KANEKO YOSHINOBU

縄文ジャズ療法研究所主宰 /日本音楽療法学会会員 /国際縄文学協会会員 /日本臨床心理…

KANEKO YOSHINOBU

縄文ジャズ療法研究所主宰 /日本音楽療法学会会員 /国際縄文学協会会員 /日本臨床心理学会会員 現代デザイン研究所(河原淳ゼミ)で6年間遊ぶ。 上智大学トーマ・インモース教授にゼミに誘われ「ユング心理学」を学ぶ。

最近の記事

ジョン・コルトレーンCDアルバム

個人所蔵アルバム選 受動的音楽療法としてのジヤズ 縄文ジヤズ療法研究所 至上の愛 01パート1:承認 02パート2:決意 03パート3:追求 04パート4:賛美 パーソネル ジョン・コルトレーン(TS)マッコイ・タイナー(P)ジミー・ギャリソン(B)エルヴィン・ジョーンズ(DS) アセンション パーソネル…リーダー;ジョン・コルトレーン(ts)       フレディ・ハバード(tp)       デューイ・ジョンソン(tp)       ジョン・チカイ(as

    • 受動的音楽療法としてのジャズ

      本編は、「ジャズ鑑賞における情動喚起と調整」の前編になります。     ジャズと縄文  はじめに  ─当縄文ジャズ療法研究所の「冠」縄文について─   当縄文ジャズ療法研究所の「縄文」の冠に違和感を覚える方もいることと思う。叉、縄文人をマンガ、園山 俊二 「ギャートルズ」の石器時代人と同一視する方も多いようである。 縄文人は、縄文土器の発明。定住化。自然との共生で狩猟・採集・漁労活動を行い。植生の栽培の痕跡も確認されている。  人々との共助は小児麻痺(ポリオウイルス説

      • ジャズ鑑賞における情動喚起と調整

             ─脳神経科学から考えるジャズの表現構造─ 本編は筆者、先の「受動的音楽療法としてのジャズ」との対になるものであるので、併せて拝読して頂けると幸いです。  脳神経科学的には「情動」は大脳辺縁系に領野を属し、主に短期記憶の座「海馬」と「扁桃体」の働きによる。  現象学のフッサールによれば、感情とは違い「情動」は創造に結びつけられるという。 「感情」はすでに表現されたものであるが、「情動」はマグマ状態である。精神分析フロイトに準拠すると無意識層「イド」に中たる。性欲

        • ジャズ鑑賞と全脳活性化

          脳内神経細胞は多数のニューロンを繋ぐ膨大なルートである。発火点シナプス結合の中から特定の結合が選ばれて働いている。ニューロン間での情報の受け渡しの際、脳波を発生する。 1929年、ドイツ・精神科医ハンス・ベルガー「ヒトの脳波について」論文発表。現代臨床脳波学の基礎となっている。 1~3Hz(ヘルツ)δデルタ波、4~7Hz、θシータ波、8~13Hz、αアルファ波、14~30Hz、βベーター波、30Hz~、γガンマ波。 デルタ波は深い睡眠時のノンレム睡眠で知られる。 ガンマ波はア

        ジョン・コルトレーンCDアルバム

          知覚循環 縄文人とジャズ演奏家の共通項を考える

           uナイサー(心理学者)の「知覚循環」を元にジャズ演奏家と縄文人の共通項を考察したいと思う。  uナイサーは、知覚を認知と現実世界が出会う重要な接点と捉えた。 知覚とは目、耳、鼻、舌、皮膚の五感を司る感覚器官から直接的に情報を摂取する過程である。ウェルトハイマーが創始したゲシュタルト心理学が発展の原動力になっている。 ※ゲシュタルト心理学は「ルビンの壺」で知られるように、視覚の錯覚「ゲシュタルト崩壊」から検証された。 壺に見えるか、向き合う顔に見えるかというもので、同時に両方

          知覚循環 縄文人とジャズ演奏家の共通項を考える

          ジャズ曼荼羅の世界

          ─ ジャズによる感性と悟性の順化を求めて ─ 脳卒中で4年前に倒れてから、脳科学に関心が移ってきた。 と言っても、ネットで探した論文や関連書籍と脳科学の達人という、「日本神経科学学会」のユーチューブ「脳科学の達人」拝聴程度である。  ジャズ曼荼羅って奇妙なタイトルかと思う。 一般的には密教の「真言曼荼羅」が知られている。 「大日如来」が中心に諸仏が取り囲むものだ。 さて、「ジャズ曼荼羅」は誰が中心に座るだろうか? ビバップの生みの親、モダンジャズの原点チャーリーパーカーか?

          ジャズ曼荼羅の世界

          受動的音楽療法としてのジャズ療法

          音楽療法とゆえば、クライアントに対する楽器や歌を使った能動的音楽療法を指すことが多いと思うが、私どもが行っているのは、ジョンコルトレーンジャズのCDを使った受動的音楽療法であり、演奏というパーソネル間の楽器による会話に集中して傾聴する。 オープンダイアローグといってよい。或いは、マインドフルネスでもある。 「今を生きる」チベット僧リンポチェはジャズは人間の脳活動に近似していると語る。マインドフルネスは仏教の瞑想から生まれた。 目の前の現実を受け止める。定例会の場合はジャズ鑑賞

          受動的音楽療法としてのジャズ療法