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犬山城に登って、紅葉も楽しんだ

 この記事を読むと、犬山の紅葉を体感できます。

 愛知県北端にある犬山市。木曽川の南岸にあり、犬山城の城下町として発展しました。また、日本モンキーパーク、明治村といったレジャー施設もあり、泊りでも観光を楽しめます。今回は、犬山城を中心に秋の犬山を散策しました。

犬山城城下町

 名鉄犬山駅西口から本町の信号までまっすぐ進むと、古き良き街並みが見えていきます。
 犬山城から南へのびる本町通りが観光スポットとして整備されています。元々あった町を整備して作ったのが犬山城の城下町。商人、職人を近くに住まわせ、町を発展させました。江戸時代と区画が変わっておらず、江戸~昭和の歴史的建造物が保存され、古き良き街並みになっています。
 犬山名物は、串グルメ。明治時代から伝わるでんがく、五平餅から、ステーキ串、串カツなど現代風の食べ物もあり、食べ歩きにピッタリです。
 オススメは、壽俵屋犬山井上邸の醤油おこげ串(170円)。守口漬、焼きおにぎりを交互に刺した一品。守口漬は守口大根を酒粕で漬けて2年ほど熟成させた漬物。守口大根とは、大阪の守口市栽培されている直径は10円玉程度ですが、小学校低学年の身長に匹敵するほどまで根が伸び、世界最長の大根としてギネスに登録されています。味は奈良漬けに近く、鼻を抜ける酒粕の香りとほどよい塩味がやみつきになります。さらに、香ばしい焼きおにぎりで小腹を満たされます。

壽俵屋犬山井上邸
営業時間 10:00~17:00
定休日  無休
アクセス 名鉄犬山駅西口より徒歩5分

三光稲荷神社|《さんこういなりじんじゃ》

 城下町を北へ進むと、小高い崖が見えます。頂上には、犬山城があり、麓には、神社が2社あります。入口前の大イチョウも鮮やかな黄金色でした。
 ピンクのハート型の絵馬が赤い鳥居とマッチして写真映えします。犬山城の城主だった成瀬氏の守護神としてて天下泰平、五穀豊穣、商売繁昌、交通安全の祈願を籠め数々の神宝を寄進。1964年、現在の地に移りました。御利益は商売繁盛、縁結びです。

世の中もハートで満たされればいいのに…
稲荷神社の特徴の一つが狛狐

針綱神社|《はりづなじんじゃ》

 さらに登ると、針綱神社が見えます。針綱神社は、尾張五社の一つ。尾張五社とは、尾張藩士で国学者の天野信景が尾張五社略記に書いた岐阜県、愛知県の5つの神社のことです。熱田神宮(名古屋市)、尾張大國霊神社(稲沢市)、津島神社(津島市)、針綱神社(犬山市)、千代保稲荷神社(岐阜県海津市)で構成されています。1000年以上の歴史があり、古き良き風景で1882年に現在地に移されました。絵馬には桃の実が書かれているのが特徴です安産、子授かり、厄除けの御利益がある神社。

犬山、小牧は桃の名産地であり、犬山には桃太郎神社もあり、桃についての、言い伝えも多かったと推測される。

犬山城

 江戸時代までに創建した城のなかで、当時から天守が現存する12城のうちの一つ。1537年、織田信長の叔父、信康が拠点として築城。犬山が選ばれた理由は、京都から江戸につながる中山道、木曽から伊勢湾へ流れる木曽川があり、交通の要所とされていました。その後、豊臣秀吉、関ヶ原の戦いで勝った徳川家康の家臣、小笠原吉次が住まれ、1617年から成瀬氏が2004年まで所有していました。明治維新で天守以外取り壊され、1891年の濃尾地震の半壊も乗り越えて、1952年に国宝に指定されました。2004年まで日本唯一の個人所有の城でしたが、現在は財団法人が所有し、管理しています。
 天守は4階建ての構造。1階は黒い漆、2~4階は白い漆喰です。崖の上に建てることによって簡単に敵に近づけないようにし、防衛力強化を図りました。高さ24mもの高さの天守からは、岐阜県側は広大な木曽川が、西か南側は濃尾平野に広がる街、東側は山地が広がります。天気がいい日は、名古屋駅のビル群も眺めることができます。
 街の雰囲気は時代によって変わりますが、豊臣秀吉などが観ていた景色を体感できます。


犬山城と大銀杏
秋の犬山城天守閣

開場時間 9:00〜17:00
入場料 高校生以上550円、小中学生110円
定休日 12月29~31日
アクセス 名鉄犬山駅から徒歩20分

犬山寂光院|《いぬやまじゃっこういん》

 犬山遊園駅から東へ徒歩30分、タクシーで5分の場所にあります。「尾張のもみじでら」とも呼ばれています。11月中旬~12月上旬に約1000本ものモミジが真っ赤に染まります。麓から320段もの石段を登っていくと真っ赤な風景の中から、本殿が見えます。本殿には、千手観音を中央に、毘沙門天を左側、不動明王を右側に構えられています。
 また、境内は山の上にあるため、展望台としても眺めがよいです。

参考文献

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