「顔」にまつわるDX
column vol.1076
最近、「壁からチラッとのぞく猫」がSNSで話題になっているのをご存知でしょうか?
〈ABEMA TIMES / 2023年8月7日〉
その姿がこちら。
『家政婦は見た!』ばりの存在感ですね(笑)
この子の名前は、ノルウェージャンフォレストキャット・シィクくん(@sheik_norwegian)。
Twitterのフォロワー数は27.8万人(2023年8月9日現在)と、大変人気の猫ちゃんです。
シィクくんの表情を見ていたら、何だか「顔」について語りたくなりましたので、今回は【「顔」にまつわるDX】と題して、さまざまな事例をご紹介させていただきます😊
オンラインで「バッチリメイク」
冒頭「可愛い」顔について話しましたので、まずはビューティーの話題から。
先月、「メイベリン ニューヨーク」が、ビデオ通話プラットフォーム「Microsoft Teams」上にバーチャルメイク機能「Maybelline Beauty app」を導入したことが話題になりました。
〈FASHIONSNAP.COM / 2023年7月24日〉
エンタープライズライセンス取得済みのユーザー向けに、無料で順次リリースしています。
メイクフィルターは12種類。
Teamsを起動し、エフェクト機能の「MAYBELLINE」のタブを選択すると、好きなものを選ぶことが可能です。
服なども含めて、こうしたバーチャル技術が発展していけば、リモートワークの日は身だしなみで、ますます息が抜けるようになりますね。
ちなみに、「バーチャルメイク」といえば、ヨーロッパの空港で興味深いチャレンジが見られています。
〈ECzine / 2023年8月2日〉
AR&AI技術を活用したソリューションサービスを提供するパーフェクトは、 グローバルトラベルリテーラー・Dufryとの提携を発表。
これにより、ロンドンのヒースローやスタンステッド、マンチェスター、バルセロナの空港などで、「Benefit」「Kylie Cosmetics」「Guerlain」「Huda Beauty」など化粧品ブランドの製品をバーチャルで試せるようになったのです。
パーフェクトは、化粧品のバーチャルメイク体験を実現するシステムをプラットフォーム化し、現在は全世界で600以上のブランドと連携。
小売業者は連携したいブランドを選択し、ブランドの承認が下りれば、AIとAR技術が搭載されたバーチャルメイク試着機能をウェブサイトや店頭デバイスへ導入できるのです。
今後は他の空港にも広げていくそうで、旅が新たな商品とのタッチポイントの場という認識がスタンダードになりそうですね。
「顔」から判定「脳診断」
美と来れば、次は「健康」です。
パナソニック ホールディングスのプロダクト解析センターは、ブレインインパクトの監修のもと、顔映像から脳の健康状態を示す「BHQ」(Brain Healthcare Quotient)を推定する計測器を開発したと発表。
つまり、顔の表情から脳の健康状態が分かるというわけです。
〈CNET Japan / 2023年8月2日〉
BHQは、MRI計測により、脳の健康状態をわかりやすい数値で示す、国際標準に承認されている指標。
脳の健康状態を数値で示すことで、病気になる前の健康な状態から、脳の健康を管理するというわけです。
例えば、一般に「認知症患者の表情は乏しくなる傾向がある」と言われております。
今回開発した推定BHQ計測器は、モニターに映し出された喜怒哀楽の表情(練習1回、喜怒哀楽の4表情)を参加者に真似てもらい、その表情・感情の変化からBHQを推定。
計測結果は、実年齢から想定されるBHQ値と計測した推定BHQ値の差分のほか、推定した脳の健康状態を3段階(高/平均/低)でも表示可能とのことです。
しかも、計測にかかる時間はたったの1分程度!
気軽に使用できるため、公共スペースでの設置もできるのです。
実際、セントラルスポーツが運営する「セントラルウェルネスクラブ24 葛西」において同計測器を導入されています。
ちなみに脳といえば、「スーパーエイジャー」と呼ばれる人がいるのをご存知ですか?
定義としては、「中年の平均値と同じくらいの認知機能(理解・判断・論理などの知的機能)を持つ80歳以上の方々」。
脳には実年齢とは違う「脳年齢」がある。
一生成長し続けるという「神経可塑性」の話など
脳の可能性をちょこちょこ書いてきましたが、今後は脳年齢がますますキーワードになりそうですね。
ちなみに脳の可能性の話をまとめた投稿がありますので、併せてご覧くださいませ。
「顔パス時代」の本格的な到来
ということで、美容も健康も「顔」がカギを握っているということがよく分かりましたが、「カギ」といえば、「顔認証」技術もよく見られるようになりました。
スマホのロック外しが、まさにそうですね。
最近では学校でも「顔パス」が導入されているそうですよ。
〈読売新聞オンライン / 2023年6月22日〉
例えば、愛知県蒲郡市にある私立中高一貫校・海陽中等教育学校では、「生徒たちに日常的に最先端の技術に触れてほしい」との考えから、2年ほど前に内の自動販売機に顔認証決済システムを導入。
昨年10月から売店のレジでも使用を始めました。
店員が商品のバーコードを読み取ると、生徒はタブレット端末に顔を向けるだけで、登録した画像と紐付いた保護者のキャッシュカードなどから代金が引き落とされる仕組みになっております。
また、熊本県荒尾市では、子どもたちの登下校の管理に顔認証技術を生かそうと、昨年から市内三つの小学校で顔認証の試験運用を実施。
校舎の出入り口に認証用カメラを設置し、登下校時に児童が顔を映すと、担任のデータ管理端末に時刻などが表示されます。
保護者もスマートフォンなどからデータを見られ、子どもが学校に滞在中か、既に下校しているかを確認できるのです。
また、私たち大人も含めて今後、よく見かけるようになるのが駅の改札でしょう。
JR大阪駅では今年3月、JR西日本と大日本印刷が共同開発した「顔認証改札」が登場。
利用者はゲートを通過するだけで、事前登録した顔の画像と同一人物かどうかを見極め「顔パス通過」できるのです。
現在は約1000人の利用客が登録し、大阪―新大阪駅間で試験運用中。
今後は2025年の大阪・関西万博に向けて、他駅への増設を目指すとしているそうで、2030年頃には日本全国に広がっていそうですね😊
ということで本日は「顔×DX」をテーマにお話しさせていただきました。
「顔」ということでいえば、いつか「ひょっとしてnote書いている池さんじゃないですか?」と、街で突然「顔指され」されるのが夢です(笑)
そんな妄想を頭に浮かべながら、今後も記事を書いていきたいと思います!
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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