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【速報】龍騎士団茶舗、茶業界初の異世界参入へ。業界関係者からは「遅めのエイプリルフールかと」との声も、団長「狙い通り」
龍騎士団茶舗は4月21日、茶業界としては初の「異世界」への参入を発表した。対象となるバースは『ワールド・オブ・カメリア・シネンシス』(以下WCS)で、当面の活動範囲は『カメリア・シネンシス・オブ・キョート』(以下CSK)になるという。
特に『CSK』内、以下の5ヶ国からの茶の“輸入”販売が、既に21日から開始されている。
シュロッス・イン・デル・ゾーネ
U.J.I(United Japanese tea varieties of Iratsuko)
テラ・ドス・ヴェルメロス
南山城国
バクエット・ド・パクス
各国政府は詳細なコメントは差し控えるとしているが、事実関係については否定しておらず、今後の動向に注目が集まる。
関係者の声
輸出元である異世界の担当者、おちゃはかせ(42)は
「異世界間での茶葉のやり取りは世界初。輸出元の責任者としてプレッシャーも感じているが、安定供給を行っていきたい」
と語った。
異世界に詳しい現実世界の関係者E氏は
「彼らの公式ホームページにアクセスした時、思わず遅めのエイプリルフールかと思った。茶舗の団長に確認すると『あれ? ホームページ間違ったかな?』と思われるのを狙った、と。狙いは成功していると返したよ(笑)」
とのこと。
異世界からの販売物品
異世界より輸入され、この現実世界の龍騎士団茶舗オンラインショップにてファースト・ラインナップとして発売された茶葉は以下の通り。
碾茶『パーシヴァル・グルーナー』
![](https://assets.st-note.com/img/1681043570653-npLTNvNXxD.png?width=1200)
冠茶『ボールス・シュイメール』
![](https://assets.st-note.com/img/1681043598325-MLkkVgJQpg.png?width=1200)
煎茶『ガラハッド・ドックス』
![](https://assets.st-note.com/img/1681043620866-mIBV8GUXQB.png?width=1200)
独自の「評価ピラミッド」導入も
また、龍騎士団茶舗では同時に、業界初の「評価基準」を導入するとも発表した。
日本茶に関してはこれまで、品評会や市場などでの評価基準はあったものの、広く消費者に開かれた評価基準は作られてこなかった。
そこで、龍騎士団茶舗では独自の基準により“消費者の感覚に寄り添った”『評価ピラミッド』を構築するという。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50951432/picture_pc_f9650bdd8528afa330a82b7ad988e14c.png?width=1200)
ピラミッドは主に以下の「評価“階層”」によって構成される。
(上から)
シュヴァリエ
ダークナイト
ティーハウンド
【続報】龍騎士団茶舗、団長への独占インタビューに成功。その全文(4/27)
インタビュアー(以下I):この度はインタビューの機会を頂戴し、誠にありがとうございます。
団長(以下C):いえ、こちらこそです。ありがとうございます。
何故、『異世界と日本茶のブレンド』なのか?
I:では、早速ですが内容に入っていきたいと思います。
まず、何故『異世界と日本茶のブレンド』を行おうと思われたのですか?
C:少し長くなるかもしれないのですが、これまで日本茶は二回、大いに業界が沸いた事がありました。
「織田信長が『城や土地』と『茶・茶器』の価値を融合させた時」と、「現代に入って、抹茶スイーツに代表される、『お茶』と『スイーツ』が融合された時」です。
I:なるほど。
C:お茶は異なるものと融合、ブレンドした時、大きくその価値を増大させます。“イノベーション”という言葉の根本の意味である「異なるもの同士を組み合わせて新たなものを生みだす」という事を、ある意味では体現している存在なのです。
I:確かにそうですね。
C:今回、我々は日本茶を『異世界』とブレンドしたというよりは、日本の『サブカルチャー』とブレンドした、と考えております。
日本の“クールジャパン”『サブカルチャー』と『日本茶』という、日本を代表するエレメント同士をブレンドすることで、日本の若い方々や海外の方により、お茶の世界を楽しんでいただけたらと思ったのです。
今後の展望について
I:そうだったんですね。では、今後の展望についてはどう思われていますか?
C:『サブカルチャー』の中でも所謂『異世界もの』は、数年前から盛り上がってきたテーマです。
今回、輸入が実現した異世界は『茶葉が擬人化された異世界』という事で、まさに我々の実現したい考えにうってつけでした。
……これも少し長くなるかもしれませんが、よろしいですか?
I:どうぞ、そのためのインタビューです。
C:重ねて、ありがとうございます。
現在、我々を二年前から襲っているコロナ禍は、我々の『異世界とのブレンド』に対する思いをより強くさせました。
今やコロナは世界中を覆っています。ですが、異世界であるWCS・CSKはそうではありません。
我々にとって異世界は『解放区』でもあるのです。
I:なるほど。
C:異世界と繋がっている我々をハブに、この現実世界では主にオンラインショップとホームページ、SNS等を利用し、実際の茶葉のやり取りや異世界でのストーリー・キャラクターを伝えていくつもりです。
コロナ前まで盛り上がっていた『異世界もの』です。コロナ禍の中でも人々の心の拠り所となるでしょう。また“コロナ後”が訪れた暁には、対面でのやり取りも復活させ、より世界観を盛り上げていくつもりです。
最終的には、我々の異世界が皆さんにとって、一つの代替現実になればと願っています。
I:わかりました。ありがとうございます。
最後に、消費者の方々へお伝えしたいメッセージをお願いします。
どうしても異世界についての話が多くなりましたが、根本は『お茶』です。
そして最も大切な事は、『お茶を飲む一人一人が得られる体験』です。
今回、異世界から輸入した茶葉は厳選に厳選を重ね、当団独自の審査基準にて「今まで飲んできた中で一番美味しかった」と感じさせてくれたお茶です。
時にはコロナですっかり面白みが少なくなったかのように感じてしまう現実世界ですが、我々のお茶と、我々が紡がせていただいている異世界のストーリー・キャラクターたちが、一服の清涼剤となって
コロナがあろうとなかろうと、皆さん一人一人の人生をほんの少しでも豊かにできれば、これほど幸せな事はございません。
今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。