【乳がん/お金】健康保険のみでステージ0をギリ乗り切った体験談（でもキツイ）

【はじめに】
収入や個人の病状、病院の方針によって個人差はあると思うので、あくまで"私の場合の参考”としてご覧ください。

【がんになって最初に心配したのは"お金”】
某アフラック（言ってるし）がCMで「お金は大事だよ」と散々刷り込んでおり、軽く時事ネタなんかにもなっていたこともありました。

30を超えたあたりから、漠然と保険かけなきゃな~とか思ってはいたんですが、心のどこかで「まあ、まだ若いしガンとかはもう少し先かな…」と、正直思ってしまっていたのでここは検討外でした。

が、36歳で乳がんが見つかり、速攻で色々心配ものの1つが「治療費どうしよう」でした。

【私の保険スペック=会社の健康保険だけ。民間保険なし】
私の保険スペックは健康保険一択。
ちなみに家は実家で、特に結婚もしていないし、ローンや子供などもいなかった…という感じです。
ちなみに貯金は給料2か月分くらい。働ける事を当たり前と見越していたので、1年先くらいに貯金始めればいっか…くらいな感じで、貯金しないまま何年も過ぎており。
これはこれでヤバい。

【貯金がない、健康保険しかない。そんな私を救った"高額医療制度"】
金ないのに、がんとかいくら治療にかかるんだよ～と思っていたら丁度テレビでがんの特集をやっておりお金の話をしていました。
ただ見ていたら「大腸がん1年半で600万」「乳がん 1年で200万」とかドエライ金額が…。

ただ今になって改めて見てみると、大腸がんの方はセカンドオピニオンや、民間療法を使っていたり、乳がんの方はサプリメントを使っていたりなど、いわゆる「保険適用外」のものもかなり含まれていたんです。

つか、今になって思うとテレビ、そういうものを"がんの治療費”として一括で出すんじゃねえわって思うんですが、知識がないとがんの治療＝お金がかかるってパッと見たとき、思っちゃったんですよね…。

しかし、がんは「標準治療」と呼ばれる、様々な治験やフェーズを超えて承認された治療方法であれば保険適用内で、その金額が保険を使っていても一定金額を超えればそれ以上は払わなくてもよい、という「高額療養費制度」がある…という事を、病院のがん患者支援センターに初めて行った際に知りました。

これはそれぞれ収入によって支払う上限が決まっており、サラリーマンの場合は、治療費が多大となっても、1か月の治療でまとめて計算され、大体月に8～16万の範囲内で済む（収入により金額が変動）…という感じです。
（ただ差額ベッド代、パジャマ代、食事代などは保険適用外なので、別途請求）

もちろんこれに民間保険があれば、見舞金や治療費に応じたお金の払い戻しがあって、さらに負担が少なくなるのだと思うのですが、私は元々途方もない治療費が掛かると思っていたので、この上限が見えている制度によって、貯金がありませんでしたが、再検査＆精密検査（エコーや生検、造影剤使ったMRIとかも含め）～手術～復職まで、5か月間、この医療費の上限に助けられ、思ったよりも出費を抑える事ができました…。

※注記：誤解があるといけないので、必ず制度についてはご自身で調べられた上で、ご理解・利用の判断をお願いいたします。申し訳ありませんが、上記鵜呑みで調べられずに何か不利益な事が生じても、当方責任については負いかねます…<(_ _)>

【結論：高額医療制度でも何とかなる場合もあるけど、ちゃんと備えのプランニングもおすすめしたい…】

私は運よく何とか切り抜けて、復職できましたが、例えば化学療法や色々な薬や治療がここに乗っかっていたら、いくら上限が決まっているとはいえ出ていくお金が大きいので、結構きつかったろうな…とも思っています。

かかった総額としては人間ドックをやった病院での再検査+がん病院での精密検査+手術と入院+経過観察までの診療で25万円以内でした。

ただ検査は会社行きながらで給料入ってる状態での支出だったので、実際休職中は、手術のお金と経過観察までの診療(毎回1回200円だったけどうちだけか…？)だったので、休職中の負担は15万もかからないくらい。

貯金をして備えることはもちろんですが、自分のライフステージや状況によっての保険の見直し、マジで大事です…。
例えば、若いころ一度組んだ保険でも、今のライフステージでは合わない場合とかもあるでしょうし…（リスクは年代によって変わるし…）

だからいざというときに自分を助けられる備えはしておいてもいいんじゃないかなと思いました…。

また収入が絶たれる場合、会社員だと傷病手当という最大給料の3分の2がもらえる制度もあるようですが、細かいことは割愛しますが、私は今回申請をしませんでした（本当に、もっと困った時に申請発動させたいという理由から）

しかしこの高額医療制度、日本特有のものらしく、この制度を知った時は安心してほんと日本すごい、日本に生きてて良かったって思いました…(乳がん手術、保険適用でも200万してたし…)

問題もたくさんあるんだろうけど、事実これによって治療ができて命を救われたうちの1人なので、制度として残ってくれる事を願って止みません…

そのために私も復職したら納税、微力ながら頑張るよ…