良い睡眠で、良い人生に
column vol.1317
年内最後の連休がスタートしました。
…とはいえ、横浜は雨…
今日は家でゆっくりと休息をとりたいと思います。
休息といえば、心がけたいのが良質な睡眠です。
最近は、「眠育」という言葉も聞かれるほど、睡眠への意識や知識が世の中に広まっていると感じます。
そこで本日は、最近気になった睡眠についてのトピックスをご紹介いたします。
良い仕事も、良い人生も、質の良い睡眠がカギを握る。
そんな話をさせていただきます。
大抵の日本人は"酔っ払い状態"?
睡眠は単に疲労回復するだけではなく、記憶の定着など脳機能の向上や、免疫力の向上、生活習慣病の予防、ストレスの軽減などなど、挙げればキリがないほどの恩恵を私たちに与えてくれます。
誰もが睡眠の重要性は理解しているものの、日本人の睡眠時間は世界的に見て短いことがわかっています。
〈MBS NEWS / 2024年10月21日〉
先進国33ヵ国の平均睡眠時間は1日8時間28分ですが、日本は最下位の7時間22分。
日本人は世界平均と比べて1時間以上も睡眠時間が短いのです。
睡眠不足の悪影響は凄まじく…、筑波大学教授で、世界的な睡眠研究の第一人者の柳沢正史先生によると、たった一晩の徹夜で、私たちの脳の働きは「酔っ払った状態」と同じになるとのこと。
ちなみに、皆さんは6時間以上は寝ていますか?
何と6時間睡眠を10日間続けただけでも、徹夜と同様の状態に陥るらしいのです…
…つまり、日本人の多くが「少し酔った状態」で日々の仕事に臨んでいる可能性がある…
睡眠不足になると、メンタルの不調、メタボリック症候群、糖尿病など、さまざまな疾患のリスクを高めることになります…(汗)
私もついつい夜ふかししそうになりますが、必ず0時には布団に入り、6時間30分睡眠は維持しています。
…ただ、本来なら、もっと睡眠時間を伸ばした方が良いでしょう…
実際、慶応大学のチームによる研究では、従業員の睡眠時間が十分に確保されている企業ほど、業績が良いという結果も出ているのです。
ちなみに、「私はショートスリーパーだから大丈夫!」という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、柳沢さんによると、真のショートスリーパーは極めて稀で、
と指摘しています…
多くの人が「自分は短時間睡眠で大丈夫」と思い込み、実際には体に大きな負担がかかっているというのが、本当のところらしいのです…(汗)
天才が実践する「睡眠記憶法」
…そういうわけで、ちゃんととりたい睡眠なのですが、睡眠の効果を上手に活かしている “天才” がいらっしゃいます。
その方とは、元台湾デジタル担当政務委員のオードリー・タンさんです。
〈東洋経済オンライン / 2024年10月30日〉
オードリー・タンさんといえば、コロナ禍ではいち早く「マスクマップ」を開発し、AIを活用した災害対策、自動運転技術の実用化などなど、さまざまなデジタル施策を実装した「IQ180の天才大臣」と呼ばれた方です。
そんなタンさんも、多忙な中でも8時間の睡眠を確保しているとのこと。
さらに、一歩進んで行っていらっしゃるのが「睡眠記憶法」です。
これは、睡眠中に記憶が定着する仕組みを使った暗記メソッド。
具体的には、このようなことをやっていらっしゃいます。
すると、眠っている間に情報を消化し、翌朝目覚めたときには前の晩に読んだ資料を全て記憶しているそうです…
…資料を読むスピードと、全て記憶しているという凄さは置いておいて…、
睡眠の力を活かした記憶法は、我々一般人にとっても有効であると、脳神経科学の医師も認めています。
日本の心理カウンセラーでベストセラー作家の石井貴士先生は
と解説。
さらに、ひと晩ぐっすり眠って目覚めたら、セロトニンの分泌が盛んな朝のうちに昨夜読んだものを見直すと、より効率的で効果の高い方法になるそうです。
記憶を増強させるには夜10時に就寝し、朝5時半に起きるのが最適なのだそうですが
という3ステップが望ましいとのこと。
名付けて「サンドイッチ記憶法」です😊
学生や、資格取得のために勉強中という方は、試してみるのも良いかもしれませんね。
旅も住まいも「安眠」がカギに?
改めて「睡眠って大切」ということを確認できましたが、睡眠について面白いランキングがあるので共有させていただきます。
オーストラリアのマットレスメーカー「ワンベッド」が、アメリカの5都市を含む世界30都市を対象に、安眠のしにくさを格付けしたのです。
これは、平均的な騒音レベルや4つ星ホテルの睡眠の質に関する否定的なレビューの割合、大気の質、観光客数、ナイトクラブの営業時間に基づいて算出されています。
〈Forbes JAPAN / 2024年10月31日〉
…その結果、安眠のしにくさ1位に選ばれたのが「香港」…
騒音のレベルが高いことが大きく影響したそうです…
私は昨年の年末行きましたが、夜はぐっすりと眠れましたので、あしからず!
気になる上位10位は、以下の通りとなります。
とはいえ、どこも魅力的な観光地。
安眠しづらいということだけでは、その人気が揺ぐことはないでしょう😌
一方、調査対象となった30都市の中で最も騒音レベルが低く、安眠できる旅行先とされたのはインドネシアのバリ島。
アラブ首長国連邦のドバイやオーストリアの首都ウィーンも安眠に適している都市と評価されました。
癒しの旅を求めている人たちにとっては、今後「安眠しやすい」観光地というのにスポットライトが当たる可能性はあるでしょう。
そう考えると、住まいはなおさら安眠環境は重要視されていくかもしれませんね。
安眠は今後ますます注目されていくテーマになりそうです。
〜ということで本日は「睡眠」についてお話しさせていただきました。
そんな話をしつつ、心地よい雨音を聴いていると、何だか眠たくなってきました……
この後は、ゆっくりと休みたいと思います〜
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!