ある行旅死亡人の物語
ずーっと、𝕏であるbotをフォローしていた。
「行旅死亡人情報bot 」
旅先で亡くなった身元不明な人を官報で知らせている行旅死亡人情報をbotで流しているアカウントだ。
何がきっかけか忘れたけど、興味を持ってフォローし、時折流れてくる情報を見ながら震災の犠牲になった人だったり、本当に旅行中に亡くなった人だったりの情報を見て色々考えて悲しく感じていた。
その行旅死亡人の中に、とてつもない大金を持って亡くなった女性がいて、その人の身元を探す本が出版されている雑誌で読んだ。
読みたいなと思いつつもお金がなくて、後回しになっていた。
ある時、気まぐれにAmazonのほしい物リストを公開した際にその本を登録してたので、匿名で送っていただいた。
ネタバレになってしまうから詳しいことは書けないが、どんなに孤独に生きていてもその人にはきちんと人生があり、昔の自分を覚えていてくれる人はいるんだと感じた。
もし私が仕事できなくなって何らかの事情で娘と疎遠になって孤独になったとして、ここまで覚えてもらえるかなと思うとちょっと自信がない。
だからこそ人間関係を大切に生きていこうと思った。
途中まではミステリー感でとてもワクワクして、最後に少し切なくて、ちょっとホッとする本でした。
買ってくれた人もありがとう。
面白かったです
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