ニーズのクレバスを埋める
vol.128
今日は【走り出す“予防医療”】でも紹介させていただきました「YOBO万博2024」に行ってきました。
こちらは “ホリエモン” こと堀江貴文さんが理事を務める予防医療普及協会が主催。
トークセッションでは、様々な専門領域のドクターと共に、堀江さんや、タレントの宮迫博之さん、インフルエンサーのゆうこすさん、ファッションモデルの長谷川万射さんなどのお話を聞くことができました。
どのトークセッションでも必ず話に挙がったのが、お酒との付き合い方です。
「適量」「休肝日」という言葉が会場で飛び交いました。
そうした考えは社会の中でも一般的になりつつあり、アルコール離れも急速に進んでおります。
厚生労働省の国民健康・栄養調査(2019年)では、週に3回以上、1日当たり1合以上を飲む「飲酒習慣あり」と答えた方は若い世代になるほど減っています。
さらに2月、厚生労働省から国内初となる「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」が公表されたことで、ますます酒離れ(適量志向)は進んだのではないでしょうか?
そんな中、飲食店の中には魅力溢れるノンアルコールドリンクを用意するなど、お酒好きな人も、そうでない人も一緒に楽しめる工夫を行っているお店が増えてきています。
面白いと思ったのは、“酒造”でもそのような動きが見られるようです。
奈良県葛城市の「梅乃宿酒造」は5月末、「飲む人も飲まない人も一緒に乾杯!」というイベントを開催。
同社は130年の歴史を持つのですが、初めて飲まない人でも参加できる集いを企画したのです。
〈朝日新聞 GLOBE+ / 2024年8月13日〉
日本酒やリキュール酒のほかに、桃のジュースなどノンアルコールドリンクも充実。
参加者からは
などといったような喜びの声がたくさん溢れたそうです。
夫婦、恋人、友達などは、もちろんのこと、会社の飲み会なども、ノンアルコールが充実していると嬉しい。
最近では、当社でもお酒を飲まない人が増えてきたので、お互いに気を遣わなくて済むからです。
飲まない人の中にも、飲み会自体は好きという人も多い。
飲食店もそうですが、こうしたお互いが一緒にいやすい空間をつくってくれる場は、今後も重宝されるでしょう。
異なる(様々な)ニーズへの対応ということでいえば、お酒のみならず、様々な業界でも今後、まだまだ意識を向けられる余白があると思います。
例えば、スポーツビジネスにおける“ファン”と“にわか”の関係もそうです。
スポーツの発展には、にわかの存在もとても重要になりますが、ファンに移行できない理由に「コミュニティに馴染めない」ということも一因となっているようです。
つまり、ファンの愛の強さ故ににわかの方々に対して厳しくなってしまう…
これは、推し活の世界でも見られています。
趣味の世界でもそうでしょう。
ガチの人もいれば、ライトに楽しみたい人もいる。
「好き」と一言で言ってもグラデーションがあるわけで、その間のクレバス(深い割れ目)から離脱してしまっているお客さんは結構多い。
今はファンマーケティング(コミュニティマーケティング)に注力する企業が増えているだけに、クレバス対策は結構ポイントになるかと思います。
ちなみに、知人・友人を4人入会させると月謝が無料になるという格闘技ジムがあるのですが、誰か一人でも退会すると無効になってしまうこともあり、
紹介者がジムの人たち以上に入会した人が辞めないように努力しています(笑)
大抵、紹介者はガチ勢が多いのですが、知人・友人その人その人の熱量を推しはかりながら、格闘技の楽しさを伝えている。
これも、クレバスを埋める良策だなと感じました😊
〜ということで、企業はファンを一人でも多くつくりたいものですが、愛ゆえにクレバスが生まれることを認識しながら、運営していけると良いですね。
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
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