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アニメオタクの一級建築士が建築の面白さを徹底解剖する本。

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「アニメオタクの一級建築士が建築の面白さを徹底解剖する本。」
 著 NoMaDoS    イラスト 吉川尚哉 

 建築は最も生活に密着した芸術作品という側面を持ち、また
誰しもが「体験」することのできる知識の結晶でもある。
肩ひじ張らずに、自分の感覚を信じて楽しんでもらえばいいのだ!
と、マンガやアニメに登場する建物を切り口に、建築の面白さが
解説されている。

 漫画やアニメの中でも特に目を引くような、ユニークな建築物の構造が
イラストの図解とともに、専門用語の解説も。一級建築士の著者の
驚きや、特徴のすごいところ、有名な建築家の建造物がモチーフに
なっている建物の紹介など興味が惹かれるように建築の面白さについて
書かれている一冊。

 アニメオタクの人が書いているなら、アニメ大好きな私にも建築の面白さがわかるんではないかと思い、借りた一冊。

 なるほど、スーパーマリオから呪術廻戦、ONE PIECE、
ゲゲゲの鬼太郎、ハウルの動く城などバリエーションにあふれておりまして、私も全て知っていました。わたしも立派なアニメオタクと自称しても
良いのだな、と勝手に解釈させていただきました。

 なかでも個人的には「千と千尋の神隠し」の主な舞台になる場所は
『湯婆婆の空間デザインセンス!油屋に学ぶ「抜け」のテクニック』で
解説されています。「吹き抜け」って専門用語では「ボイド」と言うんですね。初めて知りました。
また、呪術廻戦に出てくる宗教的な建物は、聖マリアカテドラル大聖堂に
似ているとか、近所にあるだけに親しみが湧きましたよ。
 情報量が多い分、少々字が小さいとは感じられるのは個人差があるかもしれません。アラカンなので致し方なし…(笑)それでもイラストがあるので
理解がしやすかったです。

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