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人生を変える「読書」
vol.1379
栗山英樹さんの著書『監督の財産』が多くの人々の心を掴んでいます。
〈JBpress / 2024年12月7日〉
栗山さんは50歳から監督業を始め、そこから古今東西の本を貪るように読み漁ったことで、その後の成功につながったと言われていますが、これから50代を迎える私としては希望に満ち溢れる話です😊
私の場合、もともと本が好きではありましたが、社会人になってからは仕事で必要なものしか、読んでいませんでした。
noteで記事を書くようになってから、年々読書量が増えています。
そして、その積み重ねが人生を少しずつ変えていると感じているのです。
〜ということで、今日は読書の価値と、より自己成長につながる読み方について、お話ししたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
知識とは「文脈」がカギ
noteを毎日書いている方は、よく分かると思いますが、書けば書くほど、ネタがなくなるわけです(笑)
私もアウトプットに負けないぐらい、メディアを通じて情報をインプットしようとするのですが、アウトプットに追いつくほどではない。
記事を書き始めて4年半くらい経つのですが、2年くらい経ってからは、「このままじゃ、続かないな…」と思っていました。
そこで考えたのが
(1)興味対象を広げる
(2)よりテーマを深掘りする
という2つの工夫です。
特に、(2)の深掘りをするという部分では、本は非常に有効的です。
ネットや動画よりも理解を深めることができる。
それによって、同じテーマでもこれまでとは違った視点で話すことができるわけです。
これは、仕事やプライベートにも大きな影響を与えてくれます。
明治大学 文学部 教授 齋藤孝さんは、本の持つ価値について、このように仰っています。
「知識を使うには、『文脈』が重要です。文脈に合わせて、さまざまな知識を取り出す。本の中にあったエピソードをひとまとまりにして話せたりすると会話も盛り上がります。話の流れに乗りながら、自然な形で本の話題を出し、そこからまた次へつなげていきます。そういった取り出しがうまい人が『知識のある人』として評価されるのです。
知識が浅い人は、一つひとつの知識が離れ小島のようになっていて、なかなかつながりません。つながらないから、文脈に合わせた取り出しがうまくいかない。『関係ないけど、この本にこういうことが書いてあってね、こうなんだって。はいおしまい』なんて披露しても、話の腰を折ったわりに面白くないという残念な結果になってしまいます」。
〈ビジネス+IT / 2019年2月22日〉
読書とは「知的格闘技」
本を大量に読む前の私の会話やnoteの記事は、今以上に散漫だったような気がします…(汗)
知識はそれなりに知っていても、それが本当の意味での教養にはなっていないという感じ…
もちろん、今も怪しいのですが…(笑)
一方、本当の教養に結びつける上で、ただ本を読めば良いというものでもないとも思います。
大切なのは、本との対話です。
『非学歴エリート』の著者で、戦略コンサルタントとして活躍する安井元康さんは、読書を
「知的格闘技」
と、表現されています。
〈東洋経済オンライン / 2025年1月29日〉
本の知識を単に吸収するということではなく、作者の体験を思考の中で追体験しながら、ときに頭の中で議論する。
そうすることで知は磨かれていくと実感しています。
PIVOT代表取締役社長CEOの佐々木紀彦さんが、
「現代人とだけ話していても視野が狭まる。本は時代を超えて偉人と対話することができる」
という趣旨の話をYouTubeの番組で仰っていたのですが、非常に共感いたします。
そういう意味では、自分とは違う考え方を取り入れることも、より知性を高めていくには大切でしょう。
違う考えを本から学ぶ
『非学歴エリート』の著者の安井さんも
「同じジャンルにおいて敢えて正反対の議論などを展開している著者や、気に入った著者とバックグラウンドが全く異なる著者の本を読んでみる」
と、その大切さを仰っています。
そして、その理由について、このように続けています。
「要は『こういう視点もあるよね』とかそういった事も理解した上で自分なりの解釈を持つ事が重要、という事だ。
バックグラウンド(ビジネスパーソンなのか学者なのか、など)その他で意見が異なる事や切り口や視点が異なる事もあるだろうし、立場によって異なるケースも多々あるだろう。
だからこそ特定の一方とは正反対の意見や論調も理解した上で、自分のスタンスを決める事が大切なのだ」。
…結局のところ…、自分と同じ人間はいないわけで、喩え総論が同じでも、各論になればなるほど、違ってくるわけです…
…つまり、基本的には人間関係は「違いがあること」が前提ということはあるでしょう。
ということを考えたら、本を通して様々な考えがあることを知り、深く理解することは、仕事にもプライベートにも大きくプラスになるわけです。
何せ、人との対話とは違い、本といくら議論し合っても傷つくことがないのですから😊
よく資格は使わないと身に付かないと言いますが、「対話」「反対意見への理解」といったように、より実践的に落とし込むイメージを持って読書をしていくと、もっと本の力を生かすことはできるでしょう。
〜ということで、今後も本の選び方、読み方を追究して、より自分を高めていきたいと思います〜
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!