こんにちは!(株)EMB代表の青野です。
2021年も早くも1ヶ月が過ぎ、大変な状況が続いていますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
僕は会社を設立した昨年の12月から、スタジオ開業のための資金調達に動いていました。
もちろん新型コロナ禍の影響もあるのですが、それを差し引いても苦しい状況が続き、この1ヶ月間は生きた心地がしませんでした。笑
結論から言うと、現段階で一定の資金は調達できる目途が立ちました!
これで前進することができます!
ただ、その資金面を含め、まだ課題は山積みです。。
今日は、ここまでの進捗と感じたことを綴りたいと思います。
日本政策金融公庫へ借入申し込み
昨年末から、事業計画と収支計画を練り上げ、作り込み、年明け早々に日本政策金融公庫へ設備資金と運転資金の借入申し込みをしました。
事業計画はパワポ27枚に及ぶ力作。満を持して面談に出向き、渾身のプレゼンをしました!
が、思いもよらぬ結果でした。。
1回目の面談は惨敗
面談から2日後、公庫の担当者から電話がかかってきました。
担当者:「検討した結果、今回の融資は見送らせていただきます。」
僕:「え?ゼロですか?」
担当者:「はい、そういうことになります。」
僕:「どうしてですか?」
担当者:「自己資金と希望額のバランスを欠いているので・・・」
僕:「でもゼロって聞いたことがないんですけど!」
担当者:「この計画だと中途半端に減額してご融資しても事業が成り立たないですよね。(きっぱり)」
僕:「事業内容に無理があるということですか?」
担当者:「事業内容自体は素晴らしいと思います。」
僕:「事業内容は素晴らしいけど協力しないということですか?」
担当者:「・・・。」
僕:「僕は退路を断って、人生をかけて事業を立ち上げようとしているんです。ここで融資を断られるということは、死ねと言われているのと同じです。」
担当者:「・・・。」
僕:「ではどうすれば良かったのでしょうか。」
担当者:「自己資金をもう少し積み上げて、収支計画を抑えて・・・。」
僕:「わかりました。いきなり自己資金を積み上げるのは現実的に厳しいですが、収支計画を少し緩やかに作り直すことはできます。そのバランスがとれたら融資してもらえるんですか?」
担当者:「可能性は上がるかと。」
僕:「では作り直してもう一度申し込みしますけど、いいですよね?」
担当者:「ルール上は問題ありませんけど・・・。」
僕:「何度でも伺いますから!」
指摘されたところを作り直して、追加資料も用意しました。
そして多くの方に応援してもらい、1週間後に再び申し込みをしました。
こんな短期間で2回も来る人はいないみたいで、公庫の受付の人も驚いていました。笑
2回目の面談も暗雲
2回目の面談も同じ担当者でした。
色々な人から「公庫の融資は担当者によって結果が大きく変わる」という話を聞いていましたが、その噂は本当のようです。
担当者は、面談後に決裁権のある上司へ融資の稟議書を提出します。
この担当者が前向きか後ろ向きかによって、決裁者へ与える印象も大きく変わってしまうのです。
2回目の面談でも、前回からの改善点は評価されたものの、どうしても「融資できない前提」でリスクや不安要素ばかりを並べられてしまいます。
もちろん100%成功が約束された事業なんてありませんから、リスクはあるし、リスクヘッジも極力するべきです。
でもリスクがない挑戦なんて挑戦とは呼べないし、その挑戦を応援するのが金融公庫の仕事なんじゃないの?
どうやら僕は、公庫の中でもトップクラスのネガティブ担当者に当たってしまったようです。笑 (←この時は笑えませんでしたけど。)
2回目の面談の最後にも
「この後協議しますけど、おそらく結果は満額かゼロのどちらかになると思います。」
と、限りなくゼロに近い空気を出しながら言われました。
(この時の僕の心の声)
→あんたから金を借りたいわけじゃないのに、なんでそんな偉そうに言われなきゃならねーんだよ!組織の犬のくせに人の人生握ったような顔してんじゃーねぇよ!←内緒ねm(_ _)m
奇跡の連続
面談の後すぐに、僕はある行動にでました。
ついこの前、4年ぶりに仲直りをしたU田川君に連絡をしたのです。
彼は僕と似たタイプで、同志として10年来の付き合いでしたが、4年前に一緒に仕事をしていた時に色々あり、袂を分かつことになってしまいました。
(冷静に思い返せば、僕にもかなり非がありました)
そんな彼も独立して自分のジムを経営しています。
昨年末に僕が起業したことを知って連絡をくれていて、先日4年ぶりに会って一緒に飲みに行きました。
その直後に公庫面談があり、彼も気にかけてくれていたので、1回目の面談が惨敗だったことを伝えると、
「うちの税理士は公庫にも顔がきくので、次もダメそうだったら言ってください。最強税理士を送り込みますから!」
と言ってくれました。
僕は2回目の面談直後にU田川君に「力を貸してくれ!」と連絡をしました。
彼は速攻で動いてくれて、彼の会社の顧問税理士さんと連絡をとることができました。
その税理士さんは、僕の事業計画や収支計画等、公庫へ提出した書類に全て目を通した上で、
「綿密に良く作られた資料ですね。これで融資ゼロはおかしい。」
と言ってくれました。
すぐに公庫の上役に連絡を入れてくださり、翌日に僕の天敵(公庫の担当者)から電話がかかってきました。
「融資を前向きに検討しています」と。
(僕の心の声②)
→おいおい、昨日と随分態度が違うじゃねえか、担当者さんよぉ!←ホント内緒でm(_ _)m
こういった経緯もあり、融資の承認が得られました。
とはいえ、満額ではないため、これから銀行や信用金庫にも申し込みを入れます。
ただ、冒頭で述べたとおり、ようやく前進できるようになったので、2月は開業に向けた行動に注力したいと思います。遅れた分を取り戻さないとね!
これまでも、「もうダメかも」と何度も絶望しかけました。
物件探しでも多くの場所に足を運びましたが、条件に合うものがなかなか見つからず、業態を見直さないとダメなのか、と思っていたところに、繋がりの深い方から良い物件を紹介していただきました。
数社から取り寄せた内装工事費用の見積りも、高すぎて途方に暮れていたところで、FBL大学の同志の繋がりから良い業者さんを紹介してもらうことができました。
今回も、U田川君との関係があったから、九死に一生を得ることができました。あの時に仲直りしておいてホントに良かった!笑
いつもギリギリのところで救世主が現れ、助けてもらい、首の皮一枚で繋がっています。もう本当に感謝しかありません。
僕の可能性を信じて期待してくれている人たちに必ず恩返しします!
資金集めをしながら感じたこと
当然のことながら、スモールビジネスでも一定の資金がなければ事業を起こすことができません。
僕はこの1ヶ月間、資金集めのために複数の金融関係者や投資家と話をする機会をもらいました。
そこでつくづく感じたことは、「自己資金がない(少ない)と、こんなにも屈辱的な想いをするのか」ということです。
今までも、お金のことで悔しい想いをしてきたことはありましたが、今回ほど自分の存在を否定された気持ちになったのは初めてです。
それでもやる
それでもやろうと思えるこの気持ちは、前職を退職してから今日に至るまでの期間で強化されました。
前職を辞めてから起業するまでの間、資金集めと生活のために別の仕事をしたり、深夜のアルバイト等をしてきましたが、この期間で「自分が本当にやりたいことはなにか、本当に貢献できることはなにか」が再認識できたのです。
そういった意味では、一度離れて良かったと思っています。
前途多難な道のりが続きますが、これからもすっ転びながら前進するので、こんな僕をどうかよろしくお願いします。