広がる「共創拠点」
vol.1350
今日は年内最後の小売業協会との打ち合わせがありました。
2022年から生活者委員会のコーディネーターを務め、各小売企業との共同研究を進めてきましたが、来年に向けて、より一層企業間の共創関係がつくれるように。
そんな想いで話し合ってきました。
やはり、一社でできないことも仲間がいればできることもある。
そんな風に考えているからです😊
…まぁ、私が改めて言わなくても、世の中が共創を求め、その拠点は確実に増えている。
今日は、その一端をお届けしたいと思います〜
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
「イノベーション」の仲間をつくる
今、日本の多くの企業に求められているのが「イノベーション」です。
どう社内を改革していくのか?
それには、異質との組み合わせが必要です。
分かりやすいのが、他社とのコラボでしょう。
異質な文化と能力を持った企業同士が交流することで、化学反応が生まれる。
異業種なら、その化学反応はなおさら強いでしょう。
そうした期待の受け皿として存在しているのが、 東京・大手町の一角にある「MIRAI LAB PALETTE」です。
住友商事が運営する会員制のオープン・イノベーション・ラボで、同社員からの紹介があれば、所属や肩書を問わず20歳以上のあらゆる人が無料で登録できます。
〈AERA.dot / 2024年12月17日〉
今年で6年目なのですが、会員数は8千人に近づいているそうです。
活動内容は、会員同士のビジネスマッチングをしたり、相談に乗ったり、コミュニティーを活性化するためのイベントなどを企画・運営したりしています。
パレットの凄いと思うところは、住友商事への直接的な利益につながらない事業の企画や相談も歓迎しているところ。
例えば、ある会員から
と相談を受けた際は、自社の利益を置いておいて、まだ世に出ていない技術のみを集めた「技術展示会」を企画。
その結果、会員同士の協業が進んだようです。
一方、「情けは人の為ならず」と言いますが、他社への親切は、巡り巡って自分に返ってくるもの。
最近は、パレットに対して
と、自主的にイベントを企画する会員も増えてきているそうです。
会員に自律的な行動が生まれると強い。
コミュニティーの活性化は、ここにかかっていると思います。
きっと今後、ここでつくられた関係性から同社の革新にもつながっていくでしょう。
「リジェネラティブ」の風
1つの企業が中心となった仲間づくりといえば、私が住む横浜にも今年、注目の拠点が生まれました。
ヤマハが手がける「YAMAHA MOTOR Regenerative Lab」、通称「リジェラボ」です。
〈日本経済新聞 / 2024年10月25日〉
をコンセプトに、ワークショップやセミナーを行うエリア、コワーキングスポットなどを備えた共創スペース(約300坪、総収容人数200名)になっております。
リジェネラティブとは「再生」という意味で、これまでの「保全」からさらに進んだ環境問題に対する概念です。
自然環境の維持(サステナブル)に留まらず、より良い状態に再生させる取り組みが、農業・海洋・建築の各分野で検討されている。
リジェラボは、来訪者との「共創」を模索し、さまざまな新事業やイノベーションを生み出す拠点を目指しています。
そのほか、共創活動の成果やアートワークを展示するギャラリーエリア、軽食や懇談を通して来訪者との仲を深めるキッチンもあります。
各エリアには、同社の製造・輸送過程で発生した廃材などをアップサイクルしたアートワークや家具を配置し、「リジェネラティブ」の理念を具体化しているのです。
我が社の社員が12月に行われたイベントに行ったそうなのですが、非常に刺激的な空間だったとのこと。
こうした拠点があることで、より一層環境問題への意識と行動が生まれると良いですね😊
「人間拡張」への共創
最後は、中心となる一社がリードするのではなく、複数の企業が一緒になって共創を進めているカタチをご紹介したいと思います。
その取り組みとは、「人間拡張コンソーシアム」です。
〈Impress Watch / 2024年12月17日〉
と、…何だか、秘密結社のような名前に戸惑われた方もいらっしゃるかもしれませんが…
まずは、顔ぶれが日本を代表する企業ばかりなのです。
この豪華な布陣で取り組んでいる「人間拡張」とは、人の感覚や動きを特別な技術で広げることで、社会の問題を解決しようというもの。
例えば、遠くにいる先生の動きをウェアラブルデバイスで体験することにより、スポーツや楽器の練習を効率よく学ぶことができる。
これにより、教育の格差をなくしたり、高齢化社会の課題を解決したりすることを目指しているのです。
同コンソーシアムは、多様なプレイヤーが産官学連携で取り組むことを目的として、内閣府主導の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期「バーチャルエコノミー拡大に向けた基盤技術・ルールの整備」の一環で発足。
参加企業と学術専門家が連携し、人間拡張技術の構成要素であるアプリケーション、デバイス、プラットフォームの実証・接続性の検証や、国際標準化、シンポジウムの開催、ホワイトペーパーの発行などによる情報発信といった活動に取り組んでいます。
日本は、建設、観光、教育、製造、医療など、さまざまな分野で課題が山積している。
そうしたことに、テクノロジーの力を生かして解決に向かう拠点として期待が集まっているわけです。
「人間拡張」はこれからますますスポットライトが当たるテーマだけに、今後の展開が非常に楽しみです😊
〜ということで、本日は新しい時代を予感させるイノベーションの拠点をお届けさせていただきました。
やはり、何かを変えていくには仲間が必要。
そんなことを改めて感じることができました。
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます!
追伸:
昨日に続き、私の記事を紹介くださったnoterさんがいらっしゃいます。
そのnoterさんとは、マルセロ| 事業プロデューサーさんです。
【プレーリーカード作りました。改めて紙の名刺って非効率ですよね】という記事の中で、私が書いた【自分のプロフィールを考える】という記事をご紹介してくださったのです〜
驚いたのが、私の記事を読んでくださった後、マルセロさんはすぐに注文されたとのこと…
推薦者として、改めて気が引き締まりました…!
そして、そこはさすがのマルセロさん。
素晴らしいレビュー記事を書かれております。
デジタル名刺サービス「プレーリーカード」に興味を持っていただいた方は、ぜひマルセロさんの記事をご覧いただけると幸いです😊
それでは、改めてまた明日!
良きクリスマスイブの夜をお過ごしくださいませ。