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アパートは、より“交流型”へ
column vol.1244
大学時代、地方出身組の友達の中には共同生活する人や、同じアパートに住む人もいて、毎日楽しそうで羨ましいと思っていました。
時を経て、最近ではシェアハウスはごくごく一般的になりましたが、より “交流型” の住まいが増えてきています。
そこで、本日は【アパートはより“交流型”へ】と題して、いくつか事例を紹介していきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ😊
共同生活から「結婚」も
まず、シェアアパートをご存知ない方に簡単に説明しますと、複数の住人が一つの住宅を共有する住まいのカタチです。
費用を抑えつつ、豪華な暮らしが楽しめるというメリットがあり、個人スペースだけではなく共同スペースがあることで、交流が楽しめます。
〈テレ朝NEWS / 2024年7月1日〉
賃金の例ということで言えば、東京・文京区護国寺のワンルームマンションの家賃相場は8万5000円から9万4000円ほどですが、ソーシャルアパートメントだと、同じエリアでも1部屋7万6000円から。
さらに、水道光熱費と管理費を含めてもかかる費用は月10万円ほどと言われています。
そして目玉である共有スペースは、ビリアード台があるオシャレなラウンジや、スタジオ、映画館など、そのカタチはいろいろ。
場合によっては海外セレブのような居住空間で生活することだってできるのです。
首都圏を中心にソーシャルアパートメントをおよそ50棟、3100室を展開している株式会社グローバルエージェンツでは、今年3月に物件稼働率99%を記録。
人気が高まっています。
同社広報担当の吉田主恵さんは
「プライバシーを保ちながら、入居者同士の交流が楽しめる。世界の広がる体験ができるというところがソーシャルアパートメントの一番の魅力」
と語っており、私も独身の若者だったらシェアハウスを選んでいたかもしれません。
人付き合いが好きな人にはもってこいの住居で、入居者同士でパーティーや旅行などのイベントをすることもあり、ソーシャルアパートで出会って結婚したカップルも100組以上いるとのこと。
恋愛、結婚だけではなく、一生涯の友達ができる場でもあるのです。
“令和のトキワ荘”に注目
また、最近面白いと思ったのが「夢を叶えるためのアパート」です。
サイバーエージェントが、漫画家を志望する人に向け、漫画を描くことだけに集中できる環境を整えた「マンガアパートメント ヴイ(MANGA APARTMENT VUY)」をオープンすると発表。
本格始動の2025年4月1日に向けて、10月31日まで入居希望者を募集しています。
〈FASHIONSNAP.COM / 2024年7月11日〉
入居にあたっての居住費や光熱費は全て無料で、食費や生活費などの運用面も同社がサポートしてくれるとのこと。
また、建物にはマンガや映画などの資料も豊富に用意されるそうなので、マンガ家になるのにこれ以上ない環境でしょう。
さらに、寮長が凄いのです。
何と!
「SPY×FAMILY」や「チェンソーマン」などのヒット作品を手掛けてきたマンガ編集者の林士平さん。
ただ生活をサポートしてもらえるだけではなく、林さんがプロデュースしてくれるわけです。
ただし!
これだけ素晴らしい環境なので、当然狭き門にはなるでしょう。
入居者の数は20名~30名を想定。
(2025年4月の入居時点で、商業誌で連載中の人はNGとのこと)
入居者は、原稿と履歴書による書類選考、面接などを経て、2025年1月末までに決定するそうです。
林さんは入居者募集に際して
「同じ情熱を持った人と同じ空間で、学び、考え、描くことに人生を捧げられる経験は、漫画家としての大きな財産になることでしょう。この場所が、素晴らしい漫画作品が生まれるきっかけとなることを願っています」
とコメント。
サイバーエージェントといえば、電子書籍配信サイトの「Amebaマンガ」を運営していますが、同サイトから数々のスターが誕生することが期待されますね😊
日本の伝統が身近になるマンション
最後はマンションの事例を1つご紹介したいと思います。
東京都墨田区にある複合型賃貸マンション「クリエイティブハウス文花」は、1階に入った相撲部屋が居住者や近隣住民に向けて朝稽古の見学会やちゃんこ会などを開催することでマンション独自の交流を創出。
地域社会に賑やかな楽しみを広げています。
〈FASHIONSNAP.COM / 2024年7月11日〉
見学会は大相撲の本場所が開催される奇数月以外の週末、多ければ月2回ほど開催。
稽古が始まる朝8時ともなれば、10〜20名ほどの見学者で稽古場はいっぱいに。
クリエイティブハウス文花の居住者や近隣で暮らす住民を中心に、外国人観光客もいるそうです。
そして稽古の後に交流会が。
力士の皆さんとの記念撮影や質問コーナーなどがあり、見学者は思い思いに力士や親方との交流を楽しめます。
相撲ファンにはたまらない住居ですね〜
こうした事例から着想すると、共通の趣味で集まるテーマ型のシェア住居というカタチも見えてきますね。
ランニング、サッカーなどのスポーツや、音楽、囲碁将棋などなど。
音楽だったらライブハウスが1階にあって交流できるなど、よりクラブ活動のような暮らしが味わえるわけです。
冒頭の大学時代、私は芝居に打ち込んでいましたが、当時、演劇アパートがあったらありがたかったかもしれません。
1階が劇場になっていて、「ファン=居住者」が少しずつお金を負担し合ってその劇団を支える。
そうした応援型住居です〜
他にも「推し活を楽しむソーシャルアパート」ということで考えると、様々な可能性がありますね。
今後も新しい共同生活のカタチに注目したいと思います!
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。