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【ガーデニング】借景問題 -木を見て森を見ずやり過ごせ-

先日、園芸のYouTubeチャンネルを見ていると、「借景」という単語が出てきました。

借景(しゃっけい、英語: Borrowed scenery、中国語: jièjǐng[1])は、日本庭園や中国庭園における造園技法のひとつである[2]。伝統的な東アジアのガーデンデザインに見られる「庭園の構成に背景景観を取り入れる」という原則である。「景観の借用」という用語は中国語を起源としており、17世紀の庭の論文「園冶」でみられる[3]。

ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%9F%E6%99%AF

我が家の庭は“日本庭園”を名乗るほどの庭ではございませんが。

一般人がガーデニングシーンで使用する「借景」を私なりに拡大解釈すると
「周りの景色も含めて自分の庭をオシャレにみせる感じ☆」
ということかなー…と。

視聴していたYouTube内でもそんな様な意味合いで使用されていましたし。


あらためて我が家の周りをぐるりと見回してみると、玄関側以外の3方向はどこもかしこもよそのお宅に囲まれています。そしてここの住宅街はできて30年以上は経ってるので…全体的に古いんですよね。

よそのお宅に囲まれてる=生活感丸出し
古い住宅街=いろいろ古くて汚くなってる

お察しの通り、どの方向にも借りられるようなオシャレな風景は広がっていないのですよ(泣)

そもそも自分ちの外壁がまず薄汚れてるからね!

今年度はガーデニングにドはまりし、自分の庭に、厳選した品種の低木や下草を買い、配置を吟味して植え付けはじめたのだけれど…ふと遠目から広い視野で見てみると

「…全然いけてなくない?」

みたいな(笑)
ガーデニングにはまった時からうすうす感じてはいましたが。

こういう時に人はフェンス(囲い)を欲するのでしょうね。
自分ちだけで風景を完結させたい!

とりあえず自宅外壁が汚いことには目をつぶって、せめてご近所の生活感が極力目に入ってこないようにしたい。
雑草ボーボーの荒れ庭とか
物干し場に吊るされたタオルやスエットとか
何年も転がってる劣化したバケツや植木鉢とか
謎の鉄パイプとか(笑)
そんなようなものたちをオシャレな木の板的な背の高いフェンスで遮断して見えないようにしてしまいたい。

でもそんな自己満な理由だけでフェンスを施工できないんだよね~…。先立つものがないからね~…。
もし宝くじが当たった時には真っ先にオシャレフェンス施工したいよね(遠い目)

「そんなに周りの風景に文句があるなら人里離れた山奥か、オシャレな外観や庭が多い住宅街に引っ越せよ」というお叱りの声が聞こえてきそうですが。
もし宝くじが当たった時には真っ先に引っ越したいよね(遠い目・アゲイン)

…いやいや嘘です。
いくらガーデニングにはまってるとはいえ、借景だけのために住み慣れた町や仕事を捨てて、家族を巻き込んで引っ越しだなんて。流石にそこまでできるわけないじゃないですか。

しかも悲しいことに、よそのお宅から見れば我が家も“とても借りられない残念な借景”であるという現実…!!近所の人たちごめんなさい。

そんなわけで、広い視野で庭を見ず、まさに“木を見て森を見ず”な感じでガーデニングに取り組む日々です。もう私は、ただただ目の前の美しい植物だけを見つめていたい(キリッ)。

実際、日本の住宅街でガーデニングしてる人って大半がこんな感じじゃないのかな。ねえ、そうだよね?そうだと言ってよ!!(涙目)

おしまい


【おまけ】
今日は残念な庭(笑)に雪がうっすら積もりました。

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