![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/99771858/rectangle_large_type_2_4a178570ac94879fdd98ba5683b67c77.png?width=1200)
職場という名の刑務所から脱獄
引き抜きを『依頼』された日から全ては始まった。
4月に軽貨物業の会社を起します。
そのために僕が解雇になった会社から4名、引き抜きます。
「引き抜き」
このワードにネガティブな印象を抱く方は多いと思います。
「無理やり口説いて引き抜く」をイメージされるのではないでしょうか。
しかし、今回は『依頼』されたのです。
なぜなら我々が所属していた軽貨物会社は、ブラック企業と言える要素を全て含んでいました。
AM 6:00から汗だくで大量の荷物を仕分けすることから業務が始まります。
もちろん昼休憩なんて概念はありませんよ。
21:00までノンストップで配り回ります。
僕も経験していましたが、気付けばいつも西陽が眩しい時間になっています。
この時間までノンストップで動き続けると、頭がフワーッとしてくるんです。
明らかに1人の業務量ではありません。
そして退職を申し出ると「契約違反だから裁判を起こす」などの
強引な話をされて辞めさせてもらえません。
体はもちろん、不安や恐怖で心の限界を迎える人も多いです。
中には何も言わず急に辞めていく不義理な人もいます。
でも、きっちり働いている人にも会社は同じ対応なので、何も言わずに辞めざるを得ないのも事実です。
そして最終的に会社を去る決断をした人は、
貰えるはずの給料が支払われないまま、泣き寝入りして次のキャリアを歩みます。
4名は既に悲鳴をあげていました。
僕が問題の無い会社を作りたいと話したら『依頼』が入ったのです。
4名のうち2名は会社の寮に住んでいます。
3/7の夜遅くに荷物をまとめて脱獄を実行します。
翌日には出勤するはずの2名がいないわけですから、騒がしくなりそうです。
4月に我が社で仕事が始まるまでは、各々で日雇いのバイトで食い繋ぎます。
面白くなってきた。
全財産が2000円のスタッフもいます。
面白くなってきた。
寮を出て家が無く、お金も無いので、急にネットカフェ難民です。
面白くなってきた。
困った時には、馬鹿の一つ覚えみたいに「面白くなってきた」と言うようにしています。
すると、「何が面白いのか」を不思議と脳が考えるんですよね。
僕の脳が今、何を考えているか。
1年後。
大きくなった会社をつまみに、居酒屋でお酒を飲みながら
「最初はネットカフェで生活しながら、バイトで食い繋いでましたよね〜!」
と笑い合っている光景です。
困った時こそ、合言葉は「面白くなってきた」
どんどんネタにしちゃいましょう。
では脱獄計画の最終段階ですので、今日はこの辺で。