書評、新型肺炎感染爆発と中国の真実 黄 文雄
江戸幕府が260年続いたのは日本人の衛生概念も大きく影響している
改めて、現状のcovid-19ウィルスに対する対応に関して私自身が非常に疑問を感じている部分が有りましたので、この書を手に取って読んで見ました。実際に、読んでみて感じた事は、ウィルス性の病気の蔓延に関しては、何だかんだで衛生概念や上下水道の管理が行き届かなければ、簡単に蔓延しますし、現状の蔓延の仕方を見て感じるのは、なるほどローマ帝国や江戸幕府が長続きした大きな原因には街道の整備と街の整備、上水道の管理や、江戸幕府に置いては下水の管理までキッチリできていたからこそ、長い時間に置いて反映することが出来たんだなって感じました。
Covid-19ウィルスの性質よりも大事な事が有る
日本のマスコミは、中国はとか、海外はとか、色々言いますが、結局日本での蔓延状況に関して、海外の衛生管理に関してどのようにしているのかを全く報道しない結果が、無駄に日本の経済を停滞させていますし、どうでも良い色々議論する前に、もっとマメに手を洗う、イソジンで喉をしっかりうがいする、入浴をこまめに行う事を奨励する、換気をしっかり行う、洗濯をマメに行う事、例えば一時間に一度手を石鹸で洗う事を推奨するとか、外出する際に喉ぬーるスプレーの携帯を進めるとかを本来はもっと議論すべきであり、何時間コロナウィルスが生きれるとかは、一万分の一とかそういう世界の話であって、そんな話やどうでも良い議論をするから、無駄に一般人の恐怖心を煽るって思いますし、そのような番組を作るためにテレビ局内での衛生管理が出来ないが故にテレビ局内でクラスター感染が発生していると感じました。
病気になって当たり前と思われる事
私は仕事で、テレビ局の取材に立ち会って、制作会社の方を実際に見ていますし、お客さんとしてホストを見ていますが、正直、衛生概念という部分で問題が有るように思いますし、テレビ局の制作会社のスタッフの方の中には、実際に2,3日徹夜でって方も何人か見ています。ホストクラブに関しては、全てとは言いませんがたこ部屋で生活している方々も存在します。
中世のペストの流行は起こるべくして起こった
この本に書かれていた、中国国内での生活に関して言えば、さらに劣悪な環境で普段の生活を送っている訳ですから、当然、コロナに限らず疫病が蔓延するのは当たり前って思いますし、実際にモンゴル帝国の侵略がヨーロッパでのペストの最大の原因だという話もあります。最も、そのヨーロッパ自体の衛生概念はどうかを考えると、中世のヨーロッパに置いてトイレという概念自体が存在しなかったので、汚物は窓の外に捨てるのが普通の状況だったって話ですから、ペストが広がらない方がむしろおかしいって思います。
薩長土肥と黒船だけが明治維新の要因とは言えない
江戸幕府が滅びた最大の原因ですが、勿論、支配体制自体が完全に時代遅れになっていたのも有りますけども、黒船によってコロリ、つまりコレラがもたらされて流行し、そこに関東の大地震と東南海地震が立て続けに発生し、民心を掌握しきれなくなったのが原因と言われています。では、それ以前に疫病が蔓延しなかったかどうかを考えると、定期的に長崎に外国船が入って来ていた以上、全く無かった訳では無いと思いますが、広がらなかった理由に関しては、江戸時代の人口が現在の1/4(3200万人前後)程度であった事と、長崎に出島が人口密度が低い上に、当時の日本人の衛生管理の概念が他国に比較して非常に高かったことが有ると思います。
Covid-19のキャリアーと感染者は違う
ここまでハッキリ書きますと、中には気分を害する方もいらっしゃるとは思いますが、実際に私も上海と蘇州を見ていますので、読んでいて非常に納得できましたし、台湾でコロナが蔓延しない要因に関しては、意外に衛生概念が高い所へ持ってきて、当局の対策が的確だったからだと個人的には考えています。PCR検査で出た陽性と、感染とでは意味が違う訳ですから、本当に大事なのは陽性が出ても感染しないためにはどうすべきかと、仮に陽性(ウィルスキャリアー)に実際なっているのであれば、隔離も大事ですけど、徹底的に消毒させることを何故もっと言わないのか?非常に不思議だと思います。
もう一度、徹底した衛生管理をやって経済を回すべき
歴史は繰り返すと言いますが、アメリカ軍が日本に進駐してきて一番最初にやった事は、日本人の消毒でしたし、旧日本軍の戦死者の数自体、弾に当たって死んだ数よりも疫病や飢え死にの数の方が圧倒的に多かった訳ですから、今更ながら、もう一度、健康管理や衛生管理の重要性の方が疫病対策として非常に有効であることを見直す必要が有るのでは無いかと、この本を読んでいて改めて実感いたしました。
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