『劇場版 ラジエーションハウス』
ユナイテッドシネマ浦和で『劇場版 ラジエーションハウス』を見てきました。
いわゆる、テレビドラマのザ・ムービーで、監督がテレビドラマ版でもチーフディレクターを務めた、フジテレビ系ドラマの監督・鈴木雅之。
前半の交通事故、小児の心疾患手術、遠隔での技術指導など複数の見どころを次々と展開し、中盤より離島での謎の病気のエピソードに。
テレビドラマ3、4話分のエピソードをぶち込みながら、「壁」、「トリアージ=命の選別」をテーマの軸にし、伏線と伏線回収が見事に決まる、ちゃんとした劇場版になっていた。
エピソードを次々と盛り込んで飽きさせない展開にはなってはいる一方で、本番とも言える離島での謎の感染病疑惑パニックのエピソードが中盤になってからやっと出てくる作りが決してスムーズとは言いがたい、なんとも不器用な映画に思えた。
離島の感染病だけで2時間近くの尺に足らないから、伏線になる小・中エピソードを盛り込みはしたが、「あれ?たしか、予告編は離島での感染症パニックじゃね?」という妙な違和感を抱えながら「それなりに盛り上がる」エピソードを見ていた。
結果的には原作・テレビドラマ未見でもそこそこ面白い映画、とは言えるけど、一つ一つのエピソードが軽く思えてならない。
要はテレビドラマのザ・ムービーっす。