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【誰でもできる】5歳の息子が都道府県と県庁所在地を覚えた勉強法

 現在6歳のわが子は幼稚園の年中さんだった5歳の時点で都道府県、県庁所在地、特産品や観光名所などを完璧に記憶しました。

 地理は勉強や日常会話など生活において切っても切り離せない知識。これを知っているだけで初めましての方ともコミュニケーションが取れたり、ニュース番組で放送されている情報が耳に残ったりするので、変化の大きい現代社会において必要不可欠な課題だと感じています。

 地理を覚えるのが苦手だ~!自分の子どもにも覚えさせたい~!という方のために、どのような部分を意識して教育したのかを解説します。5歳の子どもでも効果があったので再現性は折り紙付き。

 何十冊もの教育本を読み漁った読書家のわたしが実体験を基に学習したことを組み合わせ、わかりやすく説明いたしますのでぜひ最後まで読んでくださいね~

 では、参りましょう!

5歳の息子が都道府県と県庁所在地を覚えた勉強法

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 勉強するうえで大切なのが教材だけではなく、勉強する時間帯や教育者のマインドセットだと考えています。

 それをいまからひとつずつ深堀して説明していきます。

記憶を定着させるゴールデンタイム

 ひとは寝ることによって記憶を定着させます。睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しており、身体が寝ていて脳は活動しているレム睡眠時に記憶を定着させ、浅いノンレム睡眠時に記憶を結合させていると言われています。

 つまり、寝る30分前に暗記すると記憶を司る海馬の作用によって、より定着しやすくなるということです。これは科学的にも一定のコンセンサスを得ています。

 我が家では寝る前に布団の中で絵本を読みきかせてから寝るという習慣があり、そこで小学館が出版している「にっぽんちず」を読んでいました。

 この本には都道府県や県庁所在地以外にも、特産品や観光名所などがクイズ形式で書かれているため楽しみながら学習することができました。

目標の受容と適切な報酬

 わたしが出した課題をクリアしたときは報酬を与えていました。関東地方、近畿地方といった地域ごとに分割し、そこにある都道府県を全て答えられたら100円を与えるといったことです。

 すべての地域をクリアできたら次は分割せず全国で問題を出し、47都道府県を全て答えられたら500円をあげます。その次は地域ごとの県庁所在地…。といったように問題を変えて再スタートしていきます。

「報酬は自ら行う内発的な意欲を減退させるのでは?」

 といった意見もあるかと思います。確かに報酬は内発的な動機付けを弱めてしまい、わかりやすく言うと報酬が無ければ行動しない人間になってしまうこともあります。(これをアンダーマイニング現象と呼ぶ)

 しかし、外部からの影響によって内発的なモチベーションに火がつき、自律的な行動に繋がることもあります。用法容量を守ればポジティブな効果を得ることも可能です。

ただし、内発的なモチベーションを刺激するにはいくつかの条件があります。

①明確な目標設定
②適切な報酬
③価値の認識

 まず明確な目標設定。つまりゴールを決めます。ここが曖昧だと、なにを、いつまで、どれくらいやればいいのかがわからなくなり、モチベーションの低下に繋がってしまいます。ゴールがわからないマラソンほど辛いものは無いですよね。

 成果と報酬のバランスも大切。成果に対し報酬が大きすぎると報酬が無い課題には取り組まなくなり、逆に少なすぎるとモチベーションアップにはつながりません。

 報酬は大人の主観ではなく、子どもから見た価値で計らなければなりません。例えば大人はインゴッド(金の延べ棒)やダイヤモンドに価値を感じますが子どもにとってはただのキラキラした物体でしかありませんよね。

 ただ、報酬を100円にするだけでは不十分。まずは100円に価値を感じさせる必要があります。しかし子どもは100円には価値があるよ!と言葉で教えても理解できません。そんなときは価値を五感で体験させます。

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 子どもにお金の価値を教育するのに最適なのが「駄菓子屋」です。駄菓子屋なら商品の単価が安く、100円でも両手いっぱいのお菓子を購入することができます。

 100円で収まるように計算しながらお菓子を選び、おいしいお菓子を食べることによってお金の価値を体験することができます。

 「あのうまい棒が10本も買える!」と脳内変換されればたとえ100円でも価値を感じてくれるでしょう。得た報酬を使って自分の欲しいものを買わせると尚良し。

 近所に駄菓子屋が無くてもスーパーに駄菓子コーナーがあるので是非お試しください。

 このサイクルを回すことによって”成功体験”を積むことができます。努力したことによって報酬が得られた!という体験を脳や身体が覚えると能動的な行動ができる人間に育ちます。

さまざまな角度から学習する

 地理は教材が多様化しており、さまざまな角度から学習することができます。多角的に学ぶことによって知識が深まり、より記憶に定着しやすくなります。

 ということで!具体的な勉強教材をご紹介します。

ボードゲーム

 こちらのボードゲームは都道府県に加えて特産品や観光名所などを楽しく覚えられるような仕組みになっています。

 独自の通貨もあるので算数の勉強にもなります。裏返すと世界地図になっており学びに溢れています。

テレビゲーム

 みなさんご存じの「桃太郎電鉄」は楽しみながら地理を覚えるのに有効です。(妻は地理を桃鉄で覚えたらしい)

 わたしはこちらの最新版を購入しました。絵柄が新しいものに変わっているので微妙かな…と思っていましたがそんなこと気にならないくらいおもしろい。このご時世に大ヒットするのもわかります。

 ただ、負け込むと泣いちゃうお子さんもいると思うので、ゲームが嫌にならないように注意してください。

無料アプリ

 スマホのアプリも有効です。しかも無料だなんていい時代になりましたね。

 わたしが利用していたのは「日本地名パズル」というアプリです。地域を限定させたり、都道府県だけではなく県庁所在地など設定を変更することができます。覚えたかどうかを確認するためのテストに利用していました。

スーパーマーケット

 スーパーで販売されている食料品などを見ると産地が書かれていますよね。ある程度地理がわかってきたら「イチゴの”とちおとめ”が作られた栃木県は何地方にあるかな?」といったクイズが出せるようになります。

 親子のコミュニケーションにも良いですよ~

まとめ

✅睡眠の30分前は暗記に適したゴールデンタイム
✅目標の明確化と適切な報酬がポイント
✅報酬は子どもにとって価値のあるものを設定する
✅お金の価値は駄菓子屋で学ぶ
✅さまざまな角度からの学習

 同じことをひたすらさせるとどうしても飽きが来てしまうので、いろんな角度から学習することが大切。

 人間は新しい情報を得ることによってドーパミン(脳の快楽物質)が分泌されるようにデザインされています。SNSを見ていたら「何時間も経っていた!」なんてことになってしまうのもこの習性が作用しているからです。

 本来であれば何かを知る・学ぶということはやる気を促進させるものなんです。それでも勉強が嫌いになってしまう理由は「脅し・報酬(不適切な)・競争」といった外発的な動機で勉強をさせてしまっている可能性が高い。

 ここさえ気を付ければ「勉強しなさい!」と言わなくても勝手に学んでくれるようになります。

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 また、一度覚えても時間が経つと忘れてしまいます。ひとの記憶は20分経過すると42%、1時間で56%、2日後には74%の内容を忘れてしまいます。(エビングハウスの忘却曲線)

 これを回避するためには定期的に復習することが大切。学生の頃にあれだけ勉強したのに今はほとんどのことを覚えていないのは復習をしていないためです。

 一度に多くのことを記憶させるのではなく、時間をかけて少しずつ勉強させる方が良いとされているのでわが子にも学習させたい!という方は是非お試しください。

ということで以上!ではまた!









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