日本語は難しい?使い方間違っていませんか?Vol.9「的を射る(いる)」と「的を得る(える)」
「的を得(え)た」と「的を射(い)た」は、どちらも同じ「要点を的確にとらえている」という意味で使います。
この「射る」と「得る」のどちらの表現が正しいのか、という論題に対して、これまでは「的を射た」が正しい表現であり、「的を得た」は誤用だとされてきました。
的は得るものではなく、射るもの。ではどうして「的を得た」という表現が使われるようになったのかというと、「当(とう)を得る」が混同してしまったという説があります。
「当を得る」は要点をしっかりおさえ、道理にかなっているという意味の慣用句。意味が似ているため、「的を得た」というように混同して使われるようになったと論じられていたのです。
尚、今では「的を得た」を誤用ではなく、新語としてとらえる有識者も増え
てきているようです。
文化庁が行った、平成24年度調査結果では、「的を得る」が約41%、「的を射る」が約52%と両者とも均衡した結果が見られました。
現段階では、どちらも同じように使われているようです。
「的を射る」の類語表現
当を得る、正鵠を得る(せいこくをえる)、図星を指す的を射た発言をする人の特徴視野が広い、経験値が高い、人の話をよく聞いている。
「的を得た」が誤用ではないという論調が広がってきていますが、この2つの使い方に関しては未だに曖昧さが残ります。
どうやら私は「的を得る」を使っていたように思います、少なくても「的を射る」という言葉は使った記憶がありません。
的外れが多いこともそのせいかも知れません、普段から「真実はいつも一つ!」などと豪語出来る人であれば的を射たり、得たりするケースが多いのでしょうがその他一同凡人組の自分にとっては外れていることの方が圧倒的多数です。
「的を射る」は、相手の発言を上の立場から評価している印象を与える可能性がある。
そのため、目上の相手には「的を射る」を使うのは控え、「おっしゃる通りでございます」などの敬語表現を使った方がいいだろう、と言われてます。
その通り賛成します、やはりズバリ核心を突くのは大変ですよね!
今後何事も「的を射抜けるような文章」を書ける努力を続けていきます。