詩「頭痛の嘆き、コロッセオ」
完璧なだえん形では ないんやな
部分的に欠けているから 痛いんや
なんやったっけ
そうやった
おれの頭痛は あのコロッセオ
まだ遠いえーえむ7時
やめてくれ
丑三つ時に 鳴るコロッセオ
立ち上がる 若い戦士の 泳いだ目
血塗られた剣 肉を貫く
それを見る 大勢の人
熱狂 ファンファーレ
えんえんの空
ちょっとは静かにせえや 観衆
唸るライオン
馬のいななき
今何時や思ってるん
寝れんまま
会社へ行く おれとあたまいた
頭痛って わからんもんや 他人には
そんくらいさあ 我慢できんか
おれを見る上司の目は猛獣
今日も明日も 食い殺される
帰り道 振り返ったら
コロッセオ
ちゃうなあれは
ただのビルやん
なーんにも 変わってないな
なーんにも 変わってないわ
いまもむかしも