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神楽坂 つきみ茶屋

食欲の秋とばかりに読んでいた一冊は…
「神楽坂 つきみ茶屋」 斎藤千輪 著

 表紙のイラストのイケメンと料理が目を引くこの本の舞台は「神楽坂」。
老舗料亭の息子である刃物恐怖症の剣士と、幼馴染の同じく老舗料亭の息子の翔太は家を継ぐことを嫌い、自分達で神楽坂にワインバーを作ろうと夢を語る。そんな時、「禁断の盃」で翔太が江戸時代の料理人の玄に憑依されてしまうところから物語が急展開していくのですが…。

男の友情に割り込むように、突如入れ替わって現れる生粋の江戸っ子料理人が現代社会に驚きつつ、美味しそうな江戸時代の料理を紹介する。憑依されちゃって、これからどうなるの?とテンポよく話が進んでいき、読み始めると、やめられない止まらない状態になります。シリーズものなのでお楽しみは続きます。

 幸いなことに、というか「神楽坂」は隣駅なんで我が家から比較的近い
場所にあるんですよね。たまに吉方取りのついでに出かけたり、ランチをしたりですが、パン屋さんやイタリアンに行くことが多いかな~。
ただ「坂」というだけあって、アップダウンが激しく散歩がてらにと出かけるにしても、体力的にも余裕と気合が必要で運動には最適です。

 ただ、この本を読むと「神楽坂」を攻略したくなる気分にさせられます。
赤城神社など訪れたことのある場所もありまして、なんとなくあの辺りと見当はつくのですけど、そもそも方向音痴なので、あの辺は路地も多くて、実はけっこう迷っていたりしてます。また同じところにたどり着けるか??が目下のところ体力と頭を使う場所、でも魅力的。
時折、「オー、シャンゼリゼ」のメロディーが流れている日本のパリのような場所でもあります。

 神楽坂に行くと、この「つきみ茶屋」のような料亭を探す衝動にかられるのです。(できるなら食べたい!)

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