テーマパークが「学び場」に
column vol.1207
今週は出張などもあり、気がつくと花金を迎えていました…(汗)
〜ということで、明日・明後日は5月最後の土日になりますが、皆さん、どのようなご予定を立てていますでしょうか😊
今後梅雨、そして暑い夏が続くので、季節の良い間に外遊びをしたいところですが、外遊びの代表的な目的地の1つが「テーマパーク」でしょう。
そのテーマパークで今、ある取り組みが増えています。
それが「学び」なのです。
「企業研修市場」に続々と参入
例えば、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは謎解きゲームを通じ、チーム力を高める企業研修サービスを、今月28日から始めとしています。
〈産経新聞 / 2024年5月19日〉
「ジュラシック・パーク」を題材にした企業研修プログラムで、参加者は4人ほどのチームに分かれスマートフォンを使って園内を巡り、謎を解いていくというもの。
メンバー同士が力を合わせるのはもちろん、第三者の協力が必要な場面もあり、おのずとチーム力やコミュニケーション力が高まる仕掛けとなっているわけです。
プログラムの料金は入場券付きで1人12,000円。
1組40人から最大2,000人まで参加が可能で、初年度は1万人の利用を目指しています。
これにより、1日入場券は最高でも10,900円のため客単価アップが狙えるというわけです。
アトラクションの待ち時間もないため、満足度との両立も図れると見ているとのこと。
ちなみに関西圏ということでいえば、ネスタリゾート神戸も昨春、企業研修市場に参入しました。
そして、ジュラシック・パークのようなキャラクターの事例でいえば、人材派遣業のパソナグループが淡路島で運営する「ニジゲンノモリ」で、3年前から「ドラゴンクエスト」のアトラクションなどを使ったプログラムを行っています。
他にも、子ども向けの職業体験型テーマパーク「キッザニア」でも東京と兵庫、福岡の全国3ヵ所にある施設で、企業や自治体などの研修を受け入れ、昨年度は計約20件に達したそうです。
これは、実際にスタッフとして子供に接するパターンがあるそうです。
当然、子どもに何か学んでもらうためには忍耐も必要なわけで、そうしたことが後輩育成に役立つというわけですね。
こうしたテーマパークにて企業研修を行う事例が増えてきた背景には、コロナ以降、職場の人間関係が希薄化していることが挙げられています。
そうした中、楽しみの中で仕事に必要なことを学んでいく。
遊びを通して学ぶというのは、学校教育でも見られる傾向ですね。
空港に「教育のテーマパーク」が登場
そうした傾向がある中、教育自体がテーマの「テーマパーク」が最近ニュースになっております。
そのテーマパークは、熊本空港に生まれようとしているのです。
新旅客ターミナルビル東側、国際線ターミナルビルの跡地に「そらよかエリア」が今年の秋にオープンするのですが、肥後銀行がSDGs教育のテーマパークを開設します。
〈FNNプライムオンライン / 2024年4月25日〉
肥後銀行によると、SDGsの
の3つのテーマの教育プログラムを企画するとのこと。
コンテンツとしては、ワークショップや展示を用意し、修学旅行で訪れる子どもたちも取り込んでいきたいそうです。
肥後銀行の笠原慶久頭取は4月23日の定例会見で
とお話ししています。
ちなみに、NHKでも笠原頭取のこちらのコメントを取り上げています。
TSMCの工場ができてから、その経済効果に注目が集まっていますが、同時にサスティナビリティへの意識を高めようというわけです。
10月がオープン予定なので、今後の展開が楽しみです。
テーマパークに「学童保育」が誕生
最後は子育て中の親御さんに嬉しい話題をお届けして、本日は締め括りたいと思います。
レゴランドでは、企業内で学童保育を開始。
学校の長期休暇に合わせて開き、子育て中の社員をサポートしていきます。
〈毎日新聞 / 2024年5月17日〉
テーマパークは子どもの学校の休みがまさに繁忙期。
会社としてはシフトに入る従業員を確保したいわけですが、…一方、「子どもの預け先がないから」と断る従業員がいらっしゃったわけです。
そこで、今回のような決断に。
しかも、単につくるのではなく、「どんな学童にするか」、社員を集め構想を練ったとのこと。
といった声を取り入れて完成させたのです。
預かるのは午前8時~午後7時で、定員15人。
しかも、無償!
利用する方はお子さんと共に出勤し、昼休みも一緒に過ごせるそうです。
このニュースが報道されると、SNSでは
などのコメントが投稿されたとのこと。
こうした取り組みは働く従業員の企業愛を高めるだけではなく、ブランド価値を高めることにもつながります。
非常に良い経営判断ですね。
〜ということで、今回は「テーマパーク×教育」をテーマにお話しさせていただきました。
まさに「アソビマナビ」の時代です。
ぜひ、こうした観点を自分のビジネスにも活かしていきたいと思います!
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました〜
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