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新規事業や経営のおすすめ本10選! 立ち上げから事業改善まで幅広く紹介

みなさん、あけましておめでとうございます!
2025年になり、「今年は新規事業を立ち上げたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。

事業開発は立ち上げ期のアイデア出しから実行、その後の管理・改善まで常に試行錯誤が必要な分野。特にフレームワークや事例を参考にすることが多いですが、網羅的に学びたいときは書籍を参考にするのがおすすめです。

そこで新規事業立ち上げから改善まで、さらに経営にも参考になる書籍を社内メンバー(部長以上)に聞きました!

今年、新規事業を立ち上げようとしている方はぜひ参考にしてみてください。

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新規事業の立ち上げにおすすめの本

新規事業の立ち上げ段階に必要なのが、事業で解決する課題の見極めと整理。そこで必要なスキルの一つがロジカルシンキングだと考えます。

さらにアイデア発案後、実際に立ち上げるには社内でほかの人に説明する機会がありますよね。そのときにどれだけ良いアイデアでも、人に伝わらなければ実現できません。そのアイデア実現のために重要なのが説明能力です。

そこでロジカルシンキングの参考になる本を取締役・経営企画財務 部長のMさん、説明に関するおすすめの本をCMOのKさんにお伺いしました。

COO・経営企画財務部 部長 Mさん(経営歴8年)

『イシューからはじめよ』

著者がこれまで見た「生産性が高い人」の共通要素として挙げる「問題を見極める能力と重要性」について解説した一冊。著者いわく「いきなり問題を解くのではなく、問題を見極めて細分化し、分析・検証していること」が生産性の高い人の共通点であり、その本質的な課題解決の方法や考え方が解説されています。

問題発生時に表面的な解決や対処をしてしまっていることが多く、問題解決を早く、正確に進めたいと思ったときに読みました。この一冊で「本質的な問題」を見極めることの重要性を学べます。また問題によっては自分一人の問題ではないこともあり、関係者にその問題の過程や結果を伝える力についても教えてくれます。
ビジネスだけでなくプライベートでも実践的で役立つ考え方が学べる本です。

『入門 考える技術・書く技術』

ビジネスで重要なロジカルシンキングに関する一冊。一般的に日本人は論理的思考が苦手と言われていますが、それは「日本語ならではの特徴やハンディ」が原因だとか。この本ではその日本語だからこそ難しい部分をフォローしながら、論理的思考を身に付ける方法を解説しています。

ロジカルシンキングの重要性に気付き、高めたいと感じたときに読みました。論理的思考の基本的な技術をわかりやすく解説してくれていますが、特に「物事を整理して考える力」や「論理的に筋道を立てるためのアプローチ方法」にフォーカスしています。
問題の分解方法や関連性の見出し方など、論理的思考に必要なフレームワークも紹介されており、思考を整理し、深い分析ができるようになる書籍です。

Mさんが紹介した2冊は、社内研修の課題図書として社員に貸出している書籍です。ロジカルシンキングや課題設定の力、マーケティング業務では重要な考え方ですね…!

CMO・マーケティング部 部長 Kさん(マーケ歴14年)

続いては、人にアイデアを説明するときのおすすめ本をCMOのKさんにお伺いしました。アイデアを社内の人に説明する際に参考にしてみてください。

『図で考える。シンプルになる。』

インフォグラフィックエディター(※)としてNewsPicksのクリエイティブ統括を担い、どんなものでも図解するのが得意な櫻田 潤氏の著書です。物事を深く理解するために必須の情報整理の考え方(フレームワーク)を「図」という手段で説明できるよう、実践も交えながら学び、練習することができます。

仕事で大事にしていることの一つに「みんなで共通認識を持つこと」があります。そのときに誰でも理解できる見せ方として図は最適であり、その図解能力や説明能力は仕事の基礎にもなります。その重要性を前職でチームメンバーに説明するときに、自身の考え方とフィットすることが書いてあったため、この一冊を選びました。
特にマインドマップなど用途がわかりづらい図について解説してくれており、練習しながらすぐに活用できるようになります。

※インフォグラフィックエディターとは…
情報をビジュアルでわかりやすくする編集者のこと

『あてはめるだけで“すぐ"伝わる 説明組み立て図鑑』

口頭での説明において、「結論ファーストで説明しているのに伝わらない」「そもそも何から説明すれば……」と悩んだことがある人はいるのではないでしょうか。上手な説明には「確実に伝わる」「交渉する」など目的や場面ごとに合った型があり、その80個の型を解説した、説明技術が向上する一冊です。

人に何かを伝えるときは図だけでなく、口頭でわかりやすく説明する能力も必須です。特に話の構造化が重要。しかし同じ物事でも構造化の仕方は人によって異なるため、自分にとってはわかりやすい構造化でも、他人から見たらわかりづらいこともあります。
この書籍はあらゆる場面やパターンの組み立て方法を解説してくれているため、どんな相手・シチュエーションでも伝わる方法が見つかる、おすすめの本です。

新規事業の管理や経営におすすめの本

続いては、事業管理や経営全般に関するおすすめ本について。新規事業は立ち上げ後も管理や改善が必要です。

そこでテクロの代表・天野に経営全般のおすすめ本を、カスタマーサクセスのT部長に事業の管理・改善におすすめの本をお伺いしました。

代表取締役社長 天野社長(経営歴8年)

『理念経営2.0 ── 会社の「理想と戦略」をつなぐ7つのステップ』

企業経営に必須の「ミッション・ビジョン・バリュー」の重要性や考え方について説いた一冊。これまでMVVはどの会社でも「社長の誓いや目標をベースに考え、浸透させる」方法が一般的な考え方でしたが、近年は「社員に理念を問いかけて触発し、社員みんなの物語として進む方法」が注目されています。そのMVVの考え方に加え、リモートワークでの浸透方法など、近年特有の働き方にも触れながら解説してくれています。

リモートワークでのコミュニケーションやマネジメントについて悩んだ際、特に全社での意識・意思の統一方法について知るために読みました。実施するには大変なこともありますが、フレームワークも含めて「どうやって組織の考え方を統一し、個人の意見を尊重していくか」がわかりやすくまとまっていて、参考になりました。

『【新装版】外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』

電通やボストン・コンサルティング・グループで企業戦略策定や組織開発に従事し、現在は経営コンサルタントや研究者、著作家として活躍する著者が、マネジメントの極意を解説した一冊。プロジェクトマネジメントの方法に限らず、リーダーの姿勢や役割についても解説してくれています。

チームとしてタスクの遅延や抜け漏れがない体制を作るのに参考になる本が欲しいと感じたときに読みました。
内容はプロジェクトマネジメントのちょっとしたコツが複数紹介されているのですが、そのコツが大変重要になるものばかり。プロジェクトマネジメントの型を学ぶのに参考になります。

ちなみにテクロはフルリモートのため、業務の進捗管理や情報共有が難しいこともしばしば……。まだまだ途中でもありますが、試行錯誤しながら構築したフルリモートでの勤務体制については、こちらの記事で紹介しています。

カスタマーサクセス部長 Tさん(事業責任者・マーケ歴10年以上)

『V字回復の経営―2年で会社を変えられますか』

企業の経営コンサルタントや代表取締役を経験した著者が、自身の経験から学んだことを小説にして伝える一冊。「2年で黒字化できなければ、退任します」と自らに期限を課しながら、事業再生に奔走する姿が印象的です。

事業管理やチーム管理、会社経営について考えたときに読みました。
会社の状態や他社状況などから自社戦略の策定、社内調整までリアルな状況が見て取れ、単純に読み物としておもしろいです。登場人物などもリアルで、管理職やリーダー経験のある方は共感できると思います。

『アメーバ経営: ひとりひとりの社員が主役』

アメーバ経営とは人数が増えた組織を「アメーバ」と呼ばれる独立採算で運営する少人数の集団にわけ、その小さな組織にリーダーを任命し、共同経営のような形で会社を経営する考え方のこと(※)。「経営の神様」とも呼ばれる稲盛和夫氏の一冊で、この方法で会社の隅々まで目が届き、きめ細やかな組織運営ができると言われています。

マネジメントを考えるときに読みました。組織運営の方法もですが、組織内での調整などにも参考になる内容です。意外と読みやすく、内容もわかりやすいのでおすすめです。

【引用元】
※…稲盛和夫 オフィシャルサイト「アメーバ経営」
https://www.kyocera.co.jp/inamori/about/manager/amoeba/

会社の上場の参考におすすめの本

最後は、上場に関するおすすめ本を紹介します。

というのも、テクロは2024年12月16日にFukuoka PRO Marketへ上場いたしました。その準備を先導していたのが取締役 兼 管理部部長のFさん。その準備の際に参考にしたおすすめ書籍を2冊選んでもらいました。

取締役・管理部 部長 Fさん(バックオフィス歴10年以上)

『IPOをやさしく解説! 上場準備ガイドブック』

これからIPOを目指す人に向けて、IPOの全体像やスケジュール、必要な準備などがまとめられています。「そもそもIPOのメリットとは?」ということも解説してくれているので、「IPOを目指すか考えている」という、準備よりさらに前段階の企業や担当者におすすめです。

テクロがIPOを検討し始めたときに全体像を把握したいと思ったのが手に取ったきっかけです。初めの一冊として「そもそも上場ってどういうこと?」という説明から大まかなスケジュール感まで、幅広く確認できたところが参考になりました。

『この1冊ですべてがわかる 経営者のためのIPOバイブル』

こちらもIPOを行うために必要な前提知識から、資本政策や人員体制などの全体像、IPO準備で絶対にやってはいけないことまで幅広く解説してくれています。2022年に実施された、東証市場再編に対応した最新版です。

こちらもテクロがIPOを検討し始めたとき、全体像を把握したいと思って読みました。
IPOの仕組みやプロセスについての本は数多くありますが、こちらのようにQ&A形式になっているものは新しく、内容が入ってきやすいと感じました。

なお、テクロの上場についてはこちらのプレスリリースで発表しています。

あらためて謹んでご報告申し上げます。また当社のお客様やお取引様、創業以来支えてくださったすべての皆様のこれまでのご支援、ご高配に心より厚く御礼申し上げます。

今後ともテクロ株式会社をよろしくお願いいたします。

▼オウンドメディア運営やWebマーケティングの勉強におすすめの本はこちら

まとめ

新規事業の立ち上げや経営には、幅広いスキルが求められます。しかし今回の紹介書籍を見ると「その事業で解決する問題・課題の見極め」「事業スタート後のチームマネジメント」「専門知識」が特に重要なのかなと感じました。

今回紹介したのは一部ですが、立ち上げ後は営業やマーケティングなどそのほかのスキルも必須です。このように幅広いスキルが求められるため、網羅的に勉強できる書籍で学ぶのは効率的で、先輩経営者の経験談や事例も知れる点でおすすめです。

もしくは、立ち上げから安定までは外部の専門家の力を借りるのも一つの手段です。特に集客に重要なマーケティングはやることが多く、リソース不足を感じることもしばしば。

「何から始めれば良いのかわからない」「新規事業を始めたいが、リソースが足りない……」という場合は、テクロの「新規事業立ち上げ支援」などもお気軽にご利用くださいね。

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