六等星もいつかの星座に #創作で支援 報告
空は曇っている。
それでも、日焼け止めのファンデーションを塗る。
洋服は、衣装棚の上の方にあるものから適当に選んで出かける。
近所の郵便局へゆく。
外はそれほど寒くない。鍵をかける。ガチャリ。何度もドアノブを引く。鍵がかかっていることよりも、試した回数の方に安心をする。
団地の階段を降り、駐車場を抜ける、信号を渡る。パーツが乱雑にぶちまけられている自転車屋を横目に過ぎ、ほどなく郵便局に着く。5分とかからない、よく利用している郵便局だ。
中は荷物を発送したい客で混み合っている。
わたしは、カウンターの向かいのテーブルの前に立ち、払込用紙を手にする。スマートフォンを開き、口座記号番号を書き込み、振込先の加入者名を記載する。
金額欄に数字を記入する。
¥2000
もっと多くの額を入れられたら誇らしくあるけれど、このくらいが自分を表しているような気もする。いや、正直に言えば、これほどに購入してもらえるとは、期待していなかった。少し恥ずかしい気持ちで、「倍の金額を入金しました」なんて、報告するのだろうと考えていた。
最終的に支援金額は1,700円となった。ああ、嬉しい、と素直に思った。実績のない、無名な人間から購入するなんて。それは、noteのシステムは寄付行為に関わることのできる可能性を秘めているのかもしれないと考える。手数料の部分や、会計上の難しさはあるにしても、マイクロコンテンツの創作と支援のプラットフォームはつくれるのではないか。
手数料の免除がなされるかで少し時間を取られたけれど(もちろん手数料は免除される)、おおむねスムーズに振込はできた。
帰り道は、最近出来たスーパーに寄る。おもしろみのないスーパーだと聞いていたけれど、確かにその通りで、あんまりわくわくしない。それでも、見切り品のパンと安い麦芽コーヒーを買う。併設された100円ショップは、他のスーパーだった時代の頃より充実していて、助かることもあるように思う。
#創作で支援 、もう少し続けていきたい気持ちはある。けれど、来年早々に妻の入院と手術が控えていて、支援までは届かないだろうと思う。今月に精密検査が行なわれるから、それ如何の部分はあるけれど、すでに大きな腫瘍が見つかっているので、まずは家族のことを優先したいと思っている。
過去に自分のwebサイトで寄付を募ったことがある。その時は、ダウンロードではなく、実際のポストカードを送るということをした。ほとんど売れなかったし、寄付しようとした先が日本ユニセフで、なかなかうまくやりとりできなかったことが心に引っかかっている。零細の個人事業主やフリーランス、まして一般の個人では難しいだろう。
今回のこのやり方は、ひとつのよい方法だと思う。
創作、それも小説をコンテンツとして用意することを考えてみる。
web上のコンテンツをスクラップブックのようにできるアプリがあればいいのかな、とも思う。tumblerがそれだとは思うけれど、公開するのではなく、蔵書できるようなサービス。何かあるかもしれないから探してみよう。購入したエントリーを綺麗にパッケージできるサービス。
noteのマガジンにそれは期待していて、いずれ抜本的な改革があるだろうから、その時、オフラインへの対応と、可能ならば寄付行為に繋がる特別なマガジンの用意がなされたら嬉しく思う。note側に大きな負担が生じるだろうから、それは気長に待つけれども。ノブレスオブリージュをプレイヤーを通して出来たら、何か新しいものが生まれる予感がする。
被災された方の、心の平安を祈る。復興を強く願う。
ささやかな寄付金ではあるけれど、ここで終わらずに、次に進めるためのひとつの座標としたい。いつか繋がれて星座となることを夢見る。
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最後に、わたしの創作物を購入していただいた方にあらためてお礼申し上げます。サポートもいただきました。これからの創作にあたって、大きな励みとなります。本当にありがとうございました。
発案者である丹宗さんに感謝を。創作と支援は、もちろんだけれど、丹宗さんに見いだされたことで、わたしはnoteの中を自由に泳げるようになったのです。本当に嬉しい。これからもよろしくお願いします。月野さんにもマガジンに加えていただき、サポートいただきました。ありがとうございます。支援からは、今は少し離れるけれど、引き続きよろしくお願いします。
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雲の向こうの星を数える。
いくつか釣り上げ、それを雲にさげようとする。
作品をも、いつか届けたいと願い。
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