「血行促進」のコンディショニング
column vol.117
本日は運動指導者(コンディショニングトレーナー)として「血行を良くする」セルフケアをご紹介したいと思います。
前回は「頭痛ケア」でした。その時のメソッドがコチラです。
この時に書いたコンディショニングについての説明です。
私が資格をもつ日本のコンディショニング協会(NCA)のメソッドは「体調改善運動」とも呼ばれ、健康づくりに適した運動です。筋肉のコリ・ハリをとる「リセットコンディショニング」と、正しい筋肉の使い方を再教育する「アクティブコンディショニング」を組み合わせることで「Good Condition」を取り戻します。このメソッドは東京五輪メダル候補のクライミングの野口啓代選手や楢崎智亜選手、メジャーリーガーの前田健太投手、スキージャンパーの高梨沙羅選手など、数々のアスリートが取り入れているのですが、美容目的や健康目的で一般の方々にも広がってきています。
血行不良になると、冷えやコリ、むくみなど体に様々な不調を引き起こします。これから冬に向かうので特に「冷え」には気をつけなければなりません。
冷え症解消のポイント
実は、冷え症解消の要所となるのが足(脚)です。特に注目したいのが「ふくらはぎ」と「動静脈吻合」です。
ふくらはぎは「第2の心臓」と呼ばれ、血流のポンプ機能の役回りを果たしているのですが、ほどんどの人が硬くなっています(コリがあります)。
なぜなら、歩く時にスネとふくらはぎの筋肉をセットで使うのですが、現代人はふくらはぎの筋肉ばかりを使うクセがついており、これが硬くなる原因となります。
筋肉は硬くなると、血流とリンパ還流が悪くなるので、冷えやむくみにつながってしまうのです。
それと、「動静脈吻合」というのは足の指と指の間の部分にあるのですが、動脈と静脈の交差点です。ここを刺激することにより、血流が促進されるのです。
血行促進のコンディショニングにトライ!
それではいよいよメソッドのご紹介です。大正製薬の「大正健康ナビ」というWebコンテンツを当社が制作しているのですが、「頭痛ケア」編に続き「血行促進」編がアップされたのでご紹介します。
〈大正製薬 大正健康ナビ / 日本コンディショニング協会監修〉
まずは親指から隣り合う指を持ち、前後に伸ばすように指わけします。そして、親指で動静脈吻合を刺激します。
続いて「足首グルグル」です。足首を軸に足を手で動かすことで、足先から膝までの筋肉のコリをとります。
最後は「トーアップ」です。ふくらはぎは使い過ぎて硬くなり(緊張)、スネは使わな過ぎて硬くなります(萎縮)。
つま先を上げる動き(背屈運動)を行うことでスネの筋肉が使われると萎縮が解消されるだけではなく、「相反対性の原理」により、ふくらはぎの筋肉にも弾力が戻ります(コリがとれます)。
この3ステップを行うと、足(脚)からじんわり温かくなってくるはずです。特に湯船の中で行うと、頭のてっぺんまでポカポカしてきます。
ぜひ、足の冷えやむくみでお困りの方はトライしてみてください。
この後も大正健康ナビで「腰痛ケア」、「花粉症対策」が紹介される予定なので、アップされたらまたご紹介いたします!
それでは、また明日もよろしくお願いいたします。