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【大寒】寒い冬に食べよう!日本のおでん3選

 2023年1月20日は大寒。一年で一番寒さが厳しくなる頃。2023年の冬は1月23日辺りから10年に1度の強い寒波が到来する予報。25日(水)をピークに冷え込みが厳しく、沖縄など南の島々を除くほとんどの地域で冬日、内陸部を中心に-10℃以下まで下がる予報。真冬日になる場所もあり、水道管の凍結などに注意が必要です。また、日本海側の大雪の予想される地域を中心に、不要不急の外出は避けましょう。

おでん

 寒い日に食べたくなる、おでん。江戸時代初期に醤油味の汁で煮込んだこんにゃくの田楽が、おでんの始まりで元々はチビ太のおでんのように、具材を串に刺していました。関西では、関東煮と呼ばれています。中国でも簡体字で関東煮と書きます。
 2010年代まではレジ横に並んだコンビニおでんが冬の名物でした。しかし、2020年以降、フードロス、感染症対策の観点から、具材を絞って袋売りで販売されるようになりました。
 全国各地には、変わったおでんが所々見られます。今回は、全国各地で特色のあるおでんを3つ紹介します。みなさんの地域のおでんについて、変わった食べ方や具材があれば、コメントで教えていただけると嬉しいです。

青森生姜味噌おでん(青森県)

 青森県を中心に食べられている生姜味噌おでん。終戦直後、青森駅周辺にあった屋台で売られたのが発祥。青函連絡船で青森と函館を往来する乗客にふるまったところ、評判を呼んで広まりました。大根、卵などの定番から、白こんにゃくといった具材も揃います。
 こんにゃくは、本来、しらたきと同じように白いです。しかし、昔は皮をきれいに剥く技術は未熟だったため、皮が混ざり、黒色に見えました。当時のこんにゃく=黒というイメージが現在も定着しており、ひじきなど海藻といっしょに混ぜることによって黒く着色されています。
 田楽のように生姜味噌をかけて甘い味噌とじんわり効く生姜で身体が温まります。青森県の一部のコンビニでも、生姜味噌が付け合わせでついています。

青森市青龍寺のお茶屋にある青森生姜おでん

静岡おでん(静岡県)

 静岡おでんの特徴は、黒いこと。まずは、黒いつゆ。濃口醤油をおでんのつゆに加えているのが黒さの秘密。静岡市周辺では、鶏ガラ、牛すじなど、肉系のダシがメイン。一方、焼津市周辺では、名産のカツオ節、昆布でとったダシが入ります。
 静岡県は清水港、焼津港など大きな漁港が多いため、水産業が発展してます。魚が豊富にとれ、練り物が豊富。静岡おでんの具には、黒はんぺん。黒はんぺんとは、近海で獲れたイワシ、サバなど青魚のすり身を半月型に成型し、茹でて加工したはんぺんを指します。江戸時代初期、豊漁により大量に余ったイワシの活用法として誕生しました。主に静岡県で食べられています。それに対して、全国的にメジャーなはんぺんはタイなど白身魚で作られることが多いです。
 さらに、魚粉をトッピングにかけて食べます。青のり、煮干しの風味が広がります。

静岡駅南口 「海ぼうず本店」の静岡おでん

味噌おでん(愛知県)

 愛知県を中心とした東海地方の味噌の特徴は黒い豆味噌。特に、岡崎市で作られる八丁味噌が有名です。愛知県東部の三河地方では、豆味噌の生産が盛んなため、各地で味噌蔵が見られます。
 豆味噌を使ったおでんが味噌おでん。田楽のように、おでんに味噌ダレをかけるタイプ、豆味噌をふんだんにつかった濃厚なつゆで煮込むタイプがあります。豆味噌を使ったつゆは、大根を褐色に染めます。深いコクとほのかな甘みが口いっぱいに広がります。

大須商店街にある「昔の矢場とん」の味噌おでん

 日本各地に広がるおでん文化は奥が深いです。寒くなる季節に、食べたくなるおでん。体を温めつつ、楽しめます。

まとめ

 寒い冬の風物詩といえば、ぐつぐつ煮込まれたおでん。今回は、青森生姜味噌おでん、静岡おでん、愛知の味噌おでんを紹介。
 青森生姜味噌おでん→生姜味噌をかけることによって甘い味噌とじんわり効く生姜。
 静岡おでん→濃口醤油ベースの黒いつゆ、黒はんぺんなど豊富な練り物、削り粉のふりかけをトッピング。
 味噌おでん→コク深く、甘みのある褐色のおでん。

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たびてく@一人旅ガチ勢
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