした通り、木皮そのままの「耳つき絵馬」、ついに

          一本の木から絵馬ができるまで③

          一本の木から絵馬ができるまで②

          何とかなるだろうと思っていた製材でしたが、いきなり「絵馬を作りたいので丸太を持ち込みさせて下さい」と言っても中々良いお返事を頂けるはずもありません。見通しが甘かったことに反省しつつ方々にご相談した結果、最後に受け入れてくださったのが「長崎山陽株式会社」さんでした。突然の変なお願いにも関わらず快く対応して下さいました。 作業場につくと見た事もないような大きな機械が並んでいます。職人さんの慣れた手捌きでみるみる準備が整って、丸太が回転する巨大なチェーンソーによって割かれていきま

          一本の木から絵馬ができるまで②

          一本の木から絵馬ができるまで①

          昨年の5月末、兼務神社の総代さんから「境内の木を切るのでお祓いをして欲しい」という電話がありました。大地や草木に神性を見出す神道ですから、出来うる限り境内の木は切らない。長く生きている木ならなおさらというのが常ですが、盛り上がった根っこが石柱を持ち上げて今にも倒してしまいそう。いよいよ見過ごせない状況になってしまったので総代さんとお話し、残念ながら伐採することに。 植木屋さんが作業に入る前に長年この地に生きた木霊を鎮め、大地に報告をする<木伐祭>を行い、この槙の木(まきのき

          一本の木から絵馬ができるまで①