完全予約制の古書店。念願の「なタ書」に行ってみた。
完全予約制の書店。
これだけで十分興味をそそられるのですが、実際のお店はもっと魅力的でした。
香川の高松にある古書店「なタ書」
商店街の通りから一本外に外れた場所にこの書店はあります。
古書店である前情報がなかったら、おそらく自らドアを開くことはないであろう、その佇まい。
外からは分からないからこそ、妄想がふくらみます。一体どんな書店なんだろう。
思えば入る前からワクワクする書店というのは、あまりない気がする。
店内に入ると、まず履き物を脱ぐ。
すでに先客がいるらしく、何人かの履き物が。なんだか他所様の家にお邪魔するみたいでドキドキします。
不安な気持ちを抱えながら、ギシギシと音を立てる階段を上がる。
2階に上がると、そこは外観からは想像もつかない秘密基地のような魅力的なおしゃれ書店が。
雑然としているようで、整然としていて。
確認はしてないけれど、(かなり計算して本を配置しているのでは?)と感じる絶妙なバランス感。
「適当なところに荷物置いてください」と店主さんから声をかけてもらった。
なんだか書店というより、本好きの親戚のお兄ちゃんの部屋に遊びにきたような気分になります。
ありがたく空いていたソファに荷物を置いて、棚を眺める。
ここ数年発売された新刊から、おそらく祖父母より年上の本まで幅広い年代の本がずらり。
扱うジャンルも様々で、そのひとつひとつが好奇心のツボを刺激してくる。
いい。
素敵な本屋は、本だけでなく本を探す時間も贅沢にしてくれると思う。
ここからは実際に行ってみてほしいのだけど、棚を見ているだけで楽しい。
本に囲まれた店内では、ゆったりとした時間が流れる。
入るまではハードルが高いけど、一旦入ってしまえば外の世界を忘れて、安心して本の世界に没頭できる。
そんな素敵な本屋でした。
香川の高松に訪れた際はぜひ。
僕もまた行きたい。
「なタ書」
おまけ
Twitterで「なタ書」の感想を呟いていたら、店主さんから本を読むのに最適な喫茶店をご紹介いただきました。
店主さんのこういったところも込みで素敵な書店。
こんな素敵な書店を地元にもつ高松市民がうらやましい。
サポートしてくれたら、小躍りして喜びます。