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数分間のエールを観た感想

こんにちはこんばんは、teftef です。久しぶりに映画を見てきました。
 で、見るだけではもったいないので、感じたこと、良かったことなどをまとめてみます。(久しぶりに映画見て泣きましたね…)
深夜テンションで書いてるので、全然違うかもしれませんが少なくとも自分はこのように解釈しました。

数分間のエールを

 公開日に、研究室を早退してみてきました。この映画、アニメ映画なのですが、おそらく、ほぼすべて (VFX 以外?) Blender で作っていて、一味違った作画となっています。(ヨルシカの MV みたい)

おすすめ

 全人類見てくれ!といいたいのですが、特にVFX , MV 3DCG ,イラスト, バンド , 音楽…などなど、「モノづくり」をしている人、プロアマ問わずおすすめです。また、個人的には研究や開発に携わっている人も何かささるものがあると思うので、お勧めです。

↑挿入歌

感想

この映画を見ようとしたきっかけ

 話題になっているというのもありますが、自分が知りたかったのはモノづくりの意義です。この映画の MV で、「なぜモノづくりをするのか」を問いかけているとおもいます。もしかしたら、その答えやヒントがあるのではないかと思いました。
 少し自分語りから入りますが、自分は、画像・映像処理の研究をしています。大学 2 年生くらいから AE や Premier Pro を使って動画 MV 製作のバイトをしていましたが、大学が忙しくなり、やめてしまいました。しかし、Twitter にたまに投稿するくらいですが、趣味で個人的な制作などは行っています。(一応なんちゃってクリエーターなんでしょうか?)
そんな自分でも共感できることが多いのではないかと思って見に行きました。

※※以下、ネタバレ注意※※


 重大なネタバレが含まれるのでご注意ください。

なぜモノづくりをしているのか

 この映画の焦点は、「なぜモノづくりをしているのか?」だと思います。
作品を通して、何回も問いかけられます。メイン主人公は「誰かの心を動かす」という動機で MV などを作り始めて 3 年くらいなのに対し、ヒロインとサブ主人公はすでに長い間モノづくりをている設定です。
 自分もつい最近まで、「誰かに感動を与えたい」という想いでした。(というか就活とかもあり、「誰かに感動を与えたい」という話よくしていました。)というわけで、メイン主人公にはすごく共感できました。

創る喜び

一番楽しい時期

 モノづくりを始めた頃は、わからないことが多く、調べるだけで新しい発見があります。最近のソフトウェアであれば、比較的簡単に実装できます。私もVideo Copilotの動画を見てAEを勉強し、有名なドーナッツの動画を見てBlenderを学びました。この頃は、やたらめったら作った動画をSNSに投稿し、いいねやリツイートの数を気にせず楽しんでいました。初めてファンができ、動画へのコメント、いいね、チャンネル登録、それらの感動は素晴らしいものでした。

創る苦しみ

飽き

 しかし、やればやるほど、すぐに結果が出ないことが増えていき、次第に飽きが出てきます。同時にSNSでのいいね数も伸びず、うまくいかない自分と認めてもらえない現実に苛立ちを感じるようになりました。作っても報酬が得られず、毎日やっていた作業が面倒になり、次第に疎遠になっていく。そんな人を何人も見てきました。メインヒロインも同じような状況でしょう。100曲作っても認めてもらえず、自分の創造に終止符を打つ曲を書いています。

上には上がいる

 いくら作っても自分より上がいます。これが理由で辞める人も多いのではないかと思っています。本を買い、学び、技術を磨き、作っても作ってもやはり自分より上がいて、その人と比べてしまいます。作っても作っても、評価が上がらない、誰も見てくれない。でも、いつもフォローしてる人や自分より少し早く始めた人は大量にいいねがついている。「自分も本気になれば同じものができる」「自分の方がいいものを作ってるのに…なんでいいねが増えないのか」うらやましさと妬み、自分の不甲斐なさへの憎悪など、思い悩んだことを覚えています。

伝えたかったこと

自分なりに考えてみました。

継続

 この映画が伝えたいメッセージの一つに、「創り続けること」があると思いました。見向きされなくても、いいねがつかなくても創り続ける、そうすると次第に自分の作品を好きになってくれる人が出てきます。どんなに評価されなくても、どんなにいいねがつかなくても、アウトプットをやめず作り続けるしかありません。それは、いつか誰かに刺さり、誰かのエールになるということを「創り始めた人」にも「創り続けている人」にも伝えたいのだと思います。

想い

 もう一つのメッセージとして、「創ることへの想い」があると思いました。もちろん、エールを受けて創り続ける気持ちを忘れずにいることも大切だと思います。主人公は一度断られてもあきらめず、『もう一度作らせてください』と追いかけていきました。ヒロインも音楽の道に戻ることになりました。
 しかし、周りの評価を気にしないことや他人と比較しない名も重要になってきますがそれでも目に入ってきてしまい、そのエールの効果が切れてしまうことがあると思います。最終的には本人が「モノづくり」に対してどう思っているかも非常に重要な要素ではないかと思います。

最後に

なぜモノづくりをしているのか

 映画を見終わった後にもう一度、この映画の問いかけ「なぜモノづくりをしているのか」について考えてみました。

「なぜモノづくりをしているのか、なぜ画像処理と機械学習を学んでいるのか、なぜそれを続けているのか」

私の答えは『画像と映像が好きだから』であり、これが自分の今であり原点でもあります。

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