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【短編ドラマ】最後に好きな人の恋人になりたい。地球滅亡までのカウントダウン【恋愛漫画動画】ー「最期に、アフォガードをひとつ」
この物語は、YouTubeで投稿されているマンガ動画
『最期に、アフォガードをひとつ。』のシナリオです。
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“世界の終わりと誰かの恋に、自分をかさねてみる話”
を掲げて、ある日突然、天から使者が現れ、地球滅亡を告げられた主人公が、地球最後の日に自分の恋愛に区切りをつける話を、1話完結のオムニバス形式で公開しています。
地球滅亡という不条理な運命によって引き裂かれる幸せと、ありふれた恋の終わり。
人は最期に何を思い、何を後悔するのか…。
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【登場人物】
▼内野旭(女):高校1年生。内気でてんぱりがち。奏のことが好き。
▼奏(男):高校1年生。旭のクラスメイト。
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■シーン1: 旭の部屋(午前0:00)
ベットで寝ている旭、突然部屋が光で満ちる。
旭「え。誰…?」
使者「私は使者。選ばれし者たちに、大事な知らせを届けに参りました。地球は明日、滅亡します。」
旭「えっ!?」
使者「あなたがたに遺された時間はあと一日。悔いのないように過ごしてください。」
旭「なにこれ?!夢…だよね…?」
夢か現実かわからないまま旭は眠りにつく
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■シーン2:旭の部屋、朝(午前7:00)
旭、目覚める。ベットの上で身体だけ起こしている状態。
旭「ん…んん?さっきの現実…?いやそんな…けど本当なら…?
旭「私まだ彼氏もできたことないのに死にたくないよーーーーっ!!」
旭の母「旭~!何叫んでるの!?」
旭、慌ててベットから出る
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■シーン3 :駅(午前8:30)
旭(本当に滅亡するのかな…? みんな死んじゃうってこと?)
乗る予定の電車が発車。電車に乗り遅れてしまう旭。
旭「ってあ!!電車!!」
旭(遅刻しちゃ…でも、本当ならもう遅刻なんて気にしなくていいのか…)
駅に立ちつくしている旭と奏がぶつかる
旭「わ!ごめんなさい!!」
奏「あれ?内野さん、この駅なんだ?こんな時間にめずらしいね」
パニックになる旭
旭(奏くん!!!話しかけられちゃった……!)
旭(これって、最後に好きな人と話すチャンスだよね……。勇気ださないと!)
旭「ぼ、ぼーっとしてたら電車にのり過ごしちゃって」
奏、いなくなる
旭(ってもういない!)
ーー
■シーン4:学校の屋上(午前10:00~)
授業に間に合わず、屋上でさぼる旭
旭(はぁ、初めてサボっちゃった…奏くんとうまく話せなかった…こんなに好きなのになあ…)
ーー
■シーン5:回想(ある日の授業中)
教師「ここの方程式が~こうであって~」
席が奏の後ろになって黒板が見えなく、慌てている旭。
旭「うー…」
旭(黒板が…見えないよ~…)
うつぶせになって寝始める奏
旭(あれ、寝ちゃっ…?もしかして、私が見えないの気付いてくれたのかな…?)
教師「おい奏ー。寝るなー。」
ぽん、と教師に頭を叩かれる奏
奏「いッ!!!いった~…」
奏、頭を抱える。
奏「怒られちゃった」
旭のほうを振り返り、はにかむ奏
旭、キュンとする
ーー
■シーン6 :屋上のシーン(午前10:30)
旭(同じクラスなのにほとんど話したことなかったな。)
旭(奏くんの好きな食べ物も好きなタイプも、何も知らない…)
旭(どうせ死ぬんなら)
旭「奏くんとデートしてみたかったなぁ」
奏が入ってくる
奏「あれ?今日はよく会うね、さぼり?」
旭(えっ…!奏くん…!さっきの聞かれちゃった…?!)
奏「一緒に教室向かう?ふたりなら怖くないよね」
旭「え…えっと…」
奏「それとも、どっか行く?」
旭(これがほんとのほんとの最後のチャンスかも…!)
奏「どうする?」
旭、勇気をふり絞る
旭「い…行く! 行きたい!」
ーー
■シーン7:街中を歩くシーン(午後12:00)
慌てる旭
旭(一生分の勇気を使い果たした…これからどうしたらいいんだろう…?)
奏「内野さんってさ…サボりなんて初めてじゃない?大丈夫?そんなビビらなくても…」
旭「うん…初めて…けど大丈夫!なハズ…」
奏「ふふっどこ行く?なんか好きな食べ物ある?」
旭「えっと甘いもの好き…!」
奏「本当?俺も好きなんだ!んじゃあカフェ行こうか。」
旭「うん!」
ーー
カフェで、二人でケーキを食べる
奏「俺たちってさ、ちゃんと話すの初めてかもね」
旭「うん…!初めてだね…!」
旭(どうしよう…緊張して話せない…!)
奏「あれか、席が前後になった時くらいか」
旭「そう!あの時、黒板が…」
奏「ごめん、俺、背が高いから見えなかったよね」
旭(やっぱり、私を気遣ってくれてたんだ…)
旭「ううん!かがんでくれて嬉しかった…!」
奏「そんな…全然だよ」
ちょっと照れて耳をさわる奏
旭(奏君…もしかして、照れてる…?)
ーー
■シーン8:別れ(午後18:00)
奏「あーもうこんな時間だ。そろそろ帰ろうか。」
旭「うん…」
旭(すごく幸せだったな…本当はまだ帰りたくないよ…)
奏「んじゃあ。今日は楽しかった。これからもっと話そうね。」
旭「ありがとう、私も楽しかった!また明日…!」
少し元気がない旭
ーー
電車の中にいる奏。
帰り際の旭の表情が気になりつつも、表情がコロコロかわる旭のことが気になりだす奏
奏(内野さん、面白い子だったなあ…、あんな表情するの知らなかった。)
ーー
■シーン9:旭の部屋(午後22:0)
旭「奏君とデートできたなんて信じられない。」
時計を見る旭。
旭「あと2時間しかない……。せめて最後に…好きって伝えたかっ…」
旭「…ん?」
携帯が光り、見知らぬ番号からショートメールが届く
✉︎文〈奏です、今日はありがとう。帰るとき元気なかったから、友達に番号聞いちゃった。もしかしてなんかあった?〉
旭(奏くん…!?心配してくれたんだ。これが、本当に最後のチャンス…!)
奏に電話をかける旭
旭「奏くん?」
奏「うん、内野さん、どうしたの?」
旭「今日はありがとう。実は話があって、どうしても今日じゃないとダメなの。今から駅にきて欲しい」
ーー
■シーン10:奏の部屋のシーン(午後22:10)
旭からの突然の電話に驚く
奏「急に駅にきてほしいって…内野さんどうしたんだろう…」
赤面し耳をさわる奏
奏「わ、ちょっと…ドキドキするかも。」
ーー
■シーン11:駅前のシーン(午後23:50)
旭「やっぱりきてくれないか…」
奏が走ってくる
奏「おーい!」
奏「内野さん!遅くなってごめんね」
旭「私こそ、突然ごめんね、、、
旭「あの…え、えっと、あの…」
奏、耳をさわる
旭(あ…私、気づいたよ。奏くん、照れた時に耳をさわる癖があるの。)
旭「私…ずっと奏くんのことが好きでした!」
奏、一瞬驚き、旭を抱きしめる
奏「内野さん、ありがとう」
地球が滅亡する
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■シーン12:使者と旭のシーン
使者と旭の二人っきり
使者「悔いのない人生を送れましたか?」
旭「思い残すことばっかりだよ。
旭「でも…最後の1日だけはがんばれたかなっ!」
シナリオ原案:よね(Twitter: @yonemitsuyoneko)
作画:雪あひる (Twitter: @poppodokei)
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