My history ㉗
前回の最後に、SHAPIT(シェイピット)の2号店出店計画に伴い、アールカンパニーという会社から誘われた時のことをお伝えしました。
今回はその続きをお伝えしたいと思います。
いよいよSHAPITのフェーズに入ります!
池袋に出店するはずが・・・
当初、2号店は池袋に出店予定で、物件もほぼ決まりかけていました。
僕はその「池袋の立上げから任せたい」と言われていました。
「ブクロ」で成功できれば、知名度も上がって影響力が出せる!
影響力が出せれば、僕が想い描いていたフィットネスの世界観を実現しやすくなるなぁと思っていました。
それに、SHAPITは僕が自分で事業をやろうとした場合に考えていたモデルとすごく近しい業態でした。
なので、いずれ自分でやるにしても、既に一定のインフラが整った環境があるSHAPITで結果を出せれば、ノウハウも構築できると思い、引き受けました。
ですが、「では一緒にやらせてください」とお返事をした2日後、出店予定だった池袋のビルオーナーさんとの交渉が決裂してしまいました。。
2号店は横浜馬車道
他にも出店候補地はたくさんあったのですが、なかなかしっくりくる物件が見つからず、2週間ほど経過したある日、僕のところに
「青野さん、2号店は馬車道に決まりました!」
と連絡がきました。
僕の家は都内の西東京市というところで、神奈川方面に通勤するのは面倒な場所です。(相模大野はクルマで片道1時間半くらいかけて通勤していた)
でも、昔から横浜は好きでよく遊びに行っていたし、馬車道はマッスルミュージカルのオーディションを受けた場所の近くでよく知っていたので、ワクワクしました。
逆に通勤の問題も、これくらい遠距離になってしまえば、営業が終わって締め作業をしたら「どうせ終電には間に合わない」とすぐにわかりましたから、この時点でジムに泊まり込む覚悟はできていました。笑
初期集客は苦戦
SHAPIT馬車道ジムは、4月1日がグランドオープンだったので、2月中旬から販促活動とオープン前の入会受付を始めました。
この時も、わらわらやライフウェルでお世話になった方やJ-NETでお世話になった会員さんが数名、ご入会してくださいました。埼玉の所沢とか川口とか、都内の僕の自宅より遠い西の方からも来てくださって感動しました。泣
とはいえ、オープン集客は苦しみました。
この物件は、前身のテナントで入っていたホットヨガスタジオの会社も、経営が厳しくなって夜逃げ同然のような形で出て行ってしまったところです。
関内、馬車道、桜木町、みなとみらいの辺りは、日中人口と夜間人口の差が激しく、マーケティングも難しい地域です。
FBL大学での学びの一部と過去の経験を活かす時
僕はE藤さんが学長(講師)をされているFBL大学(フィットネスビジネス経営者大学)というオンラインセミナーの受講生で、数年に渡ってフィットネスビジネスを体系的に学んでいます。(決して真面目な学生ではありませんが。笑)
原理原則に基づいた多くのことを学ばせていただいていますが、このSHAPIT事業は、規模感からもマーケティング、セールス、リテンションというビジネスの根幹となるところを、全て自分たちで実践していかなければならないため、今までの学びと経験の集大成として、またマネージャーとして、自分の力を試せると思いました。
集客
まずは周辺の店舗に挨拶まわり。
そして、馬車道ジムを中心に広範囲で歩きまわり、エリアを研究しました。
街並み、雰囲気、属性などは、肌感覚を大切にしています。
そして店舗から距離が近くても、線路や幹線道路などで分断されていて、こちら側へ来づらいエリア、逆に少し距離があっても、一本道で繋がっていたり、最寄り駅へのアクセスが良いエリアなど、地図やデータだけでは見えないことが発見できました。
極めたポスティング
ポスティングは、前職まででもそれなりにやりましたが、このSHAPIT時代に一生分やったんじゃないかというくらいやりましたね。笑
近隣のマンションやオフィスビルには、認知活動として1週間から10日に一度のペースで投函し続けていました。
そして、レスポンス率や属性を見極めながら、徐々にエリアを拡大していきました。
慣れてくると、ポスティング業者顔負けのスピードで投函できるようになります。数ヶ月後には1時間で1000部のペースで投函できるようになりました。
僕らのポスティングは、業者に依頼せず、営業時間の前後や合間を使い、全て自分たちで投函しますから、むしろそれくらいのスピード感がないと販促活動として成り立たなかったのです。
毎月5万部の投函を目標としていて、僕は営業終了後にほぼ毎日ポスティングをしていたので、1ヶ月間で35,000部配ったこともあります。
この地域は、高級マンションやタワーマンションはもちろん、それ以外のところでも、殆どがチラシの投函が禁止されているんですね。
なので、管理人さんがいなくなる夕方とか夜に、こっそりメールコーナーへ入って、誰もこないうちの爆速で配って出ていくというコソ泥みたいな動きをしていました。笑
24時間管理体制のタワーマンションに忍び込んで、警備員に見つかって怒鳴られたことも一度や二度ではありません。
また、投函したマンションから苦情がきて「チラシの回収に来い」と言われて回収と謝罪に行き、そこで管理人のおじさんと仲良くなって、次回からの投函を特別に許可してもらったり。笑
このポスティング活動だけで朝まで語れるほど研究して、横浜市の中区、西区、南区エリアは、地元より詳しくなりました。
もう「オレの本業ってなんだっけ?」と思うほどです。笑
次回予告
当初のPL表を下方修正するほど苦しんだ初期集客でしたが、地道な販促活動の甲斐もあって、徐々に上向いていきました。
次回は、セールスとリテンションを含む現場のマネジメントについてお話をしたいと思います。
今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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