酸性雨
この前、川辺でお弁当を食べていたら
急に雨が降ってきて、少し雨が入った。
でもまだ半分以上残っていたから、
大丈夫かなと少し思ったけど
食べてみた。
そうすると、何とも言えない味がして
味そのものがなくなっているような
とても食べられたものじゃなかったけど
毒というほどのものでもなかったので
何とか残りをたいらげた。
でも、たかが雨でなんでこんなにも
弁当がまずくなるのだろうと思っていたら
昔子供の頃、30年以上前になるあるエピソードを思い出した。
1989年くらいに小学校5年だったか、
昼休みか放課後に学校のグラウンドで遊んでいて
今日みたいに急に雨が降ってきて
何か知らないけど雨を直接
飲んでみたくなって空に向けて
口を開けて雨を少し口に入れて味わってみた。
そうしたら何か酸っぱくて変な味がして
丁度その頃くらいから
「酸性雨」という言葉が使われ出して
小学5年生でも理科とかで習ったりして
知っていた。
「あ、酸性雨だから酸っぱいんだ」
自分の肌感覚で環境汚染を知ったのは
あの日が初めてくらいだったかも。
でもあの頃はまだ「ちょっと酸っぱい」程度だったけど
今日のお弁当に入った雨はその「ちょっと」レベルを大きく超えて
何かどうしようもない「異物」が混入したような
少し生命の危機を感じるレベルに近かった。
あの小学生の「酸性雨」は
30年以上経ってもっと深刻な「何か」に
変わっていってしまったのだと
肌感覚で環境汚染の深刻さを
実感した気がした。