マガジンのカバー画像

室井光広日録

26
川口好美が作家室井光広の日録をちょっとずつ読んだ記録。ただそれだけ。
運営しているクリエイター

2024年2月の記事一覧

室井光広日録(22)

2006.1月23日(月)くもり、晴。壬子 時代の終り――を告知するふうの夢。 もう、ムリな交わり…

てんでんこ
8か月前
1

室井光広日録(21)

2006.1月21日(土)雪。庚戌 磯もとどろに寄する波…しぎたつ沢の秋の夕暮を思う夢(うつつ)…

てんでんこ
8か月前
1

室井光広日録(20)

2006.1月18日(水)くもり、晴。丁未 眠剤をのんで、大山へ。(眠剤ともそろそろ遠ざかろう) …

てんでんこ
8か月前
2

室井光広日録(19)

2006.1月16日(月)くもり。乙巳 産屋は喪家というエコーのひびく洞穴でねむる夢。 三年後には…

てんでんこ
8か月前
1

室井光広日録(18)

2006.1月15日(日)くもり。晴。甲辰 連日の寺子屋づとめ(辻原氏によるありがたい引き廻し)…

てんでんこ
8か月前
3

室井光広日録(17)

2006.1月14日(土)雨。癸卯 そろそろ物忌が…と考えるうち、沖縄行きもひかえるべきかという…

てんでんこ
8か月前
1

室井光広日録(16)

2006.1月11日(水)くもり、晴。庚子 山参りの行。予定通り、学生たちとハムレットを肉声でよむことができた。あと1回で全篇、了。 脱線話で学生に、十干十二支・陰陽五行について語る。 田中和生氏の永井荷風論(「三田文学」)を車中で読む。「今」「ここ」「私」について、何事かを記しつづける覚悟が。ジャーナリズムからできうる限り身を離して。 井上孝先生がはじめに面倒をみてくれた大磯の不動産屋から連絡があり、さいしょに見に行った物件の大家が、猫と一緒でもよいといってくれているとい

室井光広日録(15)

2006.1月9日(月)くもり。戊戌 物語性の夢。不安、恐怖があっても、ドラマ仕立て…。ある種の…

てんでんこ
9か月前
1

室井光広日録(14)

2006.1月8日(日)くもり。晴。丁酉 このところの眼の酷使がたたって、又も頭痛。トンプクだよ…

てんでんこ
9か月前
4

室井光広日録(13)

1月5日(木)くもり。甲午 オクライリの常民たちと交わる夢。異和をしのぐ共生の感覚。わるく…

てんでんこ
9か月前
1

室井光広日録(12)

2006.1月1日(日)くもり。庚寅 くすりとわらってクスリをやめた――元日。 蓑ひとつだに無き…

てんでんこ
9か月前
5

室井光広日録(11)

2005.12.31(土)くもり。晴。己丑 2~3度のめざめ。しかし、一陽来復のムード。すべてに合掌…

てんでんこ
9か月前
2

室井光広日録(10)

2005年12月29日(木)くもり。丁亥 六神丸もやめて就寝。これですべてのクスリと切れる。うが…

てんでんこ
9か月前
2

室井光広日録(9)

2005.12.25(日)くもり。癸未 (前略) 学生たちの作文をよんでショックをうける。わずか20名足らずの中に、自殺をはかった云々の者が少なくなかった! 臨床的位置をあらためてかくにん。 母から、ハナシをひき出さねばならない。さいごの聴取。民俗学者たちの<研究>をやんわりとおしのけて。ただ、想いだせばいいのだ。血に流れているものを。 バッタリ――民俗学者たちが研究するそれは、イワシの生家の上手にあった。(cf.『山の人生』の主人公が使っていた?) ポエジーと民俗と世界