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明るい「エネルギー」の話
vol.1382
調達や建設コストの上昇が洋上風力発電の開発を直撃しています。
〈日本経済新聞 / 2025年2月6日〉
三菱商事は、2024年4〜12月期の連結決算(国際会計基準)を発表し、国内3海域のプロジェクトで522億円の損失を計上。
コストの膨張で事業の縮小・撤退が相次ぐ欧米の不況の波が日本にも及んでいる…
再生可能エネルギーは全体的に冬のように冷え込んでいます…
そこで、今日は少しでも未来に明かりを灯せるように。
エネルギーに関する明るい話題をお届けしたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
日本初ゼロエネマンション
まずは、同じく日経新聞の記事から。
東京建物が、大規模マンションとして日本初となる、消費エネルギーが実質ゼロの「ZEH-M(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス・マンション)」を公開。
こちらのマンションは、再生可能エネルギーや高断熱サッシ、燃料電池などを活用し、光熱費を最大で年16万円削減できるそうです。
〈日本経済新聞 / 2025年2月10日〉
「ブリリア深沢八丁目」では、屋上に1戸あたり7〜11枚の太陽光パネルを設置し、発電した再生エネを各住戸に配分。
窓には高断熱サッシを採用したほか、蓄電池や燃料電池、冷暖房効率を向上させる全熱交換器など省エネ設備を導入しています。
床面積あたりの熱量の放散を示す「UA値」を抑え、敷地内での再生エネ導入などの条件をクリアしたうえで冷房や暖房、給湯、照明などのエネルギー消費量の削減率が100%以上という基準を満たす。
これにより、国が定めるマンションの断熱基準「ZEH-M」を達成しているそうです。
住宅業界は全体としてゼロエネに本腰を入れ始めています。
「プラウド」を手掛ける野村不動産は昨年、断熱性能が等級6以上の物件供給を推進する方針を発表。
大東建託は30年度までに省エネ性能を高めた集合住宅「ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH=ゼッチ)」の累計供給戸数で32万戸を目指しています。
マンション用地が減少するなか、新たな付加価値として「実利ある環境性能」が選ばれるポイントになりそうですね😊
厄介者が未来を救う?
続いては、この季節ならではのエネルギーのトピックを取り上げたいと思います。
冬といえば「雪」。
積雪が多い地域は、生活するのに大変です…
しかし、そんな厄介者が新たなエネルギーを生み出そうとしています。
IT企業「フォルテ」が、雪を使って電気を生み出すシステム「積雪発電」を開発し、日常的に運用できるかを検証しているのです。
〈読売新聞 / 2025年2月10日〉
雪から電気とお湯を生み出す仕組みで、融雪にも活用できると期待されています。
積雪発電は、「スターリングエンジン」と呼ばれる装置を使用。
ガスなどで温めた熱源と、エンジン内を通る冷媒の温度差で内部のピストンを動かして電気を生む仕組みとなっているのですが、温度差が400度のとき、約10分で1000ワット程度を発電。
これにより、携帯電話約200台を充電できるそうです。
今回の実験では、冷媒に雪解け水を使用。
水はエンジン内を通る際に熱で温められ、最高で約70度に達するそうです。
温度を上げた水は屋外につながるパイプに開いた小さな穴から散水され、雪を解かす。
そして、この水は融雪に使うことで冷やされ、雪解け水とともに再び発電用の冷媒として活用できます。
公共施設や駐車場などの融雪、湯沸かしにも使えることから、フォルテは今後、自治体や公衆浴場などに売り込みたいと考えているそうです。
ちなみに、この技術は年内の実用化を目指しているそうで、今後の展開が楽しみですね😊
私の次へのエネルギー
最後は、個人的なエネルギーの話をしたいと思います。
毎日、noteの記事を書いていて、一番のエネルギーになるのが、読んでくださる方の反応です。
特に、記事をご紹介いただくのは嬉しい。
本日も、ナカヤマシュンさんの【メッシは”競争に拘らない”のに、僕らは競争を重視する】という記事の中で、私が書いた【トップ人財が “競争しない” ワケ】をご紹介いただきました。
ナカヤマさん、記事をご紹介いただき、誠にありがとうございます!
競争戦略の本質は、競争しないこと
ナカヤマさんの記事では、その理由が非常に分かりやすく解説しております😊
こうして行われるnoterさんとの知見交換が、私の次へのエネルギーになります。
そして、今後ますます精進して、「池の記事からエネルギーをもらえる!」というような書き手に成長したいと思います🫡
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!