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【冬至】旅先で出会ったご当地ポン酢しょうゆを語る。

今回紹介するポン酢しょうゆ

  • 高知県馬路村のポン酢しょうゆシリーズ

  • 沖縄県のシークワーサー醤油


2024年12月21日は冬至

冬至は、1年で最も昼の時間が短い日です。日本において冬至の習慣と言えば、ゆず湯に浸かったり、カボチャを食べることなどがあります。冬至の習慣は身体を温めるための知恵とも捉えられます。

2023年は、「柚子胡椒」と「かんずり」という柚子を使ったご当地調味料について話しました。

2024年は、旅先で出会ったかんきつ類としょうゆを組み合わせた調味料について話します。

ポン酢

ポン酢と言えば、鍋料理の名脇役と思います。醤油とかんきつを合わせた調味料というイメージが強いです。ポン酢は、オランダ語でかんきつ類の絞り汁「pons」が由来です。日本に伝わったときに、スは「酢」という漢字が当てられました。ポン酢に醤油が加わった調味料を、「ポン酢しょうゆ」と呼びます。

ポン酢に使用されるかんきつ類は、柚子のイメージが強いです。しかし、かんきつ類の産地では、それぞれのかんきつを使ったポン酢しょうゆが販売されていました。今回は、柚子、シークワーサーを使ったポン酢しょうゆについて紹介します。

柚子

冬至と言えば、柚子湯に浸かるという風習です。この習慣は、江戸時代の銭湯の広告から、広まったとされています。柚子の生産量は高知県が半分を占めています。特に馬路村は柚子で有名です。高知市を訪れたとき、スーパーマーケット、ひろめ市場で馬路村の柚子を使ったおみやげを買いました。

馬路村

馬路村は高知県東部にある山に囲まれた村です。戦国時代から戦前まで、林業が盛んに行われていました。江戸時代には、土佐藩の重要な財源となり、明治時代、森林鉄道が太平洋側の奈半利町まで敷かれ、輸送されていました。

戦後、林業が衰退したため、新しい産業として、自家用で使っていた柚子に着目されました。食べていけるような安定した収入を得るため、馬路村農業協同組合を結成しました。ゆずの栽培から、加工品の生産を一貫して行いました。東京、大阪など都市部で売り込みした努力もあり、1980年代、2つのロングセラー商品が登場して以降、馬路村の主要産業として定着しました。

ポン酢しょうゆ

ポン酢しょうゆシリーズは、1986年に登場したロングセラー商品です。緑色のフタが目印の「ゆずの村」は、関東地方のスーパーマーケットでも見かけます。柚子の村は、一般的なポン酢より柚子の風味が活かされつつ、バランスが取れていました。しかし、赤色のフタが目印のポン酢しょうゆは、関東地方ではレアな存在になります。赤色のフタのポン酢しょうゆは、出汁、ゆずの配合により、4種類あります。「1000人の村」を前回の四国旅では購入しました。他の3種類のうち、いずれかを次回の四国旅で購入します。

「1000人の村」は「ゆずの村」より柚子の風味が主張しており、湯豆腐、しゃぶしゃぶとの相性の良さを感じました。鍋料理だけではなく、炒め物にかけるだけでも逸品に仕上がります。

ごっくん馬路村

ごっくん馬路村は、スーパーマーケット、自動販売機で見るときがあります。ごっくん馬路の村は、はちみつが入った柚子ドリンクです。1988年に販売された第2のロングセラー商品です。水割と炭酸割の2種類あります。柚子の風味も感じつつ、はちみつによって、マイルドに感じられました。

循環型農業を目指す動き

他にも、柚子ジャム、柚子みそもあります。高知市のお土産屋さんで購入できます。近年、柚子を加工するときに出る廃棄物も活用する動きが活発になっています。皮は漢方の陳皮のような使い方を研究し、タネは絞って油分を取り出し、化粧品の原料にしています。搾りカスは、肥料にしています。廃棄物を減らし、循環できる農業を目指しています。

ゆずの栽培から関連商品の加工販売まで馬路村で行われるため、雇用も生まれ、出稼ぎしなくても仕事があります。平成以降、売上を伸ばしていき、現在では、年間の売上が馬路村の年度予算を超える年もあるほど、馬路村の基幹産業として、発展しました。

馬路村で販売している柚子製品は、下の公式サイトからお買いください。

シークワーサー

シークワーサーは、沖縄、台湾に自生しているかんきつの一種です。緑色の実は目の覚めるような酸味、さわやかな香りがギュッと詰まっています。果汁にはビタミンCとクエン酸が豊富です。熟すと、みかんのように橙色に染まり、甘くなります。シークワーサーは沖縄県の方言です。日本語に訳すと「酢食わし」という意味になり、和名ではヒラミレモンといいます。

シークワーサー醤油

沖縄県のスーパーで販売されていました。酸味が強いと思いきや、砂糖も加えられているため、九州醤油のような優しい甘味も感じられました。シークワーサーの風味もほのかに感じられました。白菜など甘味のある食材にピッタリという印象を受けました。


今回は、冬至の柚子にちなんで、ポン酢をメインとして記事を書きました。寒い季節、鍋が食べたくなってきました。オススメの鍋料理がありましたら、コメントに書いていただけると嬉しいです。

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たびてく@一人旅ガチ勢
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