【沁弁】腑抜けた野郎だなぁ弁当
あー 忘れてしまった
あー 何て言うことだ
絶対に忘れてはいけない
アイツを忘れてしまった
まさかのまさかだ
お弁当が完成して
蓋を閉じた数時間後に氣がついた
残念だ
非常に残念だ
けれどコレも
甘んじて受けよう
自分が創ったのだから仕方がない
お弁当を開けて
思い切りひと口食べた
まぁ…何という腑抜けた野郎だ
自分の腑抜け具合が
身体に沁み込んでくる
そう自分は…
菜飯に…
塩 を忘れたのだ
想像して欲しい
塩分の全くない菜飯を…
お米と大根の葉だけのご飯を…
本当に自分は腑抜けた野郎だ
だからお弁当も
腑抜けた野郎になった
塩ひとつないだけで
これだけ味気ないものになるとは
まるで
だらしのない生活を送る自分のようだ
あらためて塩のチカラを思い知る
人間には
しまるチカラが欠かせない
塩のチカラが欠かせないのに
しまるチカラがあるからこそ
出せるチカラも生み出される
どれだけ塩が有難い存在なのか
今一度知るがいい
腑抜けな自分よ…
減塩なんてしている場合ではない
最後までお読みいただき
ありがとうございます
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