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ニャンと素晴らしい日
vol.1389
昨日は2月22日ということで「猫の日」でした。
ニュースを見ていると、各社ネコ向け商品・サービスを取り揃え、賑わいを見せています。
それも、そのはず。
ネコが生み出す経済効果「ネコノミクス」の2025年試算は約2兆9000億円。
22年に比べて5割増に急拡大しています。
〈日本経済新聞 / 2025年2月21日〉
コロナをきっかけにネコを家族に招き入れている人が多かったようで、ペットフード協会が発表している「2024年 全国犬猫飼育実態調査」によると、国内の猫飼育頭数は915.5万頭、犬飼育頭数は679.6万頭。
厚生労働省が発表した2024年4月時点における子どもの数(15歳未満人口)が約1401万人であることを考えると、国内では子どもの数よりもペット数の方が多くなっていることが分かります。
盛り上がるのも当然ですね。
〜ということで、猫の日の各社の取り組みについて、本日はご紹介したいと思います🐱
加熱する猫の日商戦
まずは、ほぼ毎日足を運ぶコンビニから。
我が家の一番近くにあるコンビニ・ファミリーマートでは今年、過去最多となる21点もの猫の日の独自商品を発売。
「ファミリ〜にゃ〜ト大作戦!」と銘打ち、18日からネコの顔や肉球を再現したスイーツなどを売り出しました。
特に目を惹いたのは、ヤマト運輸のキャラクター「クロネコ」「シロネコ」とのコラボした商品。
まさに、ファミマの「間」を感じる良い品揃えです。
そして、次に近いセブンイレブンでは、「にゃんこ発見!」と題してネコをモチーフにした菓子パンなどを売り出していました。
こちらも商品数を全23点と昨年の5点から大幅に拡充し、過去最多となったとのこと。
そして、百貨店では、ラグジュアリーな猫の日商品も展開されています。
富裕層客とインバウンド客で賑わう銀座松屋は、ネコのイラストが入ったバッグやアンティーク雑貨など幅広くそろえる催事を実施。
昨年よりも売り場を2倍に広げ、商品数は約1300点を揃えました。
小田急百貨店も新宿店において、24日までの日程で約3000点の商品を集めた「ねこ展」を開催。
ネコ用の手編みの帽子などを揃えており、昨年に比べて開催期間を3日増やしたそうです。
もちろん、猫の日に留まらず、経常的にネコ向け商品を強化している企業もあります。
感じ良いネコとの暮らし
「感じ良い暮らし」を提供する無印良品では昨年11月より、ペット用品としてネコ関連アイテムの本格展開を開始。
その理由を
「環境省が定めた基準でも猫は室内飼いが推奨されていることから、これまでの知見を生かしながら家の中で人と猫がストレスなく生活できる商品を開発しようと考えたため」
だと話しています。
〈ITmediaビジネスオンライン / 2025年2月10日〉
商品は、暮らしの基本である「食べる」と、住空間を快適にする「過ごす」の2カテゴリーに分けて商品を展開。
食カテゴリーでは、総合栄養食「素材を生かした猫のごはん 魚だし香る国産鶏肉と玄米」や、グルテンフリーで化学調味料や着色料、増粘剤を使用せず、国産米粉を使用した乳酸菌入りのおやつ「ピューレ」4種類(ささみ、まぐろ、おさかなミックス、かつお)をラインアップ。
ピューレは、野菜風味を含む複数の候補を検討し、最終的にモニターのネコにも食いつきが良かった味を採用したそうです。
ニャンと!ネコのモニターさんがいるのですね…(驚)
それだけ、同社がネコ市場を重要視していることが分かります。
ちなみに、特に人気のある商品がクッションやフードボウルとのこと。
クッションは、ネコのひっかきにも強い生地を採用し、カバーは取り外し可能。
中身とカバーの両方を洗濯機で丸洗いできる仕様にしています。
一方で、ペット用品としてはまだ認知を広げている段階。
「飼い主が家族の一員であるペットのために安心して選べるよう、積極的に情報を発信していきたい」
と、同社の方は話しています。
「保護ネコ」問題も解決する日に
情報発信といえば、もっと知ってもらいたい、猫の日に行っていた素晴らしい取り組みがあります。
それが、イエローハット新山下店で行った保護ネコ約100匹を集めた譲渡会「イエローキャット」です。
〈乗りものニュース / 2025年2月21日〉
NPO法人「人と動物の共生センター」が行っている「全国ロードキル調査2024」によると、2024年に道路上で命を落としてしまった猫の数は推定で22万3366頭もいるとのこと。
この数字は1日612頭、およそ2分半に1頭、事故にあっている計算です。
現在、保護ネコの里親になる人は増えていますが、まだまだ悲しい目にあっているネコは多い。
もともと、イエローハットでは2019年から「全国交通にゃん全運動」を行ってきていました。
ちなみに譲渡会は、2月20日(木)~22日(土)までの3日間を予定していたそうですが、初日の20日に終了したとのこと。
それだけ、里親になろうと考えている方が多いのでしょう。
ほかにも「猫パンチ募金」を2月17日~24日までの期間限定で実施中。
こちらは、専用Webサイト内にあるルーレットを回すことで、楽しみながら募金ができるというもの。
イエローハットでは募金目標金額を500万円としており、募金で集まった金額は、保護猫・動物愛護団体へと寄付されます。
こうしたハートフルな取り組みも、世の中全体できっと増えていくでしょうね😊
ちなみに、腎臓病を患うネコのための薬開発を目指すAIM医学研究所とIAM CATに、サイバーエージェント傘下のサイゲームスなど数社から、薬を発売するのに必要な10億円以上の出資が集まったとのこと。
今後はネコ医療にも注目したいと思います。
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!