数日前に読んでいた本の感想文 「銀河の図書室」 名取佐和子 著 タイトルやイラストから、そこはかとなく感じ取れた本のイメージの一つは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に関係しているのかしら…と。 入学早々、部活の勧誘がされる中、風変わりな名前の図書館を起点としている「イーハトー部」があった。この部を校長に頼み込み創設した本来、いるはずの部長が原因不明の不登校。替わって部の代表を務めることになった主人公が、友人と新しく勧誘した部員とで彼が最後に残していたメッセージから謎を
日曜日の朝に観た映画は「室井慎次 生き続ける者」(後編)。 ちなみに前編はこちら↓ 今回は、里親となった室井慎次と子供との関係が深く描かれていましたね。ウルウルしましたし、白い雪が印象的でした。そして秋田犬もいい感じに演技をしていました。 封切りしたばかりですし、ネタバレにならない程度で、ここまで。 まぁ、クレジット後の最後のシーンは個人的には、あ~、そうですか…って 終わり方です。
食欲の秋とばかりに読んでいた一冊は… 「神楽坂 つきみ茶屋」 斎藤千輪 著 表紙のイラストのイケメンと料理が目を引くこの本の舞台は「神楽坂」。 老舗料亭の息子である刃物恐怖症の剣士と、幼馴染の同じく老舗料亭の息子の翔太は家を継ぐことを嫌い、自分達で神楽坂にワインバーを作ろうと夢を語る。そんな時、「禁断の盃」で翔太が江戸時代の料理人の玄に憑依されてしまうところから物語が急展開していくのですが…。 男の友情に割り込むように、突如入れ替わって現れる生粋の江戸っ子料理人が現代社
このところゆるく読ませていただいた漫画のことについて書かれた一冊。 「大家さんと僕」と僕 矢部太郎 著 「大家さんと僕」の番外編から、書下ろしに、こぼれ話。 手塚治虫文科賞を受賞しての著名人からの「大家さんと僕」とわたしでは ちばてつや氏、里中真知子氏などの数多くの漫画家による言葉やイラストの他、矢部さんと芸能人の方々の交流の8コマ漫画に、インタビューや対談、ルポ(お父様とご一緒の写真)なども収録されている一冊。 ピンクとブルーの優しい色合いの一冊が、ほんわかとした世
図書館から借りる本はいろいろありますが、今回はレシピ本。 リュウジのまだバスってないレシピ 絶対食べてほしい隠れた名作 リュウジ 著 人気の料理研究家のリュウジさんは、大人気メニューとして知られたお料理はたくさんありますが、この本で紹介されているのは、まだ知られていない …ということでしょうか。 比較的レンチンや作業が少な目で、手軽な材料を使ったレシピが多かったと思いますよ。メインからおつまみ、パスタや丼もの、漬物まで118品。 少し味濃いめとありますが、ここ数日5
休日にピッタリの一冊は、新宿ゆかりの芸人でありマンガ家である方の本。 「ぼくのお父さん」 矢部太郎 著 「あぁ、この親にしてこの子あり」というと、単純すぎるかもしれませんが、絵本や紙芝居を作ることを生業としている矢部太郎さんのお父さんと、その息子である太郎さんとのやり取りが漫画で描かれています。ほのぼのとします。…が、一方で大変であっただろうなという一面が多々ありで、それがコミカルでネタになるというか、さまざまな父親の言動に絶妙なツッコミを入れる太郎少年なのでした。 矢
この休日に観ていた本(漫画)は 「大家さんと僕 これから」 矢部太郎 著 新宿中央図書館で、新宿区にゆかりのある作家さんということで 紹介されていた一冊です。 伊勢丹が大好きな大家さんと、下宿人である芸人「カラテカ」の矢部さんとのほのぼのとしたやり取りが描かれています。 前作の「大家さんと僕」で手塚治虫賞を受賞したこと、大家さんとのその後についても触れられている一冊で、しみじみとも読みました。 たまには、ゆるゆる~と読むのも良いですね。 私も伊勢丹が好きで良くいき
本日、土曜日の夕方に一人観た映画は昨日封切りしたばかりの 「ベルナデット 最強のファーストレディ」。 原題は「BERNADETTE」なのですが、あの有名なシラク大統領の ご夫人のお話になります。ただ最初の方で、「自由に脚色してあります」 とあるように史実に忠実というわけではなく、フランスらしい風刺の効いた作品と言えるでしょう。 浮気をする亭主関白の大統領、妻は後ろに下がって黙って従えという風潮の中、カトリーヌ・ドヌーブ演じるベルナデットはこのままではいられないと政治手
昨日から手に取り、本日読み終えた一冊。 「世界のトップが絶賛した 大事なことだけシンプルに伝える技術 1分で話せ」 伊藤洋一 著 世界のトップとはソフトバンクの孫社長のことで、プレゼン大会で彼から「おもしろいね、任せてみたいね!」と特別にコメントをもらった著者が 経験をもとに、「1分で伝える力」を伝授しようと目指した一冊。 まず「みんな人の話を聞いていない」ということからスタートし、いかに 人を動かすようにロジック(左脳)をまとめ、イメージを想像させ(右脳) るか
本日、バルト9で夫婦50割で観た映画は「八犬伝」。 南総里見八犬伝の作者である滝沢馬琴。彼の家族と、富士三十六景を描いた葛飾北斎との交流を描く。 馬琴は物語に、世の中の不都合な現実を憂い、物語の中で「正しいものが勝つ」と正義を貫こうとするのだが…。馬琴の現実の生活と創作している物語が交互に映像で表現される。 まさに「虚」と「実」が交錯する前代未聞のエンターティメント超大作。 様々な出来事、失明をしても物語を書き続けた28年間が「虚」から「実」へと変わっていく。 殺
昨日、渋谷の大盛堂書店でトークショー&サイン会で手に入れた一冊は 「不幸なんて、気のせいだよ。」 ~不安が安心に変わる幸せな『縄文感性』生活術~ ハッピーライフ、コンサルタント 恒吉彩矢子 著 読書感想文ですが、 まず「縄文感性」とはなんぞや?と目につくことでしょう。 それは「右脳」や「五感を使って」生活すること。 左脳の極端な偏中により不安が増している現代社会に、不安をやわらげ これから、老後に向けても安心して生活するための心持ちなどが語られている一冊。 「不
昨日というか夜中に読み終えた本は 「続 窓ぎわのトットちゃん」 黒柳徹子 著 言わずと知れた黒柳徹子さんの著書ですが、前作の「窓ぎわのトットちゃん」から実に40年ぶりの続編となる一冊で、徹子さん曰く、前作より面白いものは書けないだろうと思っていたそうです。が、これは書き残しておかなければならないと主に戦争時の思い出を中心に、その後の生活やNHK時代から今日にいたるまでについて語られた一冊。 (「トットチャンネル」に書かれている内容も一部、含まれています) 警察から泣
昨日、読み終えた本は11月のエッセイの課題本 イノベーション創出を実現する「アート思考」の技術 株式会社E&K Associates 長谷川一英 著 ①革新を生み出す「飛躍力」 ②常識を覆す「突破力」 ③実現を促す「共感力」 見えないモノを可視化する現代アート3つの力をビジネスに活かす具体策 …とあるように、「アート思考」から創り出したビジネスなどについて 語られている一冊。 従来の「論理的思考」重視により日本は「失われた30年」がもたらされ、1990年以降、グローバ
今日の読書感想文はこの本、といっても絵本のように和める一冊。 「葉っぱ切り絵 いきものずかん」 リト@葉っぱ切り絵 著 葉っぱ切り絵アーティストの著者は自身のADHDによる偏った集中力や こだわりを前向きに活かすために2020年より独学で制作をスタートさせたものがまとめられている。 葉を独自の方法で乾燥させ、「いきもの」を線描きしたものを ナイフで切り込んだ作品にユニークなタイトル(英語も)と それについてのストーリーが添えられている。 たとえば表紙の中央に載っている
本日、新宿ピカデリーで貯まったクーポンを使い、無料で観たのは インドの映画「花嫁はどこへ?」。 「すべては、ありえない勘違いから始まった…」とあるように、 結婚式を終え、いよいよ花婿の家へと向かう花嫁。バイクやバスを乗り継ぎ、さらに電車に乗り込んでみると、その日は吉日ということで花嫁、花婿が何組も乗っていた。花嫁はベールをかぶり顔を見せておらず、足元しか見えていない。急いでいた花婿が手を引いて連れ帰った花嫁はまったくの別人だった。花嫁を探す花婿、連れ帰ったその別の花嫁も
先日、夫が検査入院した時のこと。 検査も無事に終わったとのことで、30度を超える真夏日に私はテクテク歩いて坂を登り、汗をふきふき病院へと向かった。コロナ禍の時に制限された面会も、今回は午後2時から4時まで可能となった。一番暑い時間帯だ。 その病院は何か新しい病気が発生すると、全国ニュースに毎度映し出される大病院。たまたま近所の個人病院の医師から紹介されてご縁ができたところ。ともかくスペック高し、最上階の特別個室はどんなだろうと想像をかき立てられるほどだ。 地下には吹