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小布施は栗のスイーツパラダイスだった。

結論

  • 小布施に行けば、栗をぜいたくに使ったスイーツが味わえる。

  • 特に、9、10月はとれたての栗を使ったスイーツが味わえるため、オススメ。

栗の季節がやってきた

ブドウとともにやってくる栗の旬。9月になると、栗が食べたくなります。栗を詰め込んだくりきんとん、モンブランが特に好きです。2022年は、名古屋市大須で食べたモンブラン、2023年は岐阜県中津川市で出会った、くりきんとんについて語りました。ぜひ、下の記事をお読みください。

2024年の舞台は長野県小布施町

小布施町は、長野駅から長野電鉄を利用して30分ほどで到着します。小布施町は、北信濃の商業地として発展しました。こじんまりした街並み、芸術も集まることから、休日は観光客でにぎわっています。

小布施に住む大物実業者、高井鴻山の人脈により、日本で有名な文化人も続々と訪れました。世界を代表するアーティストだった葛飾北斎も、住んでいました。遺された作品は、令和の時代でも、小布施町で見ることができます。

2024年、小布施で栗を堪能した話をします。

なぜ、小布施はクリが盛んなのか?

室町時代、丹波国(現在の兵庫県東部+京都府中部)から小布施へ、栗が伝わったといわれています。

江戸時代初期、南部を流れる松川による水害を防ぐため、松代藩によって、川沿いで植林が行われました。ついでに、食糧を確保しようと思い、栗の木を植えました。栗の木を植えた結果、質が良すぎたがゆえに、庶民の食糧ではなく、年貢として幕府に献上されることになりました。松川がもたらした土壌、内陸特有の夏、冬の寒暖差が、栗にとって最高の環境をもたらしました。

大きくて甘く、濃厚な栗は、9~10月、収穫されます。直売所に行くと、ブドウ、リンゴとともに並んでいました。

小布施で味わえる栗のスイーツ

小布施町では、栗を使ったスイーツを味わえるお店が多くありました。主に、3つのお店が大きいです。

中津川市、恵那市など岐阜県東濃地方では、くりきんとんが名物となっていました。小布施町では、栗かのこ、栗ようかん、栗落雁など、栗をつめこんだ和菓子を中心に食べられます。栗かのこは、栗と砂糖をペースト状になるまで煮た栗あんと、栗のシロップ漬けを合わせた、くりきんとんです。

その中でも、今回は、モンブランを食べました。

桜井甘精堂

1808年、和菓子屋さんとして創業しました。栗ようかん、栗かのこという栗を使った和菓子を発案しました。シンプルな材料のみで作られています。

小布施町にある栗の木テラスという喫茶店も運営しています。こだわりの紅茶とケーキが味わえます。モンブランだけではなく、春はイチゴのタルトなど、季節感のあるケーキも並んでいました。

クリームを包み込んだモンブランでした。栗の濃厚さがしっかり感じられました。


小布施堂

栗が3つ山積みにされているロゴマークが印象的です。小布施堂の名物は、朱雀というモンブランです。

朱雀は、ぜいたくに栗を絞った大きなモンブランです。特に、1ヶ月間しかたべられない、栗の点心朱雀は特別です。栗の点心朱雀は、その年に採れた栗をぜいたくに使い、そうめんのような細さの糸に変えています。一本一本細いため、通常のモンブランより消えます。毎年9月~10月の1ヶ月間限定で販売されています。8月から事前予約が開始され、土日祝を中心に数日で埋まってしまうこともあります。しかし、71食限定で当日に並んでも食べられることがあります。14:15に受付開始ですが、土日祝を中心に、受付開始まで1時間以上並ばないと食べられないこともあります。

モンブラン朱雀であれば、小布施本店にある喫茶店えんとつで年中食べることができます。春、小布施を訪れたとき、モンブラン朱雀を食べました。栗の濃厚なペーストを充分楽しむことができました。濃厚と言いつつ、下地のアイスクリームが強くないため、意外とさっぱりしているようにも感じられ、見た目ほど、量を感じずに、進みます。

竹風堂

1893年に創業しました。栗おこわが名物です。栗をたっぷり入れて炊き上げました。9月から、その年に採れた栗を使ったおこわが名物になります。モンブランはありません。しかし、栗かのこ、栗ようかんなど、栗をぜいたくに使ったスイーツが販売されていました。


今回は、小布施の栗について話しました。北斎館など、芸術鑑賞しつつ、お土産に、栗かのこ、栗ようかんなど、栗を使ったスイーツもいかがでしょうか。

参考文献

清水安雄,(2018),ふるさと再発見の旅甲信越編,産業編集センター

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