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主役意識をつくる
vol.165
有給休暇取得の関係で、我が社は明日はお休み。
年内最後の出勤となりました。
この後は、納会が始まります〜
…一方、冬休みの宿題は多い…
それを、いかにポジティブに捉えていくかという感じです…😅
そういえば、当社の世代社長は「生き方と働き方を重ねろ」とか、「働きがいを生きがいにしろ」といったような、今の世の上司は言えないような言葉をよく話していました(笑)
ワークライフバランスという言葉に対して、よく言っていたのですが、皆さん、余暇はしっかりと取りましょう😆
ただ、ちょっぴり、そうした先代の想いを肯定するならば、ワークライフバランスという言葉は、「仕事と家庭の両立」という意味なので、「両立」と言っている時点で「無理をしている感」もあるわけです…
「仕事は大変で頑張るもの(我慢するもの)」
という前提があると考えてしまうのは、考え過ぎでしょうか…?😅
もちろん、私も仕事は大変だとは思いますが、一方で「楽しい」部分も半分くらいはある。
個人的には、仕事をしている人が皆、楽しさの方が上回っている状態で、かつ、しっかり余暇があるという状況が理想的だと思うのです。
ではでは、楽しみのシェア率を増やしていくには、どうすれば良いのでしょうか?
1つのヒントになった記事が、日経BOOK PLUSの【イタリア人が「仕事」と「プライベート」を分けない理由】です。
〈日経BOOK PLUS / 2023年8月29日〉
ワインジャーナリストの宮嶋勲さんは、イタリア人は良い意味で公私の区別をしない人が多いと語っております。
レジで長蛇の列ができていても、気の合うお客さんと話しが盛り上がっていたり、一方、家族経営が多いから食卓での団欒で仕事の話が多発する。
日本人の感覚だと、それを理想とは思わないような習慣もあるのかもしれませんが、宮嶋さんの次と話にハッとさせられます。
「駄菓子屋の店番をしているおばあちゃんも、たしかに駄菓子やメンコを売るという業務は遂行しているが、同時にそこはおばあちゃんの本来の居場所であり、「私の時間」を十分に生きる場所でもある。知り合いが訪ねてくればおしゃべりもするだろうし、子どもたちと遊んだり、説教をしたりもするだろう。そしてそのついでに駄菓子を売ったりもするのである。
ここでは公私の区別はきわめて曖昧で、それぞれの時間は簡単に行き来することができる、ゆるやかで寛容な世界だ。その分おばあちゃんは疎外されておらず、十全な時を生きていて、おそらく幸せである。むしろこの居場所を奪ってしまうと、おばあちゃんは疎外されて、不幸に陥るだろう。おばあちゃんにとって駄菓子屋の店番は人生そのものであり、生きがいでもあるのだ。ここでは「仕事の時間」と「私の時間」は幸せに溶け合っている。
駄菓子屋はおばあちゃんの人生のステージであり、主役のおばあちゃんを中心に、仕事とプライベートが織り混ざったストーリーが紡ぎ出されていく。
それは、まるで演劇のようで、日常のドラマとして溶け合っているわけです。
宮嶋さんは、それを
「労働者は主体性を持って、自らの時間を生きている」
と表現しているのですが、この状態が一番楽しくて幸福度が高い。
先代は、よく「全員が主人公の会社」という理想も口にしていたのですが、そうすると冒頭の
「生き方と働き方を重ねる」
「働きがいを生きがいに」
という言葉が、より前向きな印象になっていくかと思います😊
経営を司る人間としては、その先代のDNAを引き継ぎ、社員一人一人が主体性を持って考え、判断し、実行できる状況をつくり上げていく。
そして、一人一人が主役であると同時に、みんなが主役であるという意識を根付かせ、それを文化にし、群像劇のような風景を社内の中で描いていきたい。
一方、そうした目標が絵に描いた餅で終わらないように、この冬休みはさまざまなことを勉強しながら、1月の仕事始めで1つ成長した姿を見せられるように精進していきたいと思います🫡
とはいえ、休養も十分に取らなければなりません!
そうしたことも考えながら、家という舞台で始まる冬休みのドラマを描いていきたいと思います〜
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!