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ナンバー2がカギを握る

vol.125

組織の中でナンバー2が重要であるというのは、周知の通りだと思いますが、特に個人的に重要だと感じているのが「組織内の時間合わせ」です。

経営者長期視点で物事を考え、社員短期視点で考える。

それは当然でしょう。

社員現場で日々の業務に追われているからです。

中小企業は特に管理職といってもプレイヤー色の濃いプレイングマネージャーですし、企業によっては社長も現場で大立ち回りしていることだってある。

ただ、社長は「経営判断」が仕事です。

それではいけないと、社長はなるべく任せるところは任せ、一人で先々に目を向け舵取りに必要情報を獲得したり、勉強したりするわけですが、

そうなると、どんどん現場(社員)との時間軸がズレていってしまう…

実際、社長(長期視点)と社員(短期視点)のギャップが取り返しのつかない状況に陥っている企業も散見されます…(涙)

組織コンサルティングを手掛けている識学・副社長梶山啓介さんログミーのオンラインイベントで、このようにお話しされております。

組織には高さがあって、高さによって見える景色や時間軸が異なります社長は一番高いところにいて、会社の未来の成長を考える責任があり、それに向けて今、何をするかという意思決定をしている。No2はその下にいるので、視点もちょっと手前です。部長はさらにもうちょっと手前、メンバーはもっと手前というように、役割によって、持っている責任の時間軸が異なります
No2はどうしても現場業務が多く、人間の意識は環境に引っ張られるので、現場よりの視点がどんどん強まり、本来求められている長期的視点が欠ける傾向が出てしまうんですね」。

〈logmiBiz / 2023年1月23日開催〉

…そうなのです…、長期視点を持つということはナンバー2ですら難しい

…こうして、トップは少し大袈裟に言うと孤立無援状態になってしまう…(汗)

だからこそ、ナンバー2が難しいなりにも長期視点を持つ工夫を心がけることが肝となります。

例えば、梶山さん長期的な視点で物事を考える時間ルーティンで確保することにしたそうです。

「主に朝ですね。朝一番に、必ず20分から30分くらい中長期的な視点の題材をチェックして、気づきがあったら社長に確認する。そして、日中は目の前のことをこなしていくルーティンに変えたんですね。そうすると、今まで社長から指摘されていたことを、先回りして聞けるようになってきました」。

すごい!感動します!

このように考えてくれるナンバー2がいたら、社長はこの幸せに感謝し、決してその人を離さないようにしなければいけないでしょう😊

逆に、

「ウチの社長…、…なんか一人、遠くに行っちゃっているなぁ…」

と思う方がいたら、それはチャンスです。

長期視点への意識を高めれば、きっと、社長にとっては欠かせない人財になるはずですから。

というわけで、トップと社員のギャップが埋まるか埋まらないかは、ナンバー2次第

ここにナンバー2ならではの大きな役割と価値があると個人的には思っております。

もちろん、それだけではないのですが、あくまでも私視点ということで受け止めていただければ幸いです。

そんなわけで、今夜は花金〜🎉

それでは皆さん、良い週末をお過ごしくださいませ!!

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