グラウンドルールをまず決めよう
ここ2年ほどかけて、自分の所属部門(営業)だけでなく、設計部門・研究所などの関連部門へと【チームの輪を拡げる】活動に取り組んでいます。
チームの輪を拡げる活動は、まさにチームの【ブランド】をつくる活動です。
今年は、この【チームのブランドをつくる活動】を通じての学びを書いていきます。
今回のテーマは「グラウンドルールをまず決めよう」です。チームづくりの一番初めにやるべきテーマだと考えています。
自然発生的に生まれたキーワード
この活動は、2年前の2020年からスタートしました。
設計部門、研究部門、マーケティング部門、宣伝部門、そして私たち営業部門から集まったメンバーで、商品コンセプトを一からつくり直そうとスタートしました。
初めは各部門ごとの価値観や判断基準も違い、何から話すかも定まらない期間が続きました。
今振り返ると、最初の3ヶ月くらいは「取り止めのない会話を週に1回繰り返しているだけ」の状態だったかも知れません。
しかし、取り止めのない会話を繰り返す中で、あるキーワードが生まれてきました。
それは、【ボーダーレス】という言葉でした。
このボーダーレスという言葉は、「2025年に在りたい姿」を議論する中で自然発生的に生まれてきたのです。
商品を使ってくれる人はボーダーレスに。
商品の使い方自体もボーダーレスに。
購買行動もECが台頭しボーダーレスに。
競合相手もボーダーレスに。
「多様化していく」「境界が無くなっていく」といったいった議論をしていたのですが、デザイナーのひとりが「それってボーダーレスですね」と表現しました。
このひと言が、そこにいるメンバー全員にスッと入ってきたのです。
チームづくりにおいて「腹落ち」が重要だと考えていますが、まさに腹落ちした瞬間です。
グラウンドルール
ボーダーレスというキーワードが生まれてからは、同じ価値観・同じ判断軸を持って議論が進み始めました。
そして、気がつけばチームの「グラウンドルール」になっていました。
ファシリテーションの世界でも、まず初めに「グラウンドルール」を決めようと言われています。
「否定しない、遠慮しない、モヤモヤは吐き出す、楽しむ、発散する」など、議論する上で全員が守ることを決めます。
それにより参加者が安心安全に議論に参加することができるのです。
〈会議やミーティングを行う際はグランドルールを設定しよう【会議運営】hirameki〉
チームが動き始める
初めはグラウンドルールを作ろうとした訳ではなかったのですが、結果的にはこの「ボーダーレス」というキーワードがチームのグラウンドルールになっていました。
議論が行き詰まると、ボーダーレスという言葉に立ち返り考えを整理しました。
「自分たちのコミュニケーションもボーダーレスに!」という意識も自然に拡がっていきました。
幹部報告の機会でも、この言葉を使うことで自分たちの思いやスタンスが伝えやすくなりました。
(ボーダーレスを使いすぎて、「もっと具体的に!」という指摘は頂きましたが。笑)
幹部からの指摘の通り、あくまでも自分たちのスタンスを表現しているだけで、チームづくりのスタートに立っただけなのですが、グラウンドルールが定まったことでチームづくりが動き始めたました。
初めからグラウンドルールづくりをすればよかったのかも知れませんが、議論をする中で自然発生的に生まれてきたからこそ定着したという面も多分にあると思います。
皆さんもチームづくりに行き詰まったら、グラウンドルールになる(なっている)キーワードを言語化してみてはいかがでしょうか。
ありがとうございました。
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